器用不

流れていく時間の中で当然、変わっていく
変わらないものは何一つと無い
変化を受け入れられない
例えそれが美化された思い出だったとしても、そんな夢の中で死ねたら本望ではないのか
それはつまり、大人になれなかったって事だと気付いた
どうすればよかったのだろう

いや、まだ生きていくのなら、これからどうすればよいのだろうか、だろう
こんなにも胸が苦しいなら大人になってしまいたいな
生き辛い
もっと器用に生きれるようになりたい



明日は高校時代の親友の誕生日会に呼ばれている
くだらないコラージュでも作ってプレゼントしてやろうと思って高校時代の写真を漁っていたら、心が乱れてしまった
地獄の様に感じていた高校生活だったのに、写真を見返してみると、笑っている自分がいて、友人達とふざけている写真ばかり
そこに残っていたのは嫌な記憶とは真逆の、楽しい思い出ばかりだった
どうして泣きそうになるのだろう
どうして郷愁の念を抱いてしまっているのだろう