日本製のHDDを6つも買った

中古ですけども。


古いP-ATAのHDDで、1プラッタ1アームの日立の奴を6台購入しました。
160GBプラッタの片面しか使ってないので80GBって奴です。
250GBプラッタx2の500GBの奴と比較して微妙に薄いです。
中身の部品が少ないだけあって、7200rpmでもめちゃくちゃ静かです。
古いPCやゲーム機で使うものだから5400rpmの奴でよかったのですが、遅い方の日立のモデルは出回ってないのでこれで我慢。


うちにあるPC98系マシンは、E-IDE形式のHDDが使えます。
Win98が動くようになったマシンでは、32GBクリップをして制限すればok。
それよりも古いPC-386では、日立のFutureToolを使って512MBクリップをかまし、内蔵HDDユニットの中身を交換*1すれば使えるようになる、ハズ。
他には、初代X-BoxのWDの8GBのHDDが、電源入れた一発目の起動時のスピンアップがすさまじい音*2がして壊れそうなので交換です。
静穏化が達成されるし、HDDそのものの電力消費もほぼ半分になります。


残りは、うちの古いマシンのマザーにオンボードで乗ってるRAIDコントローラにつなげ、RAID-1で倍速と洒落込みます。
WinXP終了前のお遊びってことで。

SSDつかわないのか?

SSDは高い。
PC98やX68で512MBや1GB程度しか使わないのに、5000円近い32GBや16GBのSSDは使えない。
それにP-ATA対応のSSDは売ってないし、売ってたとしても512MBクリップ機能などがない可能性が高い。
CFカードIDE変換でなんちゃってSSDをやる場合でもトータルで高額になるし、書き換え可能回数が現行SSDと比較して不安。
とくにSCSI-IDE変換基板を解してIDE-CF変換したCFカードをつなぐ場合、認識したり起動したりとかいうのが怪しいので、面倒ごとを避けて静かなHDDをまとめて購入してみましたとさ。

SMARTでHDDのパラメータをみてみたら

起動回数が9回とか10回とかで、利用時間が私のメインPCのHDDの倍以上でした。
サーバーの中のHDDだったっぽいね。

俺メモ HDDの容量制限編

HDDの容量は、結果として512MBに変更できた。
ただし上記のようにHGSTのHDDでの話です。
他メーカーはしらん。


手順

  1. HGST FeatureToolのFDDもしくはCDを作る
  2. マザーボードBIOSでHDDを認識しないようにする(時刻設定の下の辺りのHDD名が出ないようにNONEを選ぶ)
  3. 一旦リセットして、適当にXPなりFDDなりを起動させ、起動直前のPOST画面にHDDが認識されてないのを確認する
  4. 電源を落とす。HDDを確実に止めるため、PC裏のスイッチまで切って3分くらい放置
  5. HGST FeatureToolを起動する
  6. Capacityなんたらのパラメータを適宜変更する
  7. いったん電源を落としHDDを停止させ、3分くらい待ってから再度HGST FeatureToolを起動し、きちんと容量が変わってるか確認する

ハマる点として、FeatureTool起動前に、いつもどおりにマザーボードBIOSがHDDを認識しなにかしらのコマンドを転送してしまうと、FeatureTool起動後に容量やUDMAモードを変えようとしても拒否されたりします。
HDDの認識はFeatureToolが正確に認識するので、BIOSからはHDDが見えなくてもok。


うまくいくときはなんら問題なく変更されますが、この状態で拒否されるとたいてい『かちょーん』といってからスピンアップしなおすので精神衛生的にとてもよくないです。
なんどもスピンアップさせてると壊れるかもしれません。

ただし、PC98で使えるかはまた別の問題

HDDの512MBクリップには成功したけども、実際に取り付けてみないと動くかどうかはわからない。

HDD6つすべてチェックした

HGSTのFeatureToolで静穏化(AAM)を解除してから、1時間ほど電源いれたまま放置し、その後HGSTのDFTにていったんディスク全体を削除した。


6つのうち、4つは正常で静かで異音もなし。
残りのうち1つは、SMARTから見るとセクタ代替処理済が2つほどあったが、OS上から領域設定やフォーマットにスキャンディスクしてみた分にはエラー無し。
最後の1つの一番製造年の古い2007の奴だけ、SMARTでは問題ないがモーターが回りだすとキーンという音がでている。
しかし、3時間ほどあきらめて通電したままに放置してたら、maxtorの120GB程度まで大分音が小さくなり使えるレベルに落ち着く。


ということで、PC-386で512MBで使うものは、セクタ代替処理があったものを使うことにする。
キーンという煩いものはUSB接続のHDDケースに入れ、たまにバックアップ用として空き容量が必要になったときに使うことにする。

キーン音を消した

上記にあるように2007年製造の奴だけキーン音がでていたので、一旦取り外して他の正常と思われるものと比較してみた。


HDDのハード側*3には、フィルムの半田付け部が4ヶ所あるあるのだが、五月蝿い方のHDDにはその4箇所の半田付け跡に艶がなかった。
ハンダ付け跡に艶がない場合は、ハンダ付け不良である。
イモ半田や加熱しすぎの場合は、団子状になったり全体的に白っぽくなったりするが、このHDDの場合はハンダ付け自体はとても綺麗な山形で文句のつけようがないのに釜のリードの周辺だけ白い。
私の少ない経験では、この場合はたいていハンダの内側とリードの境界あたりで割れが起きている、と思う。
ぱっと見どころか、すごく良く見ても、知識と経験がないとまず気が付かない程度なのが憎い。


ということで、市販の電子工作用のヤニ入りハンダを40Wの半田ゴテで若干増量した。
もちろん以前からついているハンダが一旦完全に溶けたのを確認してから足す。
4秒加熱して2秒で追加って感じである。
ただ2007年度の奴と2008年以降のものでハンダの種類が違うのか、ほんの少し足したくらいでは完全に艶々にならなかったので、古いハンダは一旦取り去ってから盛りなおしたほうがよかったのかもしれない。
しかしフィルムが溶けて切れてしまうそこで負け試合終了となってしまうので、そこで止めてPCに取り付けて動作確認をとってみた。


ビンゴである。
キーン音がなくなり他のHDD同様静かになりました。


HDDは精密機器ですが、精密だろうが所詮はモータが二つついてるだけの30年くらい昔からある変わらない形の機械。
モーターを回す為の大電流の通る部分のハンダ付けが不良であれば、じきに故障につながるにきまってるわけで、それが実感できましたとさ。

修理後に2007年度のHDDをきちんとSMARTでみてみたら

これだけ一般使用のHDDで、起動回数が1500回程度の使用時間10000時間でした。
なんかこのHDDだけAAM(静穏化)がオンになってたからおかしいと思ってたら、やっぱ用途が違ってた。

*1:元はIBMの40MBのE-IDEが入ってて、今現在はノートPC用の2.5インチ340MBが入ってる

*2:朝一で車のエンジンかけるためにセルまわしたときみたいな音がする

*3:いわゆる釜と呼ばれる円盤とヘッドアームが入ってる機構部