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2010-05-24

近々船外機も登場。ホンダカセットボンベ軍団、耕運機ピアンタFV200、発電機エネポEU9iGB。

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皆様。鍬(くわ)をふるったことがありますか?

農作業に使う、あの鍬です。1.5mほどの棒の先に、重さ1.5kg程度の鉄製の歯がほぼ80度の角度でついている。もちろんサイズや形式にはいろいろなものがありますが。畑を作る際の基本農具ですね。ちょっと耕したり、畝立てをしたり、地面を掘って根菜を収穫したり、竹の根を断ち切って筍を切り出したりします。この鍬、実際に使ってみるとなると、扱いは包丁よりはるかに難しい。

慣れてない人は地面に打ち込むだけで一苦労でしょう。刃の先が左右にぶれてしまい、目標位置に当たらない。あるいは力が逃げてしまう。地面から引きはがすのにも力が要る。手首をゆすって先端にまとわりついた泥の塊を振り落とし(一瞬)、重力エネルギーで十分に加速するほどの高さにすっと持ち上げる。このとき頭も肩も腰も背中も基本的に位置を変えません。背中の筋肉だけで瞬時に操作する。熟練者は1秒に1回以上の速度で刃先を落とし、機械のように畝を立てるのです。わが家の畑ではキャベツが育っているのですが、これも完全にフラットな地面で生育させているのではなく、畝の上に育っている。畝間は人が歩いて作業し、雨天時には排水、モンシロチョウの幼虫がとなりの苗まで移動しないように隔離できる構造となっている。こういった構造をつくるのが農作業であり、人手は必ずかかります。私はもう70になっている農業一筋の母の背中を見たのですが、広背筋が発達しており、ボクサーのように逆三角形をしていました。この母が、畝間にちょいと雑草が生えているとなると、にわかに転がっていた鍬を拾い、素早く歩きながら完全に草を取り除いてしまう。ペン書きの作家が修正液を用いるように、熟練の動きで、地面というコマ割に素早く修正を入れてしまうのです。

さて。

家庭菜園がブームです。しかし農作業は意外と骨が折れる。デスクワーク中心で生活してきた人が、いきなり重さ2kgの農具を、数センチ刻みで正確に何百回も振り下ろせるでしょうか? 数十メートル進むだけで小一時間かかる。その間他のことは何もできない。携帯電話すらかけられないのです。健康のために汗を搾るという判断ならいいでしょう。しかし耕すだけ、畝立てだけで半日を要するというのであれば、これはもう農業を趣味とするだけで他の遊びは一切できない(※ある面積の家庭菜園者を基準としています)。プロでないから農作業に機械は不用と考えるなら、実際はその逆です。素人であればあるほど機械の力を借りない限り農作業は無理である。素人であるからこそパワーアシストが必要なのです。

この状況で出てきたホンダのカセットボンベ耕運機「ピアンタ」です。家庭菜園にターゲットを絞り、卓上調理器用のLPGを燃料とすることで、維持と運搬を大幅に簡略化。ワゴン車で簡単に菜園まで運べてしまうのです。このメリットが功を奏し、発売から1年間で初期目標の2倍を売上げている。なんと1万台以上も売れているのですよ。ホンダの大型バイクより数は多いですね(昨年度の251cc以上の自動二輪車の売上げは全メーカー合わせて国内2.2万台程度)。機械動力による耕運ですから、時間あたりにして効率は人力の10倍、1アールがほぼ1時間で耕やせてしまうのです(家庭菜園には必要以上の能力です)。しかもこれが一般人向けに売られている。このことは実は「すごい!」のですよ? アジア諸国では、たとえば中国韓国東南アジアでは、都市住民は農作業を見下し、農民を格下に見る傾向があるのですが、日本人は一般人が普通に1万人以上も新たに農機を購入してまで家庭菜園に打ち込んでいる。アジア諸国の人々にとってはなぜ?低所得者と同様の行為に日本の人々が熱中するのかわからないでしょう。まざまざと文明の違いを見せつける瞬間ではありますね。

本年5月にはカセットボンベ第2シリーズとして900wの発電機「エネポ(EU9iGB)」が登場。多分これも売れます。実際に私はほしいです。「発電機こそキャンプとかでしか使わないんじゃねえの?」って思いますか? 文明の利器はキャンプ以外でこそ使えるのですよ? たとえばこれがあれば出先で電動工具が使える。つまり田舎に行ってログハウスが作れるのです。のことドリルを現地で操作することができるのですよ(これがない限り家作りは無理。また、建築後も電力供給用に使用することができる)。

