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2011-02-17

ご理解とご協力を強制するセルフ順法闘争

超過分の話で、撮り鉄問題がクローズアップされた。
『あすか』騒乱 鉄道ファンはなぜ列車を止めたか - Thsc
http://d.hatena.ne.jp/Thsc/20100215/p1
詳細はここに
超要約すると、他社で、そしてかつてはなあなあで許されていた線路脇のまあ安全であろう敷地で三脚を立ててる場合であっても、自社の敷地であれば厳しく取り締まる、という話。
そして警察を呼び出すは、いちいち安全確認として列車を停めたりと、極めて厳格な対応を取るようにした。
例えば列車を停めること自体は、利用者にとってもJR西日本にとっても益のある話ではない。ていうかこれってかつての順法闘争じゃね?って思ってしまった。
順法闘争とは極めて厳格にルールに則り業務を停めてしまう戦術である。
順法闘争 ‐ 通信用語の基礎知識
http://www.wdic.org/w/RAIL/%E9%A0%86%E6%B3%95%E9%97%98%E4%BA%89
で、本家の順法闘争の場合、労組が利用者や事業体に損失が及ぶように業務を滞らせ、そして経営者から譲歩を引き出す戦術である。
今回の騒動の場合には、かなり違った様相を呈している。

中の人はそうは思っていないかもしれないんだが、構造としては自分自身に対しての遵法闘争というものはある。ルールを守る度合いに裁量の余地が大きいしから、そこには何かしら意見の相違やコンフリクトというものはある。競争が激しい業界や弱小企業では決してとることのできない戦法だが、独占的地位にいて、経営基盤に及ばない規模のことなら十分に可能な話である。そして得られる成果は「ご理解とご協力を強制」

事業者が利用者はもちろん事業体自信に損失が及ぶように業務を滞らせ、そして社会に対して厳格にルール適用することを理解させたり、何かしらの要求をのませたり、譲歩を引き出す戦術といえる。
事業者自身が行うって意味ではセルフ順法闘争という言葉がふさわしい。他社に比べても厳しい撮り鉄の姿勢というのもセルフ遵法闘争の一環だな。これでいろんな閾値を一気に都合がいいほうに動かしてしまうわけだ。

さて、名撮影地である山崎の大カーブであるが運転士から怖いという話があがってきて、すぐにフェンスを設置した。むろんは安全を重視するという意味ではいいことだし、そもそも撮り鉄のために列車を走らせているわけじゃないから当然の仕置きである。

福知山線の事故の前でも、人身事故で救助に入っていた救急隊員を手違いではねた事故があった。その後では非常に事故からの復旧が遅くなってしまった。
JST失敗知識データベース > 失敗事例 > JR東海道線で救急隊員轢死
http://shippai.jst.go.jp/fkd/Detail?fn=0&id=CZ0200724
元々、ダイヤ乱れは多いわ事故が多いわ復旧は遅いわとJR西日本は在阪メディアに叩かれていた。当然のこと利用者のフラストレーションもかなり高まっていた。何しろ沿線の学校ではJRの少々の延着証明は受け付けないようにしようなんて話まで出ていたぐらいである。
そして東海道線の事故でその姿勢をさらにメディアに叩かれることとなった。反省した酉は安全を確認しつつゆっくり復旧を行うこととなった。
メディアはダイヤの復旧の遅さを叩くことはできなくなってしまった。この事故のあと、また人身事故があって復旧に相当な時間がかかってしまったが、メディアは安全を確保して手順通りにやったら時間がかかったが、仕方がないという報道となった。振り上げた拳の下ろし所がなくなってしまったわけだ。以後、運転再開が遅いというのを叩く報道はなくなったように記憶している。また利用者も余り強くクレームをつけるわけにもいかなくなった。ご理解とご協力をお願いしますなんてよくアナウンスでいってるけど、セルフ遵法闘争によって利用者やメディア、ひいては社会にご理解とご協力を強制できたわけだな。

公共セクターでも同じような話はあるかもしれないな。医療崩壊の一例である立ち去り型サボタージュなんかでも、立ち去らずに悲鳴を上げて患者や自治体にご理解とご協力を引き出す場合は、セルフ遵法闘争に近い構造があるのかもしれない。加古川事件の後の専門医がいないからの「たらい回し」とメディアが呼ぶように(決して適切な表現ではない)、時間とトレードオフになっても必ず専門医の元に搬送するという流れもそういうところがある。JBMとか言われるのもそれで社会が考え直せという意味ではセルフ順法闘争だろう。

たぶん2chの異様に厳しい規制というのもそういう面はあるかな。やったらうちのISPは規制がかかるのだが、少々度が過ぎるようにも思える。
スルーすれば済むような政治的なコピペでも激しい規制がかかるし、千取り合戦やzipでくれみないなのでも一気に規制されたりする。さらに大手ISP丸ごと規制とか相当に被害の及ぶこともするわけだ
そうすることで、ISPの馬鹿への対処の厳罰化への圧力にもなり(書き込み内容が家族の元に送られるとか凶悪すぎるw)、本格的な荒らしはさておき、普通のユーザーにとっても規制される書き込みの閾値の再認識は進む。2chは専門板を中心に独占性が高く、規制されたからといってどこかにいくあてもない。独占色があり経営基盤の強い企業に例えられる立ち位置にある。

あげくに携帯電話のネット接続に関しての仕組みが変わってしまった。
高木浩光@自宅の日記 - 先週からEZ番号の変更が不可能にされていた
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20100516.html
高木浩光@自宅の日記 - 2ちゃんねるが日本のインターネット終了の引き金を引くか
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20100508.html
高木浩光@自宅の日記 - 日本のインターネットが終了する日
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20080710.html
真の2ch崩壊か?(規制解除人辞任) : メカAG
http://mechag.asks.jp/375732.html
どっかの荒しのおかげでISPまるごと規制がかかり、交通情報板に列車遅延の情報が書き込めないとか迷惑だから、という判断なのだろう。
運営陣側はユーザーの利便性を一切考えずに強硬手段を乱発し、ISPがそれに折れる。
まさにセルフ遵法闘争が効果を発揮しているといえよう。

一般社会でもセルフ順法闘争の有効性は明らかだし、コンプライアンスが叫ばれる世の中であり、また馬鹿の相手もいろいろリスクが生じることを考えると、セルフ順法闘争というのは今後も増えていくだろうな。窮屈な世の中ではあるが、ルールを厳しくしろといったのは我々である。自業自得だ

ここは酷いセルフ順法闘争ですね 障害報告@webry/ウェブリブログ
http://lm700j.at.webry.info/201005/article_9.html

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