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  • 2010-08-31

    少年は虹を渡る -ハロルドとモード-

    書き手:大阪市立港図書館 A

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館 0080034509  Nヒキン/シヨ/

    先日、新聞を読んでいて、この9月11日から大阪市の九条というところにある映画館シネ・ヌーヴォで「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」というタイトルの映画が公開されるという広告を見かけました。

    雑誌『映画秘宝』の読者さんや、映画評論家・町山智浩さんのポッドキャスト町山智浩のアメリカ映画特電」をお聴きの方はご存知の映画かもしれません。元は「少年は虹を渡る/ハロルドとモード」とタイトルの副題が逆になっています。

    町山智浩のアメリカ映画特電はこちら

    「ハロルドとモード」がとりあげられたのは第94回。バックナンバーから聴くことができます。

    自殺マニアの少年と老婆の恋物語で、1971年に公開されたアメリカ映画です。カルト映画として有名だそうなのですが、国内ではDVDも出ておらず、この文章を書いている私も未見だったりします。前述の町山氏のポッドキャストで詳しい話を聴いて、観たいなーと思っていたので、都合がつけば観に行きたいと考えています。

    で、この映画ですが、脚本を書いたコリン・ヒギンズの名義でノベライゼーションされており、大阪市立図書館に所蔵があります。

    DVDどころかビデオも普及しておらず、映画を観るといえば親に連れて行ってもらうか、水野晴男や荻昌弘が解説をやっていたテレビ放映を待つしかなかった時代、映画のノベライズ版はお小遣いで手が届く、とてもありがたいものでした。けれども、こういう本は映画が忘れられていくと書店の店頭からも消えていくので、後から手に入れて読むのはとても難しいのです。

    この本に限らず、昔の本を可能な限り保存していることは、図書館の良い点だと思います。探している本があれば、そのお手伝いもさせていただきますので、お気軽に窓口までご相談いただければと思います。

    図書館では、とかく新刊に貸出が集まりがちですが、古い本にも魅力的なものがたくさんあります。そんな中に、きっとお役に立てるものもあると思います。大切に、末永くお使いいただければと思います。

    2.こちらもどうぞ

    ダイ・ハード (新潮文庫)

    ダイ・ハード (新潮文庫)

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館 0000175148 Nソフ//
    犬山市立図書館 110315785 B933/ソ/

    こちらはノベライズ版ではなくて原作小説ですね。映画は1988年公開ですが、小説の原書は1979年に出版されています。舞台も映画では日本商社のビルでしたが、こちらは石油関連企業。敵役のテロリストはドイツ人という設定で、この点は映画と小説のどちらも同じですが、小説は70年代にテロ活動を活発に行っていた西ドイツのドイツ赤軍がモデルに描かれているかと思われます。時代を反映してますね。また、小説の主人公は警備顧問で、テロ対策などに携わっているという設定になっており、このあたりテロリストとの対立軸が鮮明になっています。

    「ハロルドとモード」にグっときたよ!という方にはこちらも。

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館 0080157447  Nミナ/シエ/

    2010-08-23

    となりのツキノワグマ

    書き手:大阪市立港図書館 A

    となりのツキノワグマ (Deep Nature Photo Book)

    となりのツキノワグマ (Deep Nature Photo Book)

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館 0012112042  489//
    犬山市立図書館 112283882  489//

    1.この本を選んだわけ

    山のけもの道や森の遊歩道、あるいは高速道路に程近い果樹園のゴミ捨て場。中央アルプスのあちらこちらに定点カメラを仕掛けて、クマを撮影した本です。

    この本ですが、載っている写真はもちろん素晴らしいです。けど、それ以上に彼らの暮らしが私たち人間の生活圏に近いことに驚かされると思います。ツキノワグマは意外と知られていないことが多いそうで、著者の宮崎氏はカメラを使い、独自の視点をもって、クマたちの生態を追っていきます。

    この本を読んでいると、日本国内にいる動物なのに、我々が知らないことってたくさんあるんだと思わされます。かわいいクマちゃんの写真がたくさんありますので(猟で狩られちゃった写真もありますけど・・・)、まあ、そういった点でも和める本です。

    2.こんなひとにおすすめ

    野生動物に関心があまりなくても、きれいな写真を楽しんでいるうちに、いろいろなことに気づかせてくれる。楽しみながら学べる本だと思います。

    3.こちらもどうぞ

    同じ著者の作品。こちらはシリーズで8巻まで出ています。児童書として取り扱っていますが、大人も十分楽しめるものになっています。

    けもの道 (森の写真動物記 1)

    けもの道 (森の写真動物記 1)

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館 0011299618  481//
    犬山市立図書館 120654496  481//1

    2010-08-15

    ルポ児童虐待

    書き手:大阪市立港図書館 A

    ルポ 児童虐待 (朝日新書)

    ルポ 児童虐待 (朝日新書)

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館 0011685090  367.7//
    犬山市立図書館 111952602  369//

    1.この本を選んだわけ

    大阪市西区のマンションで幼い姉弟が母親に置き去りにされ亡くなるという事件がありました。マスコミでも大きくとりあげられ、児童相談所(大阪市では子ども相談センター)の対応についてなど、大きな関心が寄せられています。

    けれども、児童相談所って、普段どんなお仕事をしているのでしょうか。なんとなく仕事のイメージはつかめるけれど、具体的にどんな風に意思決定をしていたりするのかはあまり見えてきません。そして、私たちは虐待問題の現場について知らないまま、ニュースに接している事が多いのではないでしょうか。