そして第3シリーズ。

なんと。カセットボンベシリーズは「船外機(2馬力)」まで用意されているというのだ! 現時点ではWebページにはまだ記載されていないのですが、たしかにあり得るし、絶対に売れる。2馬力なら出力・価格帯とも耕運機・発電機と同じであるし(50cc・10万円)、メンテナンスが非常に楽。たまに使うにはありがたい。LPGエンジンならキャブレタートラブルに悩まされずに済むのです。この手のエンジンは常時使い込むわけではない。プロでない限り使用頻度をあげるわけにはいかないのだ。しかし年に数回、たまに使いたい素人はそれこそ山のように存在するわけで、彼らを相手にプロ仕様の道具をメンテナンスフリーで売り出すことは膨大なニーズを掘り起こす作業につながっている。みんな一度はやってみたい。その敷居を下げるのは日本のメーカーの得意としていたジャンルであり、まさにそれこそ国として積極的に取り組むべき分野なのだ。一部の人間が最高級品を使ってえらぶるなんて、見栄をはってるだけだ。回収された意見も関係ない。一般人のための技術にこそ熱意が注がれなくては。

カメラで言えば、プロでもない人々が一眼レフと高価なレンズを当たり前のように買い揃える時代なんてこれまでなかった。デジカメの簡略さが別の意味でのプロレベルの操作のあり方を許容した。それがいま大量のコンテンツの制作にまでつながっている。LPGカセットボンベはガソリンと比較して購入・運搬・維持が容易であり、これを機械動力に転用することで一般人の参加が容易となった。これから新たな文化が発達する可能性がある。実際に2馬力は私もほしいのです。個人的に購入したい。あるいはリッパーにつけちゃってもいいw 大自然の中で、たとえばカナダユーコンを下るにしても、人力カヌーも(ファルトボートも)おおいにあり得ますが、熟練してないのにいきなりユーコンではちょっと無理があると思うのです。機械であれば困難さのレベルは下がる。人が疲れ果てていても機械ならまだ動くのだ。まあカセットボンベでユーコンを下るとしてもそれはそれなりに冒険ですがw 現地での入手にも多分限界があるだろうしw いやそれでこそ立派なアドベンチャーかもしれないぞw アウトドア雑誌でも積極的にやってほしいなあ。安全性も増すし。日本のオリジナル性が出る。他国の文化の受け売りでないことは実に素晴らしいことなのだ。

◎JAMA(自動車販売データベース

http://jamaserv.jama.or.jp/newdb/index.html

◎カセットボンベ耕運機ピアンタFV200

http://www.honda.co.jp/tiller/pianta/

◎カセットボンベ発電機エネポEU9iGB

http://www.honda.co.jp/generator/enepo/index.html

ホンダ船外機のページ。まだカセットボンベの機種はなし。

http://www.honda.co.jp/marine/

◎おじさんの発言に注目

http://www.honda.co.jp/tiller/choice/komame/

ぺんぎんぺんぎん 2010/05/24 09:41 そーーーなると、
カセットボンベの1000g缶とか、充填詰替えタイプ欲しいぞ!!
8時間位の連続運転可能な、、、、(農機具には不用だけど)

losttechnologylosttechnology 2010/05/24 22:13 ぺんぎん様お世話になっております。
そういうときは配管引き直して家庭用ボンベ直付けでいきましょう。でもせっかく動力付きになるのであれば、
日本海使って海岸線沿いに出雲までお邪魔するとか。おしんツアーとか結構いけそうですね。
行くまで1週間以上かかるでしょうが、船放置して帰りは電車、あるいは宅急便、場合によっては翌年の夏取りに行って乗って帰ればいいのです(←ひとの迷惑かえりみず)。

losttechnologylosttechnology 2010/05/24 23:47 ぺんぎん様お世話になっております。
投稿後思い直しました。カセットボンベでシリーズ化するのであれば
このあとの展開としてカセットボンベモンキーとカセットボンベパラグライダーは外せない。
リッタータンクはニーズありますね。これは企画提案してしまってもいいのではないでしょうか??

ぺんぎんぺんぎん 2010/05/25 09:11 どーぞ、h技研へ企画提案書送っちゃってください♪__ワシャ表に名出すの苦手‥‥なんで。。メンドイシ。。
採用された場合、水辺の野外で酒1本☆☆☆★★

序に、カセットガスアシスト自転車も??道交法的に無理か.......

2010-04-10

RAMちゃん故障

| 17:05 | RAMちゃん故障 - ロストテクノロジ研究会 を含むブックマーク RAMちゃん故障 - ロストテクノロジ研究会 のブックマークコメント

うちのRAMが故障です! 春になると故障ってどこの老人・・

とりあえず入院ですねこれは。まあ。

losttechnologylosttechnology 2010/04/10 21:16 とりあえずエアコン入口のサーモスタット撤去してみました(この部分が破裂した)。
他にも爆弾抱えてるんだよなー。ステアリングポンプとか。プッシュロッドとか。エアコン配管とか。こわいですね。それにしても車屋さんから「くれぐれも遠くまで行かないように」と念を押されてしまうキャンピング車って・・

2009-04-11

それは私が6年前に通った道だ⇒ハイテク路上生活の勧め:キャンピングカーをオフィスに

| 12:58 | それは私が6年前に通った道だ⇒ハイテク路上生活の勧め:キャンピングカーをオフィスに - ロストテクノロジ研究会 を含むブックマーク それは私が6年前に通った道だ⇒ハイテク路上生活の勧め:キャンピングカーをオフィスに - ロストテクノロジ研究会 のブックマークコメント

