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”Piano e forte” このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-01-24 Pietro De MariaのSchubertさすらい人幻想曲 このエントリーを含むブックマーク

Pietro De Maria

昨日は、KuzminのSchubertは愛聴盤となるまではいかないかな、なんて書きましたが、もっかのところ私の一番気にっているさすらい人幻想曲はというと、Pietro De Maria(ピエトロ・デ・マリア)によるライヴ録音です。2001年の録音で、他にはScarlattiのソナタ、Lisztのペトラルカソネット第104&123番、ドン・ジョヴァンニの回想、Chopinの英雄ポロネーズ等が入っています。

一番好き、と言っても実のところは私はこの曲がすごく好きというわけでもなくて、というのもこの曲はSchubertにしては理に勝ったというか、彼らしくなく(?)カッチリとした構成で曲全体の統一感を重視して作曲しようとしているのですが(終楽章はフーガを取り入れたり)、それが彼特有の自由で伸びやかな歌を多少犠牲にしているのかな、一言で言うと少し堅苦しいかなという感じがするからで、というわけでCDもそれほど多くの盤を聴いたわけでもないのですが、De Mariaの演奏はその制約の中で生き生きと情感豊かに歌っていて、最初に聴いたときから非常に印象に残りました。また音が充実していて、高音から低音まで和音が気持ちよく響きます(個人的にはSchubertを聴く際はこの音の充実感がかなり重要なファクターです)。今回もKuzmin盤を聴いた後に(口直しというわけではないですが)また聴いてみてその良さを再確認しました。終楽章の高揚感には思わずゾクゾクっとしてしまって、なんだかんだ言ってやっぱりいい曲ですね。

ちなみに他の収録曲も彼の歌心が発揮された佳演揃いで、彼の美点がよく表れた一枚だと思います。

かもたぬきかもたぬき 2006/01/25 23:24 こんにちは。前回の浜コンレポート以来、kyusimaさんのHPを楽しみにしている者です。分かりやすい文章、的を射た内容で、かつ、決して愛のない批評をなさらないのが素晴らしいと思います。

私はさすらい人幻想曲が大好きで、あれこれ聴いています。ご紹介くださったCD、是非聴いてみたいと思いました。
今のところ私が一番好きなのはポリーニの演奏です。色々聴いた後、ポリーニの演奏を聴くと「やっぱりこれだ〜!」という気持ちになります。テンポは一定、決して早すぎず、質実剛健、終楽章はじわじわ感動が押し寄せて満足感が残ります。
この曲、第1と第4を破綻なく弾く演奏家が少ないことに驚いています。難しいとよく聞きくけれど、本当に弾きづらい曲なのだなあと実感しました。
kyusimaさんのCDレポートにさすらい人も是非加えていただきたいです(リクエストさせていただきます)。長文失礼いたしました。

kyushimakyushima 2006/01/29 18:25 かもたぬきさん、こんにちは。Pollini盤は私も持っていますが、確かに真面目で質実剛健という感じでいいですね。ただ本文で書いたように、この曲のCDはそれほど持っていないので聴き比べを書けるようになるのはだいぶ先ですね…^^;。