銃・病原菌・鉄/ジャレド・ダイアモンド

スゴ本ブログDainさんのグリグリ2重丸のスゴ本指定ということで気にしていた本です。都心のメガ書店で面陳されていて、遅ればせながら購入しました。
ヨーロッパ人がアメリカ先住民を征服したのはなぜか、その逆でなかったのはなぜか、それは直接的には「銃・病原菌・鉄」のためであるというのは、まあそれなりに知っているわけですが、本書のすごいところは、そこからもっと遡って、現在の世界が成り立った根源的な要因は何かを科学的手法によって明らかにしている（しようとしている）ところにあります。
その要因というのは、ものすごく乱暴に言うと、資源の賦存状況・利用可能性と交流（伝播・拡散）の程度・可能性といったことになろうかと思うのですが、実際の考古学的、生物学的、言語学的なさまざまな証拠を積み上げて説明される人類史は、とても新鮮です。

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

1995円×２＠都心の本屋さん