けものがゆく道のむこう

いいにおいがする方へ かすかな気配をたどる道

フラニーとズーイ

本の中のフラニーは20歳。私は27歳。

25歳のズーイがフラニーに語りかける言葉に、頭を横からガツンと殴られるようで。

世界や他者に絶望して自分の殻に閉じこもった妹に、兄が示した愛情と警告は、
現実世界から逃避しがちにうずくまっている私の精神をドコドコと叩いた。

20歳に向けて語られた言葉に殴られた27歳は、やっぱり恥ずかしい。
だけど、いま、殴られとかないといけなかったんだな。

かみさまのお話は、むつかしい。


フラニーとズーイ (新潮文庫)