2007-12-10 Li YundiのProkofievピアノ協奏曲第2番ほか

Li Yundi(リ・ユンディ)/小澤征爾指揮ベルリンフィルによるProkofievのピアノ協奏曲第2番とRavelのト長調協奏曲。この盤、国内盤はだいぶ前に先行発売されており、当時それを(それほど期待しないで)店内でちょっと試聴したところ、Prokofievの第2楽章のスピード感とキレの良さにビックリ、これは買う価値があると思ったのですが、持ち前(?)の貧乏人根性により輸入盤が出るまで待っていたものです。で、ようやくゲット。ちなみにProkofievの方のみライヴ録音です。
で、改めてProkofievを聴いてみたのですが、やはり良いですね。タッチが明晰でスピード感に溢れ、スポーティさというか爽快感といった面では手持ちのCDの中でも屈指と言ってもよさそうです。録音も優秀で、ピアノの音がとてもクリアに録られており、特に終楽章では通常オケの強奏で埋もれてしまうようなパッセージが聞こえてくるのはDGの録音技術の成せる業でしょうか(このあたりはZimermanのRachmaninovの協奏曲の録音を思い出します)。正直Yundiというと、ショパンコンクール優勝以来、レコード会社の商業戦略もあってアイドル的な売り出され方をしてあまりよいイメージを持っていませんでしたし、実際デビュー盤のChopinアルバムを聴いたときも、特にソナタについてはあまり感心しないところがあったのですが、今回のようにメカニックが重要な鍵となる曲では彼の良さが映えるようです。(そういえばそのChopinアルバムでも3曲のエチュードではその精確さと明晰さに感心したものです。)ちなみに第3楽章は相当速いテンポで、出だしなどはほとんど行進曲かと思わせるほど。この楽章は本当はおどろおどろしい(グロテスクな)雰囲気が欲しいところなんですが、でもこれはこれで面白いかなと思います。(ただ25小節目や29小節目の高音部のパッセージがはっきり出ていないのは残念。)
併録のRavelの方はあまり印象に残らなかったのですが、そもそもこの曲はそれほど好きでないというか感度が高くないせいもあるので、聴く人が聴けばきっと何かしらの特徴があるのかもしれません。
私は彼のカンパネラを聴いて「安全運転」って言うのが第一印象でした。特にガヴリーロフ盤を聴いた後だと「やっぱりモノが違うよなー」って感じがして、最近のTVでの彼の演奏を聴いても余り感心しませんでしたがレビューを拝見して俄然興味が湧いてきました。しかしDGって言うのがネックですね。日頃ドキュメントやブリリアントにお世話になっている私としては「1CD=2千円」近い価格はかなり度胸のいる価格設定です(デムスのシューマン全集なんて13枚組で2000円しないのに・・・。でも発売日が変更になってばかりで発売されないなぁ、予約してるのに)。興味が有っても値段が高いのはホント困りモノですよね。例えばアムランとかロルティのCDも高過ぎますよね。タダでサンプルがもらえる評論家がうらやましい・・・。ついつい愚痴っぽくなりました・・・。失礼します。
「音楽の都ヴィーンの名匠」という骨董品みたいな人ですから
演奏自体は個性的でなかなか面白いと思いますが、「伝統」に全く興味ない方には猫に小判でしょうね
メカニックの良い人達で構成された5枚組がありますよ
Piano Works: V / A【CD】-シューマン/音楽/HMV
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2612679
演奏者と曲目が記載されてませんが、私の手元に実物があるので転写
コラール《謝肉祭》《交響的練習曲》《クララ・ヴィークの主題による即興曲集》《ソナタ3番》《アベッグ変奏曲》《ロマンス》
チッコリーニ《子供の情景》
ベロフ《クライスレリアーナ》《幻想曲》《森の情景》《フモレスケ》
ワイセンベルク《ダヴィッド同盟舞曲集》《ソナタ2番》《アラベスク》
リヒテル《蝶々》《ヴェニスの謝肉祭》
ロンクィッヒ《暁の歌》
バシキーロフ《色とりどりの小品》抜粋
届いたばかりでまだ聴いてませんけど、錚々たる顔ぶれですね
名無し様は個人的にはデームスのシューマンは評価されますか? 僕は意外と良いと思っていますけど。
以前彼のスペイン狂詩曲を聴きましたが細部まで技巧が安定していて感心しました