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2010-03-22

嘘と偽善に満ち満ちた最悪漫画『深夜食堂』 小学館漫画賞を受賞

| 02:05 | 嘘と偽善に満ち満ちた最悪漫画『深夜食堂』 小学館漫画賞を受賞を含むブックマーク 嘘と偽善に満ち満ちた最悪漫画『深夜食堂』 小学館漫画賞を受賞のブックマークコメント

一般受けがよく、テレビ化もされたと聞き、またタイトル的にも惹かれるものがあったので見てみたのですが、この漫画『深夜食堂』は最悪です。よくこんなもの掲載できたものだ。関係者の良識を疑います。ちょっと少し批判的なものを語らせていただきましょう。

以下に試し読みページがあります。これを参考として。

http://sokuyomi.jp/product/sinyashoku_001/CO/1/

最初の「赤いウインナー」なんですかこれ? 冒頭の喧嘩の暴発も意味不明ですが(もし立退き要求等突きつけるとしたら、それなりの手続きを踏むし、また利潤を得る(因縁つけてお金払わない)のであれば、食い終わった後に言質を問題とする。つまり仕掛けが足りない。目標とするところがわからない)、兄貴分は、同行して弟分の言いがかりを放任していたのに、何故か途中でそれを止め、お金を余分に払う。このやり方では暴力団としては経済的に立ち行きません。いったい何をしに来たのでしょう? 兄貴分はさらにその後も来店し、最初のときに発注した赤いウインナーを懐かしんで食べる有様だ。勝利の味でもないのに、わけがわからない。彼はこの店にさらなる金(食事賃)支払って、いったい何を得るのでしょう? 

その場で頼むものが幼児的志向に満ちた赤いウインナーというのも突発的で作為が過ぎる。これは読者の幼稚な心に媚びるだけの素材でしかない。赤いウインナーを炒めたものなんてどこでだって食えるし、ほか弁クラスにそれこそ年中入っている。それらは家庭の味でもあり誰だって作れる。暴力団ならそれこそ弟分に事務所で炒めさせればよい。わざわざ来店して食うものではない。くだらなすぎる。どんな意味があるんだ。中学生の書いたプロットですか(もし、深く書くのであれば、それこそ最底辺に暮らす人々では小学生時代に欠食児童だった例も多いので、食への異様な執着が表に出るだろうし、赤ウインナーの炒め物は彼らの環境ではバックグラウンド足り得ない。読者クラスのバックグランドではあり得るが。つまり作為がきつすぎる)。

次に出てくるものも貧乏臭くて耐えられない。作り置きのカレー。これ、漫画にするねたじゃないだろっての。

3番目は極めつけ「ねこまんま」。

よくあるタイプの、簡単に人を殺し残酷な運命を呪ってお涙頂戴するお話だ。しかし重要なのはその作りの甘さではない。

重要人物が、栄養失調で身体壊しかけてるのに、まるで栄養のないかつおぶしごはん(ねこまんまという呼び方は嫌いだ。気持ち悪い。ひとの食い物じゃない感じがする)を振舞うだけで済ませてしまい、体調に気を使う様子がない。栄養の供給ができていない。あのねここ食堂なんですよ? 来客に体力つけさせなくちゃどうしようもないんじゃないですか? 来ると栄養失調になっちゃう食堂なんてww しかしこのエピソードが傑作と評価されている始末なのだ。本気でひっくり返っちゃいました私ww

かつて、様々な実験小説を手がける某SF作家が『一杯のかけそば』の偽善性をとりあげ酷評したことがありましたが。あっちはまだ貧しきものが努力するというプロットがあった。単なる貧しさの記号の集積だとしても。しかしこっちの『深夜食堂』は、栄養供給すら怠り、客の健康を損ねているw 偽善どころじゃない本物のだめ食堂ですww 問題の根はさらに深い。店主はこの状況でも正体不明のカリスマを発揮し、最初の暴力団も3番目の歌手も、この安っぽい飯屋にいきなりぞっこん惚れちまう。わけがわからない。深夜にやってるから? ここしかないから? いや、どうしようもない作り手の作為があるからだ。商品はなんでも自販機と通販で手に入ってしまうこの時代に、現代人が欲しくてたまらないもの、それは他人からの人望を得ること=カリスマたること。その得がたい貴重なものを、赤いウインナー・作り置きのカレーかつおぶしごはん等のありきたりな素材で、簡単に手に入れちまおうっていう、どうにも小ずるい作戦なのです。 えびで鯛を釣る作戦w 登場人物は泥まみれになって苦闘しようともしない。もっとも楽なパスウェイを通って、一挙に美味しいものを得ようとする(そして得ている)。まるで人望の自販機ww 呆れるわこの卑怯ものめww

小学館漫画賞のページはこちら

http://www.shogakukan.co.jp/mangasho/

※私(金原)は、人生において何回か「ここで栄養を摂らないと本気で壊れる」という事態に陥ったことがあり、そのときいただいたおいしい「ご飯」のおかげで命拾いした経緯があるので、栄養面を完全に無視したこの作品を容認することは不可能です。あしからず。

※同ジャンルで傑作と評したい漫画はこっちです『極道めし』。

http://webaction.jp/title/17.php

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