ユリアが神格化されすぎ!



『北斗の拳 ユリア外伝 慈母の星』


タイトルのとおり、『北斗の拳』の外伝のマンガです。世界が核の炎に包まれる以前の物語で、ユリアを中心にケンシロウ、シン、ジュウザが描かれます。
が・・・ユリアがめちゃくちゃ神格化されています。まわりから様付けで呼ばれてたり、予知能力があったり、やたら悟ってたり、なんか後光がさしてたり、すくなくとも原作の第一巻とはまるで別人です。(^^)
ユリア ユリア


それに比べてケンシロウは・・・ただの不良っぽい兄ちゃんです。北斗神拳の伝承者にはとても見えません。というか、全くケンシロウに見えません。そして北斗神拳の見せ場は全くありません。(^^)
ケンシロウ


対してシンはやたら美形です。めちゃくちゃ気合の入った描線です。古川登志夫ヴォイスで「何ぃ、聞こえんなぁ!」とか言う人とはまるで別人です。(^^)
シン シン


なんだかなぁ。
作者の笠井晶水って、『恋字宴(こふじえん)』の笠井あゆみの変名なんですね。流れるような美しい描線が真骨頂の方ですから、ユリアやシンは思いっきり美しく描けるけど、ケンシロウとかはダメなんですね。
まあ、あくまで『北斗の拳』を古典として知ってる人向けですね。これを『北斗の拳』と認められるか否かは意見が分かれるところでしょうが。僕は笠井あゆみの絵じたいはとても好きです。