Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『劇場版 テレクラキャノンボール2013』


チェック:人気アダルトビデオシリーズ「テレクラキャノンボール」の劇場版。バクシーシ山下、ビーバップみのる、タートル今田をはじめとするAV監督たちが、バイクや車で東京から札幌に向けたレースを繰り広げつつ、各地でゲットした素人女性の数を競い合う。メガホンを取るのは、シリーズの生みの親にして出演もしているカンパニー松尾。優勝者へのご褒美として、AV女優の神谷まゆ、新山かえでが共演。不純なレースながらも、笑いあり、お色気ありのドラマチックな展開にグイグイと引き込まれる。





ストーリー:バイクとテレクラを愛してやまないAV監督のカンパニー松尾が、バイクを走らせ、テレクラで素人女性をゲットしたいという思いから1997年にスタートさせた企画ものアダルトビデオ「テレクラキャノンボール」。その2013年度大会が開催され、カンパニー松尾バクシーシ山下、ビーバップみのる、タートル今田らが参戦することに。バイクや車を飛ばして、東京から仙台、青森を経由して札幌を目指しながら、テレクラ、ナンパなどで素人女性をゲットしていく面々。そんな彼らに、さまざまな出来事が待ち受けていた。(シネマトゥディより)




 ツイッターで友人・知人・フォローしている人がけっこうな確率で観ていて絶賛の嵐だったので何が起きているんだろうと思っていた。ハマジムというAVメーカーももちろんだしカンパニー松尾さんも知っているし男子としてはとてもお世話になっている乃だけど劇場版? というのとハマジムのサイトで『テレクラキャノンボール』の予告動画を観ていたがさほど惹かれずにいた。
 僕は免許は持っているが取ってから十年以上ペーパードライバーであり身分証としての運転免許である。ちなみに観た翌日の今日に免許を更新してきた、またゴールドなので次は五年後だ。
 五年後には37歳になっている。三十代も終わりに近づいて四十に向かっての次なる一手と三十代の総決算になっているのかもしれないし、全てに絶望してこの世界にいないかもしれない。こういうことだけは無というかわからないので明日世界最高と言っていても一ヶ月後は電車に飛び込んでいるかもしれない、そういう風に人間はというかこの人を幸せにする気のないように見えるシステムの世界では起きてしまう。だけど、五年ぐらい先の景色を見るために今を、今日を生き延びて一年後、三年後と時には楽しく飲んで笑ってなんとかやっていきたいなあ。

 
 車やバイクにさほど興味がないためにチェックを怠っていた部分もあったがここまで絶賛。だがなぜそこまで話題になっているか中身がどうも見えない辺りも気になっていた。文春の目崎さんからお誘いをしてもらって浮かぶの渋谷さんの引率(と言うなのご案内役を)してもらってオーディトリウム渋谷のレイトショー最終日に行った。



 満員だった。元々DVDで出ているソフトの方は十時間以上あり、それを劇場版に二時間少しに編集したものが公開されていた。客層は三十代前後から上の方か、女性もかなりいたのはやはりツイッター等のSNSで面白いと拡散されたことも足が運びやすい要因なのかもしれない。渋谷のラブホ街の映画館という場所もあり観るのが面白いなあって思ったが地方での上映だとどういう客層になるのかというのは興味がある。


 5つのステージに分かれているのだが、最初の2ステージは早送りという感じで省略されている編集だった。札幌でのラストステージに向けて前半はこのテレクラキャノンボールというゲームというか戦いがどういうものかを見せながら時に微笑ましくいやらしく、面白く、レースとしての車とバイクが疾走していくその景色がとてもよくて、流れていく、消えていくものは瞬間のみに存在して彼方に忘却されていく。今の後ろに流れていくものに想いをはせても今しかねえんだよというのは救いなのか無慈悲なだけなのか。
 

 ハメ撮りをするというのは普通に考えれば普通のことではない。そういう職業をしているということは普通のことをしていないから俺たちは飯が食えてるんだという話も出てくるが、そこにあるプライドが後半の爆笑と手を叩いて賞賛したくなるシーンなどに男たちを向かわせていく。意地と意地というよりも勝ちたい、俺は何者だ? AVを作ってんだよコノヤロウ、負けたくないという気持ちが前面に出てくる。
 やるかやらないかならやるほうを選ぶ!というキャッチコピーはまさしくで生きざまが出てる。ベテランと若手(中堅)のよさも悪さあり年をどう重ねていけるかな、と見ながら思ったりもする。若いからガツガツ腰を振れるとかベテランのほうがナンパとかテレクラとか巧みに使ってるけど腰がみたいなw 若いことと年を取ることはいいことも悪いこともあるのは当然なんだなってAV作品で感じるのはやはり人間の生は性が大きく関わっている部分がデカいだからだろうなあ。


 カンパニー松尾さんが上映前に挨拶されて後半部分のあるものはツイッター等でネタバレしないでくださいと言われていた。そのために面白いとか最高の絶賛コメントは出るけどなぜそうなるかが観ないとわからない状況になってたみたい。あれは知らないで観るから爆笑&拍手が生まれるから僕も言わないw
 ネタバレとかじゃなくてそれは誰が優勝したとかじゃなくて男たちがいかに得点をあげるかというためにどこまでできるかプライドを捨てるかとかなんか情念だよなあ。カッコいいし笑えるしマジか!!!みたいなとことかここはやっぱり言わないけど。スクリーンでたくさんの人の中で観れたことは映画体験として本当に素敵だった。



優勝トロフィーをもたせてもらって記念写真。



 映画を観る前にタワレコ渋谷に西寺郷太さんのソロアルバム『テンプル・ストリート』タワレコ渋谷に買いに来たら郷太さんいたのでサインしてもらった。売れてて残り数枚でした。


 そして昨日は『水道橋博士のメルマ旬報』vol.34最新号配信されました。そして、戸部田誠(てれびのスキマ)著『タモリ学』出ました! スキマさんおめでとうございます。

テンプル・ストリート

テンプル・ストリート

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

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