DotA系とは

liquidfunc2011-02-15

DotA は Defense of the Ancients の略称で Warcraft3 のカスタムゲームから生まれたゲームです。たくさんの派生があり、総称して "DotA系" と呼ばれています。
Blizzard が2002年7月にリリースした Warcraft3 は、RTSリアルタイムストラテジー)というジャンルのゲームで、World Editorという付属のソフトがあり、誰でもゲームを作ることが可能です。これはカスタムゲームと呼ばれ、Battle.net(Blizzardのオンラインゲーム・ネットワークのこと)上でオンライン対戦までできてしまいます。
ちなみにBlizzardは世界一課金ユーザの多いMMORPGWorld of Warcraft でも有名ですね。

だいたい共通の仕様

※派生ゲームの多さゆえに例外もたくさんあります

  • 2陣営に分かれて対戦
  • 豊富な選択可能キャラクター
  • 敵陣地の一番奥にある建物を壊すと勝利
  • 敵陣地までのルートが複数あり、一定時間毎に湧くそれぞれの陣営のNPCが各ルートを一直線に進攻
  • 中継地点には遠距離攻撃の塔が配置されており、一筋縄では壊せない
  • 敵陣営のNPCとプレイヤーを倒すことで、経験値とゴールドを取得
  • レベルアップでスキルを覚え、スキルレベルを上げることができる
  • 装備を購入して能力アップ

特徴

  • 1プレイ30分くらいの気楽なオンライン対戦
  • キャラクターが超豊富
  • ビルド次第で育て方は無限大
  • 仲間と大暴れする爽快感は中毒性高し

奥深いゲーム設計

立ち回り

どんなに強いと言われるヒーローがいても、プレイヤーが適切な操作をできなければ活躍できません。特に敵プレイヤーに殺されることはゴールドを与えることになるため、高確率でチームメンバーに Noob と罵られることになります。
さらに死んだ場合は復活までに数十秒かかるため、その間、経験地稼ぎもゴールド稼ぎもできず、差を広げられてしまいます。死なずに、且つ積極的に攻めるという相反する要素を極めた者だけが強者となりえます。

キルビル

プレイヤーのレベルが上がるごとに、4つあるスキルの中から、どのスキルレベルを上げるか選択します。均等に割り振ることもできますし、特化していくこともできます。
絶対的なスキルの振り方は存在せず、自分のプレイスタイルや敵チームの構成に合わせて柔軟に選択していく必要があります。

アイテムビルド

例えば物理攻撃タイプのヒーローであれば、攻撃速度を上げることで効率よく DPS をあげることができますし、魔法攻撃タイプのヒーローであれば魔法力UPのアイテムや、マナの自然回復力UPのアイテムを買うことで永久機関にしたりできます。Tankタイプのヒーローであればヘルスや防御力UPのアイテムを装備することで、チームの盾として乱戦時の要として重宝されます。
アイテムの影響は非常に大きく、アイテムビルド次第で同じキャラクターでもまったく異なる性質・強さへと変化します。
ゴールドはNPCを倒すか、敵プレイヤーを倒すことが主な収入源となるため、消極的なプレイをしていると敵との格差が広がってしまいます。

まとめ

要するにPvPの爽快感と、優れた戦術を取るために必要なビルドを考察する奥深さがあり、何度やっても飽きないゲーム設計になっています。

最新作

同ゲームのクリエイター達は独立したゲームとして、League of Legends(http://www.leagueoflegends.com/)を2010年5月にリリースしました。集大成と言えます。
日本人プレイヤーもわりと多く、2chを中心に活発な情報交換が行われています。日本語Wiki(http://loljp.net/wiki/)が充実しているのもそのためです。
League of Legends は基本プレイ無料のゲームですが、課金アイテムはスキン(見た目の変更)や選択可能なキャラクターのアンロックがメインで、ゲームバランスに影響を与えるものではありません。
この辺がコアユーザにはうれしいですね。