長いナイフの夜事件(Nacht der langen Messer)とは、1934年6月30日から7月2日にかけて、ナチスが行った粛清事件です。
 第一次対戦後、ワイマール憲法下で同性愛者を罰する刑法規定が執行されない状況が続いていましたが、ナチス台頭に伴い状況が一変します。
 ナチス内でも、この事件で、ヒトラーとの対立が増していたナチス突撃隊(元々は他党の妨害に対抗する組織)の隊長であったレーム以下、複数の同性愛者を含む隊員幹部が処刑されることとなりました。
 三百万人を超えた突撃隊と国軍との対立を原因とする粛正事件でしたが、同性愛者の幹部への登用に国民的な反発もあったようです。
 写真はレームら突撃隊が宿泊していた場所で現在もホテルとして使われているそうです。
 大義名分として、同性愛者の処分のためとの情報も流されたようです。




Bad WiesseeHotel Hanselbauer
Bodenschneidstrasse 9-11
Today: Hotel Lederer am See
Hitler himself arrested Ernst Röhm in this hotel on the 30th of June 1934.