Spiral Fiction Notes このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-01-15 「Lust For Life」@原宿アストロホール このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

 昨日は10年になっての初ライブ原宿アストロホールに行ってきた。ここに来たのは「The View」の初来日以来であの時は入り待ちしてメンバーにアルバム出てなかったからシングルサインしてもらった。


 (mixiより転載原宿アストロホールでのthe viewの単独ライブ。バンが来てメンバーが降りて来てサイン貰いました。 デビューシングル『wasted little dj's』にメンバー4人全員にサイン書いてもらった。最初のギターボーカルベースは男前だった、モテますよねえみたいな。でも愛想よかった。 ピーターって英語で書いてくれた下になぜかカタカナでヒーターと書いてくれた。惜しい、ーの上に点ではなくヒの上だったらピなのに。


 で、ドラムが出てきて、この人は普通な感じでした。もう1人だ、あれ?なんかもじゃもじゃの毛の人にalbionがサイン貰ってるなあ、えっ?この人がボーカル?ほんとだ聞いてた通りカッコよくない。 なんか笑顔だぞ、良いやつっぽいなあ。

 キングスオブレオンのT-シャツ着てるわあ、好きなんかなあなんて思いながらサイン貰って名前を書いてもらいました。


 マナブって言って、M・A・N・A・B・Uって一文字ずつ言って書いてもらう。 なぜか、To MaNabuってNはなぜに大文字に? しかもサンキューマナビューと言われ、マナブなんだけどなあ。なんだ、バンド名ビューと僕の名前の融合ですか? マナブ+ビュー=マナビューか、そうなのか?


 それがTwitterアカウント名「manaview」に繋がったわけで、またそこから続きが昨日あった。場所とか言葉とかって巡り巡って繋がってる。


 起きてから原宿へ行って「Girls」の初来日ワンマンライブに。約束していた友人のイゴっちを寒空の下でガードレールに座りながら待って来てすぐに開場になったので中に入ってフロアの一番前のエリアと段があって少しだけ上の二番目のエリアの境のバーのとこに背中を預けてビールを二杯飲んでいた。

 すると背の高いキャスケットを被った男性が目の前のスペースを通ってイゴっちに「少し太ったな」と話をして通っていったので「誰?」と聞いたら「スヌーザー」のタナソウこと田中宗一郎さんだった。その日の深夜にtwitter上で絡ませてもらっていたのだけどアイコンイメージが強くてわからんかった。そんで十分ぐらい押してライブが始まった。


Girls - Lust For Life [Don't Look Down]

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Girls - Solitude @ Granada Theater, Dallas, Texas, 8/15/09; 7 of 8

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↑これはかなり好きな曲だったのライブで聴けてよかった。


 セトリはロッキングオン五代目編集長粉川しの「US/UK重箱のスミ」の「ガールズ@アストロホール」を見れば画像でセトリが出ている。


 ボーカルのクリストファー・オウエンスは幼少期にカルト教団に親が入っていたためにそこで幼い頃を過ごしそこを脱出したという過去を持つ。彼の佇まいはとても自信なさそうで儚さが漂っている。なんだろう、幼稚園ではじめてのお遊戯会で舞台に立った男の子のみたいな不安な顔で「僕ここに居てもいいのかな」という雰囲気だった。


 Girlsのメンバーは彼とベースギタードラムスサポートメンバー演奏は上手くはない、時折ミスったりもしていたけどなんだか輝いてみえた。なんだか、「Girls」のアルバム「Album」は祈りのようなものが感じられる。

 彼の儚げな声がそうさせるのか、彼らのバッググラウンドから滲み出るものがそう思わせるのかはわからないが、「神に祈っても祈りは届かない」としても彼は祈りのように自らの創造を続けていくタイプだろうし、それを奪われると朽ちてしまいそうな悲壮感もシャドウのように漂わせている。

 

 アルバムの曲のようなおとなしめのものから新曲か? 激しい感じの曲と緩急がついていて楽しいライブだった。MCで「サマソニで会おう。…いや、わかんないけど」と言っていた。なんだか幸福な感じのする観客が優しく見守っているようなライブだ。なんだか彼らの音楽は見守っていたいような手のかかる子供みたい、だけども僕らが実は彼らの音楽に包まれているような。楽しいライブだった。


 途中で「Lust For Life」聴いて「Summertime」終わってトイレに行くと人がいっぱいでぎゅうぎゅうだった。なんとか最後部のトイレで用を足してトイレ前まで人で埋まっていてほぼ見えないし、音もなんだか。

 一曲聴いたけどなんとか少しずつ人の波を押しよけてイゴっちの所まで帰還。前方フロアの方がまだ余裕あった。がんがんにモッシュするような激しいものではないけどもう少し詰めてもよいのになって。


 客層は二十代後半から上が大半かな、洋楽市場は売り上げが下がっているし、CD自体もそうなんだけど、いろんな部分で細分化してて、今の状態で十代や二十代前半の子が海外音楽ロックとかに注目する割合は僕らの頃も少なくなりかけていたけど今はもっとひどい。ゼロ年代で完全にこの国の文化はいろんなジャンルで内向きになったことが大きい。


 Vampire Weekend「Contra」国内盤、レーベルストックなくなったらしい、だけどもそもそも地方では数が入っていないから店頭に行くとないからアマゾンで買うしかないみたいな、事になっている。店に注文することで何かは変わるだろう、変えれるんだよってタナソウさんが深夜のTLでツイートしていて、それはCD洋楽ロックだけの問題じゃなくて本だってそう。

