longlowの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-09-20

2009年上半期の有料音楽配信の売上が減少したことについて

2009年上半期の有料音楽配信の売上が減少したことについてを含むブックマーク 2009年上半期の有料音楽配信の売上が減少したことについてのブックマークコメント

社団法人 日本レコード協会THE RECORD 2009年9月号(pdf)にて2009年上半期の有料音楽配信の詳しい売上実績が発表されました。まずはその総売上から見てみるとこうなっています

2009年1月〜6月の有料音楽配信の売上累計

※数量はダウンロードの回数です

数量前年同期比金額前年同期比
2億3372万9千97%446億15百万円99%

ちなみに日本レコード協会では有料音楽配信の売上実績を2005年から統計を取っていて、その上半期の推移はこうなっています

各種統計|有料音楽配信売上実績より1月〜6月までの上半期の売上実績

※数量はダウンロードの回数です

数量金額
2005年上半期1億1107万5千142億66百万円
2006年上半期1億7945万7千247億61百万円
2007年上半期2億2590万7千354億93百万円
2008年上半期2億3978万2千449億65百万円
2009年上半期2億3372万9千446億15百万円

こう見ると順調に売上を伸ばしていた有料音楽配信ですが、2009年になって急にその勢いが落ちたことがわかるかと思います


売上が落ちた要因は?

ではどうして2009年上半期の有料音楽配信の売上が落ちたのか?そのあたりを2009年上半期の売上の内訳から見てみます


f:id:longlow:20090920032647j:image

まず目に付くのはモバイルの「Ringtunes」(主に着うた)の売上が落ちていることですが、これは2007年下半期ごろから売上が落ちてきています。でその代わりに伸びていたのがモバイルの「シングルトラック」だったのですが、2009年になってその売上の伸びが鈍化してしまったためにRingtunesの売上の落ち込みをカバーできなくなった。それが2009年上半期の売上が落ちてしまった要因といってよいかと思います


有料音楽配信の売上の落ち込みが与えていそうな影響

ネット音楽配信はCDの売上減少を支えきれたのか!? 音楽CDなどの売れ行きと有料音楽配信の売上をグラフ化してみる:Garbagenews.com

上記の記事を読んでみるとわかるのですが、ここ数年の日本の音楽産業はCDの売上の落ち込みを有料音楽配信が支えてきた形でした。しかし2008年には有料音楽配信の売上の伸びがCDの売上の落ち込みを支えきれなくなっています。さらに2009年上半期はその有料音楽配信も売上が落ちてきています。2009年下半期がどうなるかわかりませんが、もしこのまま有料音楽配信の売上の落ち込みが続くとなるとレコード会社や音楽の著作権者としてはかなり厳しいかと

2008年10月に 違法着うたフル配信で初の逮捕 ユーザー100万人の人気サイト運営者 - ITmedia ニュースという事件がありましたが、このあたりから違法着うたサイトへの取り締まりが一段と厳しくなってきていること。そしていろいろな反発がありながらも改正著作権法いわゆる「ダウンロード違法化」を成立させたことも、この有料音楽配信の売上の落ち込みが多少なりとも影響しているのかもしれないと思ったりしました