ブルックリンミュージアム General 2009

ブルックリンミュージアムは東京 青山に店を構える革製品の専門店です。
男性ビジネスマン向けの比較的高価格帯の製品が主力で、上質の素材と手作業に拘った高品質な製品を提供しています。
ブルックリンの人気商品の一つに、手帳カバーがあります。
Direct、Chief、General、Manageと名付けられた4サイズ構成で、色違いや素材違いの豊富なバリエーションが用意されています。
カバーを買うと中に入れる手帳本体(リフィル)も付いてくるのですが、このリフィルがカバーのおまけとは思えない良い出来なので紹介します。
(同じカバーを毎年使い続ける顧客のためにリフィル単体でも販売されています。)

今回入手したのはGeneralと呼ばれる21cm×14.8cmのジャストA5サイズです。
ブルックリンの手帳カバーは申し分の無い出来ですが、他のA5サイズのノートカバー等と組み合わせて使うことも当然可能です。

最初は見開き1年間のバーティカルタイプのダイアリー。
上部には月毎の重要項目を記入するPriority欄。
日付と曜日、祝日表記に加えて月齢の簡易アイコン表記があります。

続いて見開き1ヶ月間のカレンダー。(月曜始まり)
期間は2008年12月から2010年1月の14ヶ月間です。
こちらには月齢はありませんが代わりに六曜(大安や仏滅等)の表記があります。

そしてメインの週間ダイアリー。見開き1週間のバーティカルタイプです。
2008年11月17日開始で、2008年版からの移行にも柔軟に対応可能です。
最終週は2010年1月4日〜9日の週になっています。
バーティカルタイプとしてはオーソドックスなレイアウトですが、細部に細かな気配りが施されています。

  • 該当週が年間で第何週目かの週番号表記。
  • 当月・翌月のミニカレンダーにも週番号あり。
  • 左側に広いToDo欄。左側に配置されているのは、ToDoを見ながら右手でスケジュールを記入しやすいようにという配慮。
  • 日々のスケジュール欄上部には、1月1日からの経過日数と年末までの残り日数表記あり。
  • タイムラインは7時〜24時まで(数字表記は8時から)、30分刻みの目盛り。
    細かなスケジュールも余裕を持って書き込めるよう、縦にたっぷりとスペースを使っている。
  • 下部に日々のPriority欄。余計なアイコン表記等を廃し、筆記スペースをしっかりと確保。
  • 土日は平日の半分のスペースでタイムライン表記無し。
  • ページの右端に月表示のインデックス。
  • ページ右上隅に切り取り用のミシン目。

主張しすぎないシンプルで視認性の高いフォントが用いられており、実用性と使い勝手にとことん拘った仕様になっています。

週間ダイアリーの後には2010年の年間ダイアリーがあり、更にその後ろにメモ欄が6ページ分用意されています。
地図、路線図、度量衡換算表等々のお役立ち情報やアドレス帳は一切無しです。


バーティカルタイプとなるとついついクオバディスと比較してしまいますが、後発故に細かな改良が施されている点と、純国産である点は大きなアドバンテージでしょう。
クオバディス日本語版のローカライズは中途半端な印象が拭えません。)
用紙は厚手の上質な紙が用いられており、万年筆やローラーボールでも快適に筆記できます。
滲みは少なく、抜けやすいパイロットのインクでも裏抜けは発生しませんでした。
但し、手帳用としてはかなり厚くて固く、重い点が気になります。
厚くて裏抜けが無いのはある意味当然で、その点では改良の余地があると感じました。
他のメーカーではもっと薄くても上質で裏抜けの無い紙が用いられている物もあります。
ほぼ日のトモエリバー並みとまでは求めませんが、せめてクオバディスと同程度の薄さは実現して欲しいところです。


紙の厚さ以外では殆ど不満はなく、非常に完成度の高い手帳だと思います。
ブルックリンの社長自ら愛用し、毎年改善を加えているとのことです。
購入の際にも店員さんから、「使いにくい点があれば指摘して下さい。次の版の改良の参考にさせて頂きます。」と伝えられました。
来年はこの手帳と、無印のダイアリースケジュール(ほぼほぼ日)の2冊体制で行くことに決めました。