結局、今週もドル高で折り返すか…

本日は週末につきまったくトレードしていないが
昨夜のドル円のロングホールドポジションに利が乗っている。

やはりドル高なのね、という感じで
ドル円は、またもの104円超えである。

先週に引き続き、今週も
なんだかんだありながら、
結局! ドル高陽線で週足が終わりそうである…。

あーあ…という感じだが、いまのドル高相場においては仕方がない。

そして、ユーロドルのショートホールドの方も利が乗っているが
やはり1.1アンダーには買いが強く
米時間からなんとかそれを下回ってはみたものの
やはり押し戻される、という感じで
1.1割れをとにかく食い止め続けている。

なんだかいろんな情報を見ると
ユーロドルは、1.1アンダーに実需系の買い切り玉があるようだ。

そんな買い支えも吸収し、売りを加速させ
おとといの安値1.085を割り込めば、より下落トレンドが鮮明化もしようが、
上記の状況に加え、

ポンドドルも下値がやや固く推移していることから
本格的な勝負は結局、来週に持ち越しなのか…という感じである。

そんなポンドドルを見れば、昨日以降、1.22アンダーが固く
1.22をを一時割れたようだが、結局、また1.22アッパーに戻している。

1.21割れまで突き進み、損切りされまくった火曜日のロングは
本当にいったいなんだったんだろうか…という感じである。

今週の最大の失敗はポンドドルのロングである。

ポンドドルが大相場的ぎみ下落した火曜日が、
よりにもよって今週唯一の大きな下落で、
ここで最もポンドドルのロングを積みまくったことが、
今年最大といってもいいくらいの、ダメトレードだった。

あんな一方的な下落は、むしろ、大チャンスであり
ショートを積みまくっていれば大勝ちも狙えただけに
固まった相場観でいくとときにひどい目に遭う、ということを思い知った週となった。

本日はよほどの相場変動でも起こらない限り
もうトレードする気はない。

ドル円で言えば、103円割れ、ユーロドルで言えば、1.12越え、
などが、トレンド転換を起こすほどの変動の予兆ともなろうが、
週末の本日にそんなパラダイムシフトが起こるとは思えず、
現在のポジションもそのまま持ち越し、越週しようと思っている。

来週以降の話となるが

日足レベルでダブルボトムを作ったドル円がそうそう反転下落するとは思えないので
またずるずると下値が固く進みそうである、

週足ベースでのボリンジャーバンドの1σが106円アンダーに控えており
このあたりが上値のピークになる可能性がややあるが

それでも逆に言えば、現在のレートから
ドル円は106円近くまでは進むということになる。

最も重要となるのが、直近高値107.3アッパーとなるが、
ここを抜けたらいよいよまずい状況で
次のターゲットが、111円ミドルまで伸びることとなる。

ローソク足ベースで見たとき、107.3アッパーを抜けると
さしたる抵抗帯もないまま、111円までをターゲットにできる可能性が高まるが、

しかしながら、まだドル円の売り豚どもには、希望のラインがある。

希望のライン、それは200週移動平均線である。

107円から108円にかけて
200週移動平均線が控えている。

この200週移動平均線は、SMA、EMAともこのあたりに控えていることもあり

ここにぶつかったあたりが、大きな抵抗帯となる。

個人的にはドル円がどれだけ今後上値を伸ばそうとも
現在の上昇のピークはこのあたりであると思っている。

ドル円は今年の下落相場において週足の200週移動平均線を明確に割り込んでいる。

この事実は個人的にはきわめて重要で、
200週移動平均線を割り込んだ相場が、ターゲットに到達することなく
ふたたびそれを上回る、ということは、かなり異例な流れである。

