Lapita WHITE 万年筆

昨日の続きです。

クリップには「WHITE」の刻印が施されています。
キャップエンドのリングには「LAPITA Limited Vol.IV」の刻印。

ニブの装飾はシュミット製に似た雰囲気です。
LPの刻印は雑誌名のLapitaの略とのこと。

色以外は昨年のAlwaysとまったく同じに見えますが、微妙にサイズアップしているとのことです。
キャップのサイズは全く同じですが、胴軸が若干長くなっているようです。

キャップはAlwaysと同様に勘合式ですが、胴軸が変更された影響か、装着時の安定感が増したように感じました。
Alwaysではキャップの固定が甘くグラグラ動くことがあったのですが、WHITEはしっかりと嵌っています。
写真では判りませんが並べてみると微妙にニブも大きくなっているようです。
実際にサイズが変わったのか、首軸への差込の深さが変わって見た目の長さが変わっただけなのかは判断が付きませんでした。

インク供給はカートリッジ式で、ヨーロッパタイプのカートリッジが2本付属しています。
一応モンテベルデのコンバーターは装着できますが…

胴軸が短いので、ここまでしかピストンを動かせません。
上の写真はピストンをいっぱいに引っ張った状態で胴軸を装着し、再度外してみたところです。
胴軸に押されてピストンが真ん中辺りまで戻されています。
これでは吸入できるインク量が少な過ぎて、ちょっと実用には耐えませんね。

さて、肝心の書き味ですが、可も無く不可も無くといったところです。
雑誌のおまけとしては上出来かもしれません。
字幅表記はありませんが一般的な国産万年筆のM(中字)と同程度でした。
インクフローは潤沢ですが、ペンポイントのざらつきがちょっと気になります。
とはいえ、書き心地を著しく損ねる程ではありませんので、しばらく使い込んでやれば当りが付いて滑らかになってくるとは思います。
また、ペンを寝かせて書くと横線を引いたときに掠れることがありますが、立て気味で書けば問題ありませんでした。
元々短いペンですので、首軸の辺りを持って書くのを想定しているようです。


Always程ではありませんが十分コンパクトですので、メモ帳と一緒に持ち歩くには良さそうです。
私はその用途では既に無印良品 アルミポケット万年筆EF改造バージョンを愛用していますので、WHITEは妻が使うことになりました。
ちなみにLapitaの次号(11月号)ではシルバーのパーツがゴールドに変更された「WHITE・ゴールドバージョン」が400名にプレゼントされる特別企画が予定されているとのことです。
Alwaysの金メッキは質が悪かったので、ゴールドバージョンの出来にはあまり期待できそうに無いのですが、釣られて次号も買ってしまうかも…