my trivial daily life

観劇備忘録のようなもの

はてな夢日記:金魚の転身

娘が縁日で釣った金魚が、水槽の用意をしている間にむくむくと超人ハルクのごとく巨大化する。洗面器の中で5〜6匹がびちびちひしめいていて、真っ赤な顔をして意志の通じない顔でパクパク口を動かす。その面構えはどうみても鯉である。
どうにかしてよ!と悲鳴を上げるわたしに切れた娘が風呂場に鯉を投げ出す。洗い場でびちびちする巨大魚。ますますパニくるわたし。

というところで目覚めた。これは悪夢かしら?

のはらうた本番

午前中は音楽会。娘たち2年生の演目工藤直子の「のはらうた」は一緒に揺れながら歌うところが、妙に可愛かった。野原の四季に合わせていろんな野原の生き物の歌を歌うのだけれど、どの子もソワソワしなくなって落ち着きが出ていて、1年でここまで大きくなるのか、と感慨一入。

当初ナレーター役を希望していた娘だが、結局「さわがに よしお」さん役に。真っ赤な爪をつけ、一番前で一生懸命歌って踊っている。曲は小石相手や紅葉相手にじゃんけんをしていつも勝敗が決まっている、という、蟹さんの悲しい宿命を描いた(?)歌なのだけれど、曲の最後のため息や合いの手が分かりやすかったのか、一番父兄さんに受けていて、終わってみると非常に満足そうだった。

はじめての二人旅

午前授業で終わって帰ってきたので、簡単に食事をさせ、近場へ一泊旅行へ。
天気が良く、電車が苦手な娘も道中殆ど寝ていてくれて、栃木に着き、夜は岸部眞明さんのライブに行った。ギターソロのライブは通な人たちが集まっている、非常に怖い世界かと思ったら、そんなことはなくて、年齢層高めの非常に優しいいい人たち、という感じだった。アコースティックギターの名手というのは地味だけれど朴訥でいい人、という印象がすっかり出来上がるくらいに。ゲストにパーカッションの方が飛び入りで参加してくれて、娘はお菓子の箱を真似して叩きながら聴いていたのが可笑しかった。どうも娘は打楽器派らしい。
ギター好きの男の子の彼女と思われる近くの女の子に飴を貰ったり、前半で飽きてムズムズしてしまった娘は、隣の常連さんとおぼしき人に「本当にいい子だね」と褒めてもらったりで、娘はおだてにのり、結局2時間耐えてくれたのは助かった。
後半は新曲がメインだったが、末っ子の一歳半の男の子の笑顔を見ていて作った曲であるとか、今年でギター教室を止めライブに専念することに決めたときに出来た曲、などというのを聴きながら、何故この人の曲が好きなのか、その理由が分かったような気がした。それにしても、そこにある思いや空気を音で表現できるというのはなんて羨ましいんだろう、と思う。わたしは言葉で表現することしかできないけれど、自分と違う手段を持っている人、というのに叶わぬ憧れのような思いを抱いた。
夕食はすっかり遅くなってしまったので、デニーズへ。旅先のチェーン店というのは案外面白い。じゃんけんして勝ったら子どもにはジュースが付くという特典があったのだが、娘は沢蟹さんで出し続けたチョキでお姉さんに負けてしまい、それでもお姉さんは「申し訳なかったからおつけします」とジュースをサービスしてくれた。
ホテルに戻っても相変わらずいつものようにテレビを見て、いつものように過ごしてしまった。ひょっとしたら一人ホテルで旅情に駆られセンチになるかと思ったのだが、まったくそういうことはなく、もう少し彼女が大人になるまで「旅情」というものとは無縁かもしれない、と思った。


目的地に到着して。奥の赤い鳥居が気にかかってしまう。