となると、200週移動平均線を割り込んだドル円
その下方向の乖離を
上の最高値125円あたりから
200週移動平均線にぶつかる距離分は最低進んでも不思議ではなく

ふたたびドル円が下落を再開させ、
100円も明確に割り込めば、

そこから導き出せる届きうるターゲットは

ざっくり見ても、85円あたり、ということとなる。

無論、こうした下落が起きれば、当局が介入だ何だとぎゃーすか騒ぎ出すだろうが

そうして進み出したトレンドは、簡単には切り崩せず

介入で2円だとか3円だと、一時的に踏みあげることはできたとしても

85円に向けての進行を止めることはないだろう。

まあ、こんな見立ても、いまドル円上昇を信じている買い豚どもには
戯言にしか、聞こえないのであろう。

いま好きにはしゃいでいるといい。

いずれ阿鼻叫喚の地獄を味わう買い豚どもである。

…というのは、
いまだ売り豚(しかしいまは若干裏切り者)の、負け惜しみ(?)である。

今年の大きなドル円安を牽引した一因にポンド安も寄与した部分はある
というのは、以前に述べたことだが

いまは逆の状況が起こっていると考えており

あまりのものポンド安からポンド円の円買いよりも
ポンドドルのドル買いが勝ることとなり

現下の利上げ期待だとか大統領選挙だとかのドル高期待の相場とあいまって
ドル円の下落がとどめられているだけのように思っている。

次にドル円が下落するとすれば

今度はポンド高が、その燃料になるかもしれない。

ポンドドルなどが上昇すれば、欧州通貨であるユーロドルも上昇するわけで

となれば相対のドルが売られ

ドル円が下落する、という、ひとつのシナリオである。

よくリスクオンだとか、リスクオフだとか語られるときがあるが

リスクオフ時は、円買いドル買い、といった具合で
ドルストレートも下落、ドル円も下落、というようなことが起こることが多いが

昨今のポンドの大きな暴落により
その相関が崩されてしまった、とも感じられる。

通貨のセオリーが、徐々に代わってきているのではないか、と思えるのである。

実際、これだけポンドドルが下落しても、
ポンド円の売りは軽微で(ポンドにしてはだが)、
結局、大きな円買いには派生していない。

素直にドル買いのみ、という相場で
あらゆる通貨ペアが動かされているのが最近である。

もちろん、ポンドドルやユーロドルが上昇した際
クロス円相場と化し、ポンド円やユーロ円が上昇するのにあわせ
ドル円が上昇する可能性もあるにはあるが

それは過去のイメージ残滓にすぎず

そういう日が起こったとしても、全体の流れとしては
総じて素直なドル売り相場で、
ドル円はずるずる下落するのではないか、と思っている。

つまりユーロドルやポンドドルが上昇するときは素直にドル売りで
ドル円は下落する、ということである。

ドル円は結局、100円をかたくなに守っているが

100円という切りのよいレートは
個人的には、結局のところ心理的な節目以外のなにものでもなく、

これがトレンド転換を促す重要点になるとは、とうてい思えない。

たしかに100というのは、わかりやすい防戦ラインで

ここを切らないという前提で、いまのドル円の買い豚は安心感を抱いているのかもしれないが

個人的には、100円は、そんな安心感を抱けるラインとしては
まったく根拠がない、と思っている。

こんな根拠のないラインを、サポートとして市場が信じている段階で
ドル円には、危うさが潜んでいる。

相場は人の感情によって形成されるため
まったく意味がないと思う100円が切れたときこそ、
市場参加者の感情が揺さぶられるトリガーともなりかねいとも思い

100円が決壊したときに、
一気の投げ売りが起こるのではないか、とすら思っている。

もちろん、テクニカル的には100円というのは、さしたる意味はなく
むしろ現時点での重要なサポートは、99.5円あたりとなるため

普通に考えれば、100円を割っても、99.5を背にしての押し戻しがあり
踏ん張っていく、というのがメインシナリオではある。

しかし、そもそもいまテクニカル的な要素ではなく、
心理的な要因でのみ、100円が守られているのならば

こここそがいま重要なサポートで、
テクニカル的に重要なサポート99.5円というのは、もはや意味がなく
100円を切れば、その通過点にしかならないようにも思える。

いずれにしても、いまはどんなご託を並べたところでドル高。

上がり下がりもあるだろうが、大きなファンダメンタルズ的な事件でも起こらない限り
105円106円は通過点になる可能性は高く、

いまの買い豚どもが狙っているターゲットは、安く見ても107円より上であろう。

結局、ドル円は下落するくせに…と思いつつ

現在の相場に従うしかないのが現状である。


□ポジション
USD/JPY L 103.366
EUR/USD S 1.10490