2005-11-19 窮極を求道する魔術師軍団
■破戒僧一休宗純
カンフー映画を見ていたら一休宗純のような悟りを開いた坊主がいたのが記憶に鮮明に焼きついておる。リーリンチェイ(現ジェットリー)の若いころの主演映画「少林寺」である。カンフー映画であるから細かい配役やストーリーは余り関係ないのだが何を差し置いても大事な人物が小太りの偉そうな僧である。一休に例えた訳は二つ、悟りを開いたところと何者もその行くて阻むことのできぬ猛者であるということである。
悟りとは一休も小太りも悟りを開くそのときまで基本的に平和主義者で戦いなど死に直面してなお避けようとするほどの徹底振りである。しかし一休は俗世の政治や僧侶の堕落を知って、小太りは経や教えを説いても耳を貸さぬワン将軍に寺と師を焼かれて主張を通すために暴力を選んだ。
一休宗純は破戒僧と呼ばれるとおりに肉食、姦淫、窃盗何でもした、正月に頭蓋骨を持って往来を練り歩いたとも言われている。小太りはカンフー映画だけにもっと分かりやすい、名前を忘れたが主人公やその師に悪役ワン将軍が手を取り合って戦っても一人一突きで絶命してしまうだろう。悟りを開く瞬間にカンフーの悟りも開いたのかと思われるほどである。槍と鎧で武装した兵士に襲われる僧を抱え起して中腰の体勢のままポンと手を突き出す。それだけで武装も構えも圧倒的有利なその兵士は倒れて絶命した。助けられた僧が「ひぃ、し、死んでる」と怯えていたから間違いあるまい。そして小太りは「殺せ、皆殺しだ」と言って向かってくる兵を一人一突きで鎧の上から心臓を打ち抜いていくのだ。
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