Sandro Ivo BartoliのLiszt/Busoni編曲集

Busoni編曲のLiszt作品を集めたアルバム。コンセプトは非常によいのだが、残念ながら演奏の方は心許なく、技巧的に鮮やかという言葉には程遠い。全体的にテンポが遅く、知らない人が聴いたらBusoni編はこんない遅いテンポなのかと思ってしまうかも。パガニーニ練習曲とメフィストワルツについては同じコンセプトによるKuleshov盤の方がずっと優れており、それ以外のハンガリー狂詩曲19番と「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガS624のBusoni版を聴きたいという人以外にはお薦めしない。