消えものニュース(2006年11月11日)
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★積水ハウス問題で発覚した意外な事実(via まやにっき)
ちゃんと「コリアNGOセンター専門委員・作家・玄月」として自分の意見を述べればいいのにと思った。
★6・58カラットダイヤも出品…東京国税局公売
お値段は1900万円だそうです。「米アリゾナ州で発見された隕石(見積価格50万円)のほうに興味持った。
★初代南極観測船「宗谷」出港から50年、東京で式典
昔の南極隊は火星探検隊みたいな感じでした。
★水田で保護のオットセイ、“リハビリ”で引っ越しへ
川越の水田→上野動物園→鴨川シーワールド、という流れで自然に帰す。
★見逃せない!9日朝、水星が太陽面通過…次は26年後
前回は約3年半前にあったそうなんだけど(2003年5月7日)あんまり覚えてない。
★拉致問題、NHKへの放送命令は適当…電波監理審議会
「命令」という言いかたが反発を招いている理由なんだろうな。
★「核保有」議論すらダメは行き過ぎ…首相、党首討論で
多分もっといろいろ言っているはずなので、会議録がまとまったら見てみたいです。
★中露反発で…日本政府、国連分担金算定見直し案を提出
ちなみに日本は国連分担金19.5%、ドイツは8.7%(2006年)。
★あらためて著作権保護期間延長に反対する(via はてブニュース)
規制緩和という考えの流れと思っていいんでしょうか。
★プログレ者たち(via はてブニュース)
古いテキスト(2001年)で、昔読んだ記憶があるけど、改めて読んでも面白かった。
★出来は良好、ボージョレ・ヌーボー到着
発売解禁は11月16日だそうです。
★「真犯人は別にいる」とウソの書面提出、弁護士を逮捕
逮捕された山本至弁護士の司法試験の本とか、別に普通に評判いいみたいでした。
★名人戦、年額6億6千万円を朝毎に提示…将棋連盟
それだけの金を新聞は読者その他から調達しないといけないわけですね。
★クマ駆除し過ぎ、と栃木県が狩猟自粛要請
ツキノワグマは狩猟しすぎると絶滅のおそれがあるそうです。
★お台場カップルもうっとり、気分はもう「聖夜」
今年で11年目だそうです。
★愛子さまも「七五三」…東宮御所で「着袴の儀」
画像入り。皇太子ご夫妻は洋装なのが残念。
★雨模様の秋空へ熱気球…栃木県でバルーンフェスタ
天候は荒れ気味だったんですが無事に終了したようです。
★冥王星に続き、地質年代も“定義”変わる?
「白亜紀に続く「第三紀」と「第四紀」が消えてしまうかもしれない」という話。
★イカにも「イカロボット」、函館いか踊りもできるよ
紹介するぼくも、なんてコメントしていいのか困ってしまうニュースです。
★英王室の物置から名画、カラバッジオ作112億円
画像入り。確かにいい絵のような気はしますが、この値段はあり得ない感がただよいます。
★北国新聞論説委員、酒気帯び運転で自損事故…富山
午前4時ごろに、車を横転させるほどの事故だったそうです。
SFマガジン初代編集長・福島正実は理系が好きな人だった。あと石原藤夫の掲載作品について
これは以下の日記の続きです。
→本や映画の批評は知識のない「自分語り」レベルじゃ単なる「感想」だよ
以下のところから、
→ハイウェイ惑星ネット(デュマレスト・サーガ風)
あとhttp://www.sf-fantasy.com/magazine/interview/010402.shtmlにある徳間デュアル文庫で復刊されたときの著者インタビューによれば、福島編集長はこういったハードSFが超お好きでしたとのことです。
以下のところへ。
→著者インタビュー<石原藤夫先生>
[雀部] 「ハイウェイ惑星」が掲載されてから、石原先生の短編が次々とSFマガジン誌上を賑わせるようになったのですが、当時の編集長の福島正実さんは、こういうハードSFは、お好きだったんですか?
[石原] 超お好きでした。
いっぱんに当時のSF関係の人たちは、書くものは文系であっても、理系のことに理解のある人たちばかりだったと思いますが、福島さんはその中でも筆頭で、『SFマガジン』でも理系の執筆者を必死で探しておられました。
しかしなかなか見つからず、そういうときに私がひょっこりと顔を出したので、どんどん載せて下さったというわけです。
[雀部] そう言えば、あの頃のSFマガジンには「さいえんす・とぴっくす」とか連載異色コラムで「SF人類動物学」が取り上げられたりしてましたね。けっこう好きで、隅から隅まで読んだものです。
石原先生ご自身は、特にお好きなSF作家とかいらっしゃいますか。
[石原] 書き始めたころのことを思い出しますと、日本の海野十三らは別にしまして、やはり、クラークが随一で、あとアシモフ、ブリッシュ、ブラッドベリ、などでした。同じハードSFでもクレメントはちょっとしんどかったです。
それから少し後になってレムが紹介されるようになって、衝撃を受けました。
あのころ(昭和30年代から40年代前半)に著名な海外作家が良質な翻訳で紹介されたことは、日本のSF界にとって幸運なことでしたが、その点でも福島さんの功績はきわめて大きなものがあったと思います。
[雀部] クレメントがしんどかったというのは、意外ですね。ハードSF的な設定はともかくとして、あまりお話つくりは上手い人じゃないですからね。
ということなので、前のぼくの日記に追記しておきたいと思います。どうもありがとうございます。
しかしぼくには、ブラッドベリが好きだった石原藤夫さん、というのも意外な一面ではありました。
