2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Laure Favre-KahnのChopinワルツ集

Chopinのワルツ集を買うことは普段ほとんどないけれど、久々にCDショップに行ったらたまたま試聴コーナーにあったので購入。(新譜ではない。)試聴時にも感じたが、彼女とはやっぱりとことん波長が合うみたい。特に際立った特徴があるわけではないが、アゴ…

Herreweghe/Collegium Vocale GentのJ.S.Bachモテット集

最近はOVPP演奏以外はあまり食指が動かないのだが、この曲は彼の旧盤('85年)で一時期お世話になっていたのでその懐かしさもあって新録も買ってみた。印象として、旧盤とスタイルに大きな違いはないけれど、全体的により躍動的で、声も生々しいというか表情豊…

Franz Liszt Piano DuoのLisztファウスト交響曲(2台ピアノ版)

心待ちにしていた2台ピアノ版ファウスト交響曲が、やっとNaxosのLiszt全集からリリース。ただ弾いているFranz Liszt Piano Duoは以前の盤でやや華のない演奏をしていたので嫌な予感があったが、残念ながらそれが的中。この曲の演奏で気に入っているHitzlberg…

Paul LewisのBeethovenディアベリ変奏曲

P. Lewisつながりでこちらも一応感想を。ディアベリは昔からの苦手曲で、正直これまでこの曲を聴いて面白いと思ったのはMustonen盤くらい(彼の超個性的演奏の成せる技)。Lewisならこの壁を破ってくれるかも、と思って買ってみたのだが、確かに冒頭主題を聴…

Martin RoscoeのBeethovenピアノソナタ第4,19,20,21番

マイナーなCDと言えば、これの感想を書くのを忘れていた。Roscoeは1952年生まれの英国のピアニストで、結構な数のCDを出すなど彼の地では結構有名なようだが、今回初めて聴いた。当然目当ては4番ソナタ。全体的には良心的な演奏で、特にWaltsteinの第1楽章な…

Ben SchoemanのLisztアルバム

Lisztアルバム3連発の最後はSchoemanという南アフリカのピアニスト。結論から言うとこちらもイマイチ。ダンテもロ短調も緩徐部分で異様に遅いテンポを取るが、その遅さに見合うような音楽的充実が感じられず(要するにタルイ)、かと言って急速部分も技巧的…

Nino GvetadzeのLisztアルバム

Gvetadzeはグルジア出身のピアニストで、2008年のリストコンクール(ユトレヒト)で第2位&聴衆賞だったらしい。冒頭のハンガリー狂詩曲第10番を聴くと確かに技術や音楽性に筋の良さが感じられ、またピアノの音も美しい。献呈や糸を紡ぐGretchenなど歌曲物でも…

Tristan PfaffのLisztアルバム

Pfaffは1985年生まれのフランスのピアニスト。最初がHorowitz編のラコッツィ行進曲なので、腕に覚えあり、といったタイプかと思ったら、どうも流れが硬くでイマイチ乗り切れていない。歌心のなさも気になるところで、特にアゴーギクにセンスが感じられず、ヴ…

Benjamin Grosvenorの’This & That’

Deccaデビュー盤が好印象だったので、本当のデビュー盤の方も買ってみた。こちらは16歳のときの録音。今回の収録曲は必ずしも馴染みの深いものばかりではないが、それでもやはり非常に洗練された、16歳にしては、などという但し書きが全く不要な完成度の高い…

Benjamin GrosvenorのChopin, Liszt & Ravel

イギリスで神童と謳われたGrosvenorのDeccaデビュー盤。彼を聴くのは初めてだが、なるほど確かに豊かな才能を感じさせ、その意味では神童がspoilされずに順調に成長したようで目出度い。指回りが優れていることは当然として、打鍵に全く力みがなく、タッチが…

YUJI TAKAHASHI PLAYS BACH

CD化してほしいレコードにも挙げていた高橋悠治の最初のBachアルバムがついにCD化。思えばこの盤で高橋悠治が気に入って、その後DENONへの一連の録音を買い揃えていったことが懐かしく思い出される。多少鍵盤をぶっ叩くようなところはあるけど、クッキリとし…