 一番新しい「snoozer」の最後のとこの「SUBERRANEAN HOMESICK BLUES すべてのこんがらがったベッドルームのために」にも書いてある事だけど。


 「ネットの場合、人は基本的に明確に欲しいものだけを買うよね。でも、小売店では、そうじゃないものを買ってしまう可能性がまだ残されてる。ポイントはそこ。」


 とツイートされていたんだけど、これって佐々木敦さんが「文化系トークラジオ Life」で言った所の「未知との遭遇」話と根本は同じ。僕がほぼ毎日本屋に行くのはそれしかないわけ。欲しい本や買おうと思っている本はあるけど、なんだか手に取ってしまうような、その時は買わなくても見ていてタイトル作家名を覚えている事が新しい「何か」と出会う事になる。というかそういうことから新しい何かは始まってしまうと思う。


 幼い頃に買おうと思ったものと間違えて買った本だとかCDから新しい扉が開かれた人はたくさんいるはずだし、間違いや寄り道が人生で与える影響は思いのほか大きい。本にしろCDにしろいかに読者やリスナーが新しいものにアクシデントのように出会ってしまうかということ、そこに可能性があるはずだから。


 終演後に入り口が詰まっててすぐに出れなかった。それで田中宗一郎さんと少しお話をさせてもらった。深夜にtwitterで絡ませてもらった「manaview」ですと、ネット上でやりとりしてて実際に会う事になるとアカウント名ってひどいのつけてたらやばいよね。まあ、これでその名前もの元になったアストロホールでその名前を言う事になるという繋がりみたいなシンクロニシティを。


 で、タナソウさんのアイコンの話になって、ネット上のアイコンでその人の事を捉えてしまう、アイコンって思いのほか重要。でタナソウさんのアイコンは三十年ぐらい前の髪ツンツンのご本人だから、イメージがね。なんか実物は渋いおっさんだなって感じなのでギャップが・・・。

 でその事を話して「ブルーにこんがらがってましたね」って言ったらギャグ的にツッコミとして蹴りが。というコミュニケーションの後に握手してもらって、感じのよい人だった。


 その後、イゴっちと新宿「Life」バーことカウントゼロという店に行く事になって、新宿に。すき屋で腹ごしらえしてから新宿三丁目のその店に。店長さんが「Life」リスナーで、普通のお客さんが三人ぐらい。

 入り口のドアがエヴァっぽいハザード表示みたいな、黒に黄色のやつね。その後話の中に初めて来る時にバーに慣れていない人が新宿三丁目でしかもドアがハザードって入り辛いよって話にはなったんだが。


 で、そこで僕のiPodを繋いで「ANA」のファーストをかけてみたり、イゴっちが聴いた事なかったのでオススメしてみたら「好きだわ」って、まあそうでしょうね、フリッパーズとかのライン好きな人はもろに。


 ANA出会ってなかったら「Life」も聴いてないしね、実際。いろんなことが絡み合って連なり合って、繋がってってやっぱり思う。


アナ (ANA) / 血沸き肉踊る

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 今調べたら06年に「チャットモンチー新宿で半熟」という企画でBASEBALLBEARサザンハリケーンANAチャットモンチーが出てて初めてANA聴いてその場ですげえいいって思って物販でCD買ってた。チャットモンチーミニアルバム「chatmonchy has come」出て話題になってて観に行ったんだよなあ。


ナノユメ チャットモンチー2006×2009

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 そうやって偶発的に知らなかったものに出会うってめっちゃ楽しい。


 シャンディーガフを飲みながら談笑。そういえばバーに来るのって久しぶりだった。二丁目も近いからゲイの人の話とかなんだかもろもろ話してた。バーって常連プライベートでは関係ないけどそこに行けば話してみたいな連帯感と言うかそういうのがあって、やっぱりある程度の年齢にならないとそういう場所には溶け込めないかもしれないけど。一軒ぐらいはそういうそこだけの関係で落ち着ける場所ってあってもいいな。


 昨日の芥川賞該当作品なしだった。僕は「老人賭博」面白かったんだけど、その事について松尾さん当人は「帰ってきて総評を読んだのです。「全体的に今書きたいという意欲が感じられい・・・」。本が売れないこのご時世にあえて紙媒体で勝負している俺たちに本気でそんなことを言ってるのか、と思いました。きれいごとなんじゃないか、とも。でも、負けないですよ。そういうことじゃない。俺は負けないです。」


 とこれはすごい姿勢です、カッコいいです。次回作に期待するし、「老人賭博」買ってよかったよ、本当に。


 で、地下通路でイゴっちにタナソウさん渋いねえって話の流れから以前読んだ事のある松尾さんの「帰り道、若い女性に「あの、かっこいいですけど、どういうかたですか?」と聞かれた。道で聞かれるの2度目なんだこれ。「普通のおじさんです」と答えると「どうしてかっこよくなられたんですか?」と聞くので「・・・・まじめにやってきからからかなあ」と答えた。後半嘘」って事を言った。


 松尾スズキさんを知らないでそういう事を聞いてくるって「あの、かっこいいですけど、どういうかたですか?」ってすごくない? 

 言われるおっさん日本に、世界にどんぐらい居るんだろうな、やっぱり滲み出る何か問題ってあるよね。そう言われたいよねえ、ロン毛で眼鏡して着物着て指の所が空いてるグローブをいつもしてたら言われるかな、それって京極夏彦じゃん!

Hats off to the Buskers

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ALBUM

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コントラ

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snoozer (スヌーザー) 2010年 02月号 [雑誌]

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CYPRESS

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chatmonchy has come

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老人賭博

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