一応、日本で刊行された翻訳SF作品に関しては日本一くわしいと思われるもののひとつである「翻訳作品集成(Japanese Translation List)」の、「SFマガジンの作品リスト」から(石原藤夫さんによる「SF Database Search」というのもあるのですが、少し細かすぎて逆に使いにくいです)、その中から石原藤夫さんがSFマガジンで発表した作品を紹介しておきます。
「ハイウェイ惑星」1965/8
「天使の星」1967/2
「夢見る宇宙人」1967/4
「安定惑星」1967/5
「画像文明」1967/6
「空洞惑星」1967/9
「バイナリー惑星」1967/10X(増刊号)
「銀河を呼ぶ声」1967/12
「イリュージョン惑星」1968/2
「解けない方程式」1968/4
「愛情惑星」1968/6
「パラサイト惑星」1968/8
「時間と空間の涯」1969/2
「情報エリート」1969/4
「電話でセックス」1969/8
「地球の子ら」1969/12
…この後もまだまだ掲載は続くのですが、残念ながら福島正実さんは1969年の7月号を最後にSFマガジンの編集長を降りることになり、またそれと前後して石原藤夫さんの作品掲載も少なくなるので*1、リストはここまでにしておきます。
1967〜68年の起用のされ具合としては、初期の小松左京とほぼ同じぐらいと思ってもいい感じなので*2 、「福島正実は石原藤夫が大好きだった(ラブ?)」と言ってもいいかもしれません。前エントリーを読まれて、「福島正実は石原藤夫のようなハード・理系SFは大嫌いだったんだが、読者がいるということがわかったので、嫌々掲載していた」みたいな誤解を招くようなところがありましたら申し訳ありません。
福島正実さんが嫌いだったのは、野田昌弘さんの説によると「スペースオペラ(スペオペ)」、要するに宇宙冒険大活劇だったらしいんですが*3、正直言って今となっては、ぼくにはスペースオペラとハードSFの違いがよくわかりません。E.E.スミスやエドモンド・ハミルトンは、ジャンル「スペオペ」じゃなくて「クラシックSF」で、アシモフやハインラインと同じです。
あと、多分大好きだったのはスタニスワフ・レムだったと思います。それは彼の創作作品(小説)を読むと、何となくわかります。ただ、レムをハードSF作家としてではなく、奇想小説&文学の血も混じっている系SF作家だと思っていたかも知れませんが。なんで『ソラリスの陽のもとに』をSFマガジンで連載掲載しようと思ったのか、謎なんだよな…。ボルヘスも、その存在を知っていたら、絶対掲載していたとも思います。
*1:ぼくは石原藤夫さんの本業のほうが多忙になったせいか、とも思いますが。
*2:ちなみに小松左京は1962年10月号「易仙逃里記」でデビュー後、12月号に「終りなき負債」が掲載され、1963年には8作、1964年には2作、1965年には『果しなき流れの果に』を連載しています。小松さんの場合は、1964年以降は他雑誌への作品掲載とかもあったので、石原藤夫さんとは掲載が減った理由は違うわけですが。
*3:これも伝聞情報が中心で、本人がどうも「スペオペみたいな小説を好きな読者」を嫌っていたかな、ぐらいのことは、短編「SFの夜」を読めばわかりますが、本人が「俺はスペオペが大嫌いなんだよ!」と言っているテキストはうまく見つかりませんでした。
ノイジー・マイノリティをいかに排除すべきかがメジャー政党の基本
こんばんは、のい爺です、ぱふぱふ。ちなみに見出しは演出です。
このエントリーに対して、
→タウンミーティングとか公聴会なんて政府も反政府もヤラセなんだけどな
こんなトラックバックがあったわけですが、
→▼CLick for Anti War 最新メモ
・・・異議アリ。(@∀@)主催者による仕込みがヤラセ。政府に批判的な意見を述べるのは別にヤラセとは言わない。実に陳腐なくそみそテクニックだ(@∀@
確かに「ヤラセ」というのは変ですね。妨害? そういう言いかたもアレすぎるんで、「演出」とか「作戦」とでもしておきますか。
ちょっと話が違うんですが、SFマガジンというSF専門誌が「人気カウンター」という「読者アンケート」を取らなくなったのは*1、アンケートによって雑誌の方向を決めるには、そういうのに意見を述べる人の数(ノイジーな人)が適切な数は来なくて、それがマジョリティなのかマイノリティなのかわからなくなったせいなんじゃないかと思います。
だいたい雑誌のアンケートなんて、×万部以上売れている雑誌、あるいはそれを目指している雑誌以外では「参考」以上の意味はありません。SF雑誌、という専門誌なら余計そうなっちゃうわけで、ていうかもう、小説雑誌で×万部以上、というのは存在しないのかな、つまり、アンケートで意見を述べる人の母集団が、一定の数以上いないと意味ないんですね。
で、それは政治とかでも言える(かもしれない)わけで。あくまでもぼくの考えですが。
うるさい人たちの意見なんか聞いてちゃ駄目ですよ。特に民主党とか。よく知らないけど、なんか聞いてそうな気がする。
いやもちろん、「マイノリティのための政党」は必要だし、マイノリティを無視しちゃ、メジャーな政党でも駄目だろう、というのはあります。
無視していいのは、ノイジーな人たちです。いや違うな、ノイジーな人たちが「マジョリティ」である、という勘違いをしてはいけない、ということでしょうか。「マジョリティ」であるとは限らない、という判断をすればいいのです。
公聴会やタウンミーティングなんて、本当、普通の人にはどうでもいいんですから。新社会党とか共産党の手の者が何言ってようと。
何載せたって○万部以上売れないような雑誌は、編集長が好きなものを載せるがいいのです。
ちなみにこれは、サイト(ブログ)にどのようなテキストを載せるか、というのにも少し関係あります。あるような気がする。