タイトルは WIRED VISION からの引用ですが・・

私以外にも多数いると思いますが、キャンピングカーをオフィスにしていました。東京で。これが実に便利! 機材の運搬や買出しが楽なのに加えて、相談や作業があればただちに現地に直行。移動中に携帯や機材のバッテリーを充電してスタンバイ。秋葉原で買い込んだパーツも車内で組み立てて引渡し。環境や時間帯によらず雨でも深夜でも送迎でき、書類はPCで作成、押印してスーツで納品。時間が足りなければ現場への前乗りもできる。最終的には6CPU規模のレンダ-ファーム(3DCGをレンダリングする工房)まで積載していましたからねっ。

こういう考えを持つ人は何人もいて、駐車スペースに行くとなじみの車に会っちゃう。もちろん、自慢できるやり方ではないので、みなひそひそと行動しているわけですが。

この都内・キャンピングカー方式も長くは続けられませんでした。景気好転後(2003年以降)東京では新築がどんどん進み、青空駐車場が消えてしまい、健康センターも消滅、遊びまわれるすき間のない、なんとも味気ない街になってしまいました。正直、いまの東京は面白くも何ともありません。あの頃に帰りたいよー。

http://wiredvision.jp/news/200904/2009041022.html

f:id:losttechnology:20090411124026j:image

2008-06-15

2004年型リトル・エキストラ

| 22:18 | 2004年型リトル・エキストラ - ロストテクノロジ研究会 を含むブックマーク 2004年型リトル・エキストラ - ロストテクノロジ研究会 のブックマークコメント

ebay 見てたら2004年型 Dodge Xplorer リトル・エキストラが出品されてました。こんな感じ。

http://cgi.ebay.com/ebaymotors/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&viewitem=&item=160250783149#ebayphotohosting

現在の価格 US $8,666.66。

これで電子レンジとルームエアコンとDVD用モニタが付いちゃってます。発電機もあるでしょう多分。現在では、やっぱこれらは必需品なんだろか?

でもその代わり貨物室は狭い。自分がもし入手したら、真っ先にトイレ外してその場所をカーゴルームにチェンジなのだ。

それにしても全体のイメージ変わってない。この丸さが素晴らしい。ほっとする安心感なんだよね。リトルエキストラ最高。

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2008-05-29

もうひとつの文明の可能性

| 01:11 | もうひとつの文明の可能性 - ロストテクノロジ研究会 を含むブックマーク もうひとつの文明の可能性 - ロストテクノロジ研究会 のブックマークコメント

自分の自動車には、ガソリン以外に、ブタンガスが満載してあるんだけど、

この利用系統見てみたら、電気文明以外に「もうひとつの文明」の

可能性があったんじゃないかって気がついた。

住宅の室内外にガス管が張り巡らされた文明・・ガス文明の可能性だ。

このブタンガス、キャンピングカーでは多くの用途に利用されている。

暖房用のファンヒータ、調理用ガスコンロ、ガス駆動の冷蔵庫、

コックをひねると作動する温水ボイラー・・

キャンプ設備の主要部が、ガスにより駆動されているのだ。

調理環境と住環境の大部分は、ガスによって保証されているのである。

普通に日本人なら「なにをそこまでガスを?」って考えるかもしれない。

でも違うんだな。日本において電気文明が主流となっているのは

(電気冷蔵庫を主に利用するのは)

米国で完成した電気冷蔵庫の仕組みを、ちゃっかりそのままもってきて

丸のまま組み立てちゃったからなのだ。コピーにより製造開始されたからなのである。

これによって冷蔵庫=電気駆動のものという観念が定着してしまったのだ。

ところが、日本より先に冷蔵庫が誕生した米国では、冷蔵システムと、

冷媒を循環させる熱源とは、それぞれ独立して誕生した。冷蔵庫用の熱源は、

ガスでも電気でも蒸気でも、原理的になんでもよかったのである。

なのであちらでは、普通にガス駆動の冷蔵庫も存在していたのだった。

そしてこの時期、冷蔵庫の誕生期はあたかもキャンピングカーの黎明期。

何百キロもの旅に備えるには、肉でも野菜でも何でも冷蔵して保存できた方が望ましい。

おまけにこのときの米国では、『エデンの東』という、野菜の冷蔵輸送が

物語の主役となる映画まで作られて大ヒット!

これを見た米国人たちは、輸送用トレーラーやキャンピングカーなど、

野菜を輸送するあらゆるものに冷蔵システムをつけたくてつけたくて

たまらなくなってしまったのではないだろうか?

ともあれ、これらの理由により、キャンピングカーには伝統的に、

ガス駆動の冷蔵庫が組み入れられることになったのである。

そしてもし、このとき、ガス灯という照明設備までキャンピングカーに

取り入れられたとしたら、電気などほとんど使わずに、ガスのみを主として

完全自立型のシステムまで構築できちまったはずなのだ。

もちろんこれは、住宅にも転用可能。電気など不要な世界。

ガス駆動の洗濯機やガス駆動の扇風機まで登場すれば完璧だ。

ちょっと転びさえすれば、私たちは別種の文明のなかで生活していた・・

うーん。この設定、SFを考えるより面白いと思うんだが。