神話と聖書と学問
最近読んだ本で一番面白かったのが「知の分類史―常識としての博物学」。大まかに言うと、博物学や百科事典における分類を通して人類の知(具体的に言うなら、人類が何を知っていたのか、それをどう理解していたのか)の歴史をたどる、というような内容。特に面白いと思ったのは神話(物語)や聖書と学問の関係。
ホメロスの「イリアス」やヘシオドスの「神統記」などが『百科事典としての役割もあったと考えられる』(p.83)とか、中世ヨーロッパでは世俗的な知が聖書を正しく理解するための知識ととらえられていた(カッシオドルス(p.90)、フーゴー(p.99)、バルトロマエウス(p.103))というところ。
たまたま同時に買った「ヨーロッパ文化の源流―聖書・神話の世界から歴史へ」が(未読だけど目次を見る限りでは)博物誌的な内容になってるのもなるほどと思った。
手塚治虫
こっちも未読だけど「手塚治虫博物館」の解説によると、手塚の作品は「驚くほど多くの博物的要素を含んでいる」とのこと。「ヨーロッパ・物語」を「日本・漫画」に置き換えるとピッタリかも(漫画に百科事典としての役割があるというわけではもちろんなく、結果的に共通してる所があるのかもと思った)。
手塚の作品には「漫画生物学」というのもある。
発売日:2007-01 | 発売日:1993-05 | ||
発売日:2003-08 | 発売日:1984-01 | ||
Amazy |
日本十進分類法 - Wikipedia
学問の一覧 - Wikipedia
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