浮遊喫茶Cafe Lotus このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-03-24

lo-tus2007-03-24

[]マニアの受難

♪吹きっさらしの 夕陽のドックに

 海はつながれて 風をみている

 Sitting on the Highway・・・・・♪

あ、いま口ずさんだ歌は「くれない埠頭」。

みなみ会館ムーンライダーズドキュメンタリー映画『マニアの受難』を見てきた。彼らがどうして30年も一緒にバンド活動を続けられたか不思議だったが、その秘密が少しだけ分かった。

その昔、フリッパーズ時代の小山田君が「おれたちはムーンライダーズにはなりたくない」と言ったのに対して、鈴木慶一は「なれるもんならなってみろ!」と切り返した。この勝負、引き分け。

「そんなにすごく仲がいいわけじゃない。なんとなくつながっている」とメンバーは言う。普段は作詞・作曲家プロデューサーとして真面目に稼ぎ、ライダーズでは実験・交流をして遊ぶ。そういうマニアな男たちの集合体だ。それに基本はロックだけどフォークっぽい臭いもするし、80年代にはパンクニューウェーブに染まったり・・・。メンバーは6人いるので、音楽の引き出しの多さでは業界随一の品揃え。スタイルが常に変化するだけでなく、常にいろんな要素が混ざっている。だから時代にジャストフィットすることはないけど、決して忘れられることもない。そんなわけでメンバー同士は「付かず離れず」、流行とも「付かず離れず」なのだ。

キャリア、実力は十分。彼らに足りないのはヒット曲だけ。しかし過去にチャンスは何度かあったそうだ。CMタイアップでヒットを狙い、「ライダーズといえばこの曲!」という代表曲を作ろうと、リーダー鈴木慶一は真剣に画策したことがあった。しかしその話をほかのメンバーに持ちかけると、「そんなカッコ悪いことしたくない」と却下。同じ長寿バンドで有名なローリングストーンズとの違いはここだ。ストーンズは活動が商売になるけど、ライダーズは商売しようと思えばできる才能を持ちながら、それをしない。なるほど、売れて崩壊するバンドは多いけど、彼らは「マニア」に徹することを選んだ。

鈴木慶一の描く「ダメな男」の歌詞の世界など、僕も時々身につまされる(いつもじゃないよ!)。「カッコいい」と「ナサケない」が同居する世界。一歩間違えるとすごくダサい世界になりがちだけど、そのスレスレのところにムーンライダーズはフワリと“月面軟着陸”する。

ところで、彼らに続く長寿バンドとして日本で有望なのがスカパラあたりだと思っているが、さてどうだろう?

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