Spiral Fiction Notes このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2018-11-26 『台北暮色』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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仕事帰りにユーロスペースで『台北暮色』を鑑賞。

メインの三人、街を走り、自転車で水溜まりを回りアンモナイトみたいな波紋を作り、自動車で通りすぎる街並み時々エンスト

象徴的な鳥、羽ばたいている瞬間は止まっているの?

説明は少なく、しかし、三人の時間を描いていた。永遠と瞬間、台北景色

台北暮色』の原題は『強尼・凱克 Missing Johnny』で、何度かかってる間違い電話。みんなジョニーだと思ってかけてくる。ジョニーはたぶん、時間とか過ぎ去っていく瞬間の、あるいは誰かの愛しかった人への気持ち擬人化したような、だから、ジョニーは行方不明。

2018-11-25 『斬、』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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塚本晋也監督『斬、』をユーロスペースにて。

塚本さんは生死のギリギリの狭間で揺れ動く感情やその刹那を撮り続けていたい人なんだと思う。出演している役者さんの顔つきが泥臭くてよかった。

きっと、撮りたいのはその表情にあらわれるものなんだろう。

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塚本晋也監督『斬、』をユーロスペースにて。

塚本さんは生死のギリギリの狭間で揺れ動く感情やその刹那を撮り続けていたい人なんだと思う。出演している役者さんの顔つきが泥臭くてよかった。

きっと、撮りたいのはその表情にあらわれるものなんだろう。

2018-11-23 『ハード・コア』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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山下敦弘監督『ハード・コア』初日を鑑賞する。

政治活動を手伝っている、正しくない世界だから間違っていると言って何が悪いという兄の右近(山田孝之)と、商社マンで正しくない世の中だから妥協して生きているという弟の左近(佐藤健)、女性経験がなくほとんど話さない右近友達である牛山(荒川良々)と謎のロボットのロボオを中心に、家族もいない、あるいは頼ることもない彼らのコミュニティや関係性を描いていた。

山下さんの描くどうしようもない男たちの哀愁に似たもの、負け犬と呼ばれても仕方のない彼らの衝動やむなしさや人間関係はどうしてもなにかを掴まれたような気になる。きっと、どこにもいけない、なにものにもなれなかった者たちの鎮魂歌

途中で石橋けいさんが出てくるが、異様にエロい、それも監督や男性が求めてしまうある種都合のいい男性主観妄想的な女性像であったりもする。だけど、こういう女性はいることはいるのだと思う。映画の中ではすごい美人ではないがどこかエロティックであり、自分享楽のために男を誘い、彼らがハマって自らオチていくのをたのしんでしまうような、それがもしかしたら目的かもしれないような、昔だったら魔性の女って呼ばれていたのかもしれないそんな女性

この作品で出てくる女性って基本的に男性の性的な欲望の対象ではあるけど、メインキャラとそれを省いて関係を持つものがいない。そのためにホモソーシャルな関係は持続し、大切なものとして強固になる。

最後にスタッフロール見てたら、衣装伊賀大介さんだった! 

2018-11-20 『本がまくらじゃ冬眠できない』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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ロロ三浦直之作・演出のいつ高vol.7「本がまくらじゃ冬眠できない」を鑑賞。

今回は図書館舞台小説詩集を使いながら展開していく。本棚に舞城王太郎最新刊『私はあなたの瞳の林檎』があった。さすが三浦くんと思った。というか並べられている書籍がやっぱり小説とか好きなんだなって思うラインナップだった。作中でも使われた山田詠美著『ぼくは勉強ができない』はやはり偉大だ。

前回のvol.6が僕的にはドツボにハマるぐらいに良すぎたので今回は絶賛って感じではないのだけど、台詞の言い回しとか三浦くんが描く「青春」はキラキラしていて、もはや保護者目線で十代として演じている役者を見ているような気になってしまう。

どこに行った僕のエヴァーグリーン

2018-11-17 『ア・ゴースト・ストーリー』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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シネクイントで『ア・ゴースト・ストーリー』初日の上映を観る。

ゴースト基本的には「過去」であり、そのメタファ。突如交通事故に遭い死んでしまった男はゴーストとして恋人と住んでいた家に帰ってくる。そして、彼女の側にいる。ここまではありふれたゴースト・ストーリー。

大切な人が死んでしまっていなくなった現実を受け入れるまでの期間を喪に伏す時間とも言えるけど、それは実際のところ人それぞれ違う。現在を生きているものはやがてそれを経て違う未来を歩き出す。しかし、この話は喪に伏される側のゴーストの大切だった場所と時間を巡る構造になり、場所や時間すらも越えて、やがて死んでしまった側の彼=ゴーストが知りたかったものを見つけるまでの『ア・ゴースト・ストーリー』になっていた。肉体を失い意識だけが残された者がその意識を失うための。

だから、とてもわかりやすい20世紀的な映像想像力で作られてもいる。わたしたち理解しやすい時間空間を用いて。これに更なる次元を加えて物語るとクリストファー・ノーラン監督インターステラー』になる。

2018-11-10 『ボヘミアン・ラプソディ』『モダンライフ・イズ・ラビッシュ』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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 TOHOシネマズ新宿にてドルビーアトモスで『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞。やはり予告編で観ていた時からこの作品を観るときには大画面でできるだけ音量のいい劇場で観ようと思っていたので、ここで正解だった。