    いまから5年ほど前になりますが、2007年5月から2008年3月まで朝日新聞大阪本社発行版の社会面に「ルポ虐待」という連載記事が掲載されました。今回ご紹介するのは、記事に加筆修正した新書『ルポ児童虐待』です。

    この本は、朝日新聞の記者さんたちが、児童相談所などの現場に足繁く通って書かれたルポルタージュで、児童相談所や児童養護施設、里親や教師など、虐待問題に向かい合っている人々がそれぞれの立場でどのように考え、悩み、行動しているかを、生々しく、克明に描き出しています。

    残念ながら、報道にもあるように児童虐待の認知件数は増加しているようです。痛ましい事件が起こればニュースになりますが、そのニュースをより深く理解するためにも、この本はおすすめです。

    2.こんなひとにおすすめ

    児童虐待の問題について、ここまで現場からの視点を大切にして書かれている本はあまりないと思います。

    この問題についてじっくりと考えるときには、できれば手にとっていただきたいと思います。

    3.こちらもどうぞ

    同じ児童虐待を取り扱った本ですが、

    毎日新聞で連載されていたルポルタージュです。

    殺さないで―児童虐待という犯罪

    殺さないで―児童虐待という犯罪

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館0010374582367.7//
    ゆうき図書館010860245/367.6/コ/
    犬山市立図書館111600227/369/コ/
    加須市立騎西図書館310381900/367.6/コ/

    2010-08-02

    ウエブスター大辞典物語

    書き手:大阪市立港図書館 A

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館 0000774273  833//1999

    1.この本を選んだわけ

    ウエブスターというと、英語の辞典で有名です。もともとはノア・ウェブスターさんという人が編纂した『アメリカ英語辞典』(An American Dictionary of English Language)に由来するそうです。『アメリカ英語辞典』は1828年初版。日本は江戸時代です。

    歴史の長い辞書ですので、そこにはドラマも生まれるようです。本書で取り上げられている『ウエブスター新国際英語大辞典第三版』は『アメリカ英語辞典』の子孫にあたります。そして、この第三版は、1961年の出版と同時に大変な論争を巻き起こしました。辞書というものがどうやって作られ、どのようにして人々に受け止められるのかを考えさせられる本です。

    2.こんなひとにおすすめ

    辞書の編纂、語の解説と用法についての考え方について興味のある方には特におすすめです。

    ウィキペディアの記事を書く参考にもなるかもしれません。

    まあ、そこまで堅くなくても、これまでなんとなく使っていた辞書が、ちょっと面白い読み物になるかもしれませんよ。

    3.こちらもどうぞ

    同じテーマを扱った本、と考えてもいいと思います。

    読みやすさはこちらのほうが上ですね。

    新解さんの謎

    新解さんの謎

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館0000557841 Eアカセ/シン/
    ゆうき図書館010741916 / F/ アカセ/
    犬山市立図書館110955465 / 914.6/ ア/

    2010-07-28

    西原理恵子×月乃光司のおサケについてのまじめな話:アルコール依存症という病気

    書き手:大阪市立港図書館 A

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館 0012106138 493.1//

    1.この本を選んだわけ

    「酒は百薬の長」などといいますが、飲みすぎた挙句に脂肪肝といわれたり、血中の中性脂肪の数値が基準を超えてしまったり、良くないこともあったりします。ほどほどを心得ることができればいいのですが、わかっちゃいるけどやめられない、という人も多いでしょう。

    この本の副題は「アルコール依存症という病気」といいます。

    「毎日かあさん」などの作品で人気の漫画家、西原理恵子さんは元夫の故・鴨志田穣さんのアルコール依存症に苦しんだ経験をお持ちです。本書では、西原さんが若年性アルコール依存症になった経験のある作家、月乃光司さんとお酒について語ります。

    アルコール依存症について書かれた本なら他にもあります。けど、そういう本を実際に手に取る機会はあまりないでしょう。この本は西原理恵子さんが参加されていることで、そういったとっつきにくさをうまく取り除けているのではないでしょうか。

    本書では鴨志田さんとのエピソードも描かれていますが、西原さんの鴨志田さんへの想いには本当に心を打たれます。また、そういう経験を積んだ人の言葉には、我々に伝わるものがあると思います。

    この本で特に印象的だったのは、西原さんが病気になった人を持った家族の生活、特に仕事とお金の面についても言及していたことです。こういうリアルな部分に踏み込んで書いているのは少しめずらしい気がします。

    楽しく読める本ではありません。けど、アルコール依存症という厄介な病気のことを手軽に知るには最適な1冊かもしれない、そんな本です。

    2.こんなひとにおすすめ

    アルコール依存症に苦しむ人、その家族はもちろんオススメです。

    けれども、アルコールの問題に限らず「家族が病気になったら・・・」と考えたことのある人なら、手にする価値はあると思います。

    あと、もちろん、サイバラファンにもおすすめです。これは「りえぞうと鴨ちゃんの物語」でもありますから。

    3.こちらもどうぞ

    鴨志田穣さんの著作です。

    酔いがさめたら、うちに帰ろう。

    酔いがさめたら、うちに帰ろう。

    所蔵図書館資料番号請求記号
    大阪市立図書館 0011310345 Fカモシ//
    ゆうき図書館 010952653 / F/ カモシ/
    犬山市立図書館 111845095 / F/ カ/