古本屋ほうろう

  

去る1月8日、成人の日。
東京は千駄木にある「古書ほうろう」にて、朗読と踊りと音のイベントがあった。
題材は芥川龍之介の「羅生門」。
この日、相方が音を担当するというので、リハーサルからお邪魔してきました。

彼はよく踊りの人たちと一緒にライブをやったりしているけど、いつもはインプロ色が強いのに比べて今回のは練りに練られた(?)構成。
にもかかわらず「音」と「踊り」と「声」は、彼らの意志とは無関係に(見えた)くっついたりはなれたりしながら一つの宇宙をつくっていた。
それに、古本の棚が所狭しと並ぶなかに茣蓙が敷かれて、そこにきゅうきゅうと座る私たちも一緒になって、みんなで一個の宇宙。

終わったともみんなお酒を片手に歓談。そして場所は古本屋さんのなか。
というなんとも妙な空間だったけれど、今まで味わったことのない、でもいつもそばにあるような不思議な居心地のよさが、そこにはあった。

東京はいい意味でも悪い意味でもごちゃごちゃしていて、でもそのなかに、こんなにもへんてこりんな空間があるのだからすごい。
そこが東京の一番好きなところかもしれません。

あ、言い忘れてましたがあけましておめでとうございます。
2007年がみなさんにとって素敵な一年でありますように。