 フレディ・マーキュリーがスターになって大衆を沸かすに沸かす最後のライブエイドまで。彼の人生バンドメンバー、妻だった彼女、やがて自分のセクシャルに気づき最後を共にすることになるパートナーとの出会い。彼の人生が、鳴らした素晴らしい音楽を、いや、彼らが鳴らした音楽時代を超えても届くことがわかる。最後の20分のライブエイドでのライブを完全再現したシーンは鳥肌と涙が止まらない。観るなら大画面で大音量で、家やPCスマホで観る映画なんかじゃない。

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 新宿から渋谷で、なんとか30分以内でヒューマントラスト渋谷に。『モダンライフ・イズ・ラビッシュ』鑑賞。こちらも10人とかそのぐらいか。

 ブラーリバティーンズレディオヘッドUKロック盛りだくさんで、ニルヴァーナスマパンソニックユースストロークスたちUSロック勢は出てこないっていうロックミュージシャン物語ではあるけど、ラブストーリーでした。僕の十代、二十代に聴いてた曲、レディオヘッド貶されたら萎えるよっていうね、あれすごくわかる。今日イギリス舞台にした音楽映画祭りでした。

2018-11-09 『生きてるだけで、愛。』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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 公開初日に、渋谷ヒューマックスシネマ仕事帰りに鑑賞。10人ぐらいのお客さんだったような気がする。小説自体はだいぶ前に読んでいるが、鬱になっている主人公趣里)と彼女の彼氏菅田将暉)、彼女のわがままに見える、不器用さやどうしようもなさ、人の優しさが染み込んでくると壊してしまいたくなるのは、自己肯定力のなさやそれに応えることがきっとしんどくなってくるからなのだろう。だが、一緒にいる彼氏、いや恋人や同居人だったら耐えれないとも思う。彼もまたゆっくりと溜まっていたものを最後には爆発させる。彼女の最後の疾走と踊りのような行動は憂鬱の鬱から抜け出す儀式だった。しかし、彼女の行動に胸糞が悪くなるところもある。きっと、今の所自分だったら迷惑をかける側だからだ。しかし、いつ自分が鬱になってしまうかは誰にもわからない。ただ、このメンヘラ的な自意識問題本谷有希子さんが演劇で世に出て、小説を書いていくことになるゼロ年代的なものでもあり、いまでもこのことに苦しんだりしている人が多いのも知っている。だが、どこか見慣れてしまった光景でもあるように思えてしまう。もっともっと早く映像化していた方が突き刺さり方は違ったのかもしれない、とは思う。

 本谷有希子原作『生きているだけで、愛。』と山戸結希監督おとぎ話みたい』の映画の主演が共に趣里が主演で、どちらも劇場で観たが、山戸監督呪いですらある作品に出てた印象には勝てない。というのが観た印象だ。

2018-11-03 『ヴェノム』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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TOHOシネマズ新宿にてIMAX 3Dで『ヴェノム』を鑑賞。ヴェノムは完全な悪、凶暴な悪というイメージを予告では感じていたが、まあ、『ど根性ガエル』と『寄生獣』をアメコミが、アメリカマーベルブランドで使ったらこうなりますよねっていう。わりとヴェノム言うこと聞くし、いろんなことを教えてくれるし、腹が減って生きてる生物を食いたがったりもするけど、いいやつなんじゃねっていう。『ブランクパンサー』が良すぎたのか、比べてしまうと凡作。ただ、バディものとして見るとバランスのいい関係であり、いろんな二次創作妄想がもう生まれているので、これはこれでいいじゃないだろうか。

2018-11-02 『華氏119』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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何度も嫌な気持ちになったし悲しすぎて何度も泣きそうになってしまった。トランプ政権が生まれた背景やその前に起きていたことや布石にもうんざりだし、日本でも同じことは起きてるし、安倍政権だけじゃなく、橋下徹の時とも通じてることばかり、マスメディアに関する仕事してる人は観てきちんと絶望した方がいいよ。確かに僕らが持っている希望のせいで、そんなひどいことにはなるはずがない、民主主義法律がみたいな希望や期待が結局それらを崩壊されている。絶望から始めるっていう希望はあまりにも皮肉すぎるけれど。

https://gaga.ne.jp/kashi119/?fbclid=IwAR2upHlihyaktqavoSeANlONRksiDwO-Fwe6SFR24rAlwtifZ0HAJZTwSUk

2018-11-01 『ビブリア古書堂の事件手帖』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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 メディアワークス文庫三上延さんが書いた『ビブリア古書堂の事件手帖』の映画化。栞子を黒木華が演じた時点で勝ち、というか企画は成功したのではないかと思わなくもない。

 文庫一巻で書かれたものをうまく二時間にまとめている印象。祖母に怒られたことで活字恐怖症になった大輔を演じた野村周平もよい、小説ではもっとガタイのいいアメフトとかやってそうな長身イメージだったが、黒木華とのバランスもよかったと思う。

 大輔の祖母の若い頃の絹子を演じた夏帆がかなりいい、色気もあるけど庶民的な感じもあり、彼女の秘めた恋がすべての発端ではあるし、現代に続く事件に繋がっているわけだが。ただ、文庫最新刊を見ると主人公のふたりのその後を考えると絹子の残した本が彼らを結びつけるわけになるのだから、この作品がヒットするとシリーズで映画化していくのかもな、って思う。

 キーマンである稲垣を演じた成田凌が悪いわけではないが、なにせ登場人物が少ないせいでミステリー的な要素も早々にわかる人にはわかってしまう、声とかさ、でも、大事なのはそこではないのだろうが。

 大輔と稲垣というふたりの男と本のことになったら話すのが止まらない栞子という現代三角形形成するのが、過去の絹子と田中東出昌大)の関係というのはいいなと思う。