Hatena::ブログ(Diary)

愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)

2008-06-22 伸びる植物を横向きの構図で撮った画像

[]映画の製作費は2億ぐらいで、興行収入8億ぐらいがちょうどいい(『アフタースクール』)

 けっこう話題になっている映画『アフタースクール』を見てきました。

Yahoo!映画 - アフタースクール

長編デビュー作『運命じゃない人』がカンヌ国際映画祭4部門を受賞したほか、多数の映画賞に輝いている内田けんじ監督による新感覚エンターテインメント。30代になった、かつての同級生たちが織り成す“大人の放課後”を、細部まで練り込まれた脚本と巧みな構成で描く。映画やテレビ、演劇と各界から注目を集めている大泉洋が主演を務め、佐々木蔵之介堺雅人常盤貴子など実力派キャストが共演。予測不可能な展開で観る者を翻弄(ほんろう)する内田監督の手腕が光る。

 ネタバレ禁止の映画なので、話の中身は省略しますが、

アフタースクール ネタバレ - Google 検索

 ちょっと製作費について興味を持って調べてみたら、「1億8千万円」だったということで。

内田けんじ監督 大泉洋とタッグ…2年ぶり新作:芸能特集:スポーツ報知

 05年に監督デビュー作「運命じゃない人」でカンヌ国際映画祭で4賞、国内でも報知映画賞監督賞など数多く受賞した内田けんじ監督(34)が、2年ぶりに新作のメガホンを執ることが4日、分かった。30代になった中学生の同級生が織り成す「アフタースクール」(08年5月公開)で、大泉洋(34)が単独初主演する。

 前作は製作費2500万円の16ミリによる商業映画だったが、今回はTBS、アミューズなど大手の作品で、製作費は約7倍の1億8000万円。内田監督は初の35ミリフィルムでの撮影に「F3000からF1に乗ったみたい」と戸惑い気味だ。

 前作同様、凝った脚本になっている。大泉が演じるまじめな中学校教師のほか、失踪(しっそう)する幼なじみの木村(堺雅人=33)、彼を追う怪しい探偵・北沢(佐々木蔵之介=39)、中学時代のアイドル佐野(常盤貴子=35)が絡んでいく。あまりの複雑さに、出演者が監督に隠れ、確認のための話し合いをしているほどという。

 横浜で撮影中の大泉は「まったく主演というつもりはないですが、穏やかな現場でストレスもなく楽しくやっています」とノビノビ。内田監督は大泉に「一見、三枚目だけど、決めた顔は二枚目。渥美清さんのような人。新しい大泉さんを出したい」と意気込んでいる。

 既に北米、アジアなど十数か国から問い合わせがあり、製作サイドも海外映画祭を視野に。大泉は「カンヌに行ければ、万難を排して行きます。ムッシュ大泉と呼ばれたい」と話している。

 

(2007年7月5日06時01分 スポーツ報知)

Variety Japan | 『アフタースクール』出足好調、口コミ型への発展期待

 『運命じゃない人』がカンヌ映画祭など国内外で高い評価を受けた内田けんじ監督の新作『アフタースクール』が、24日に公開され幸先のよいスタートを切った。メイン館の東京・渋谷のシネクイントでは、24、25の2日間で2000人を超える動員。10代、20代のカップルや女性が中心。若い層に支持されているのが、大きな特徴だ。

 「カンヌ4冠の内田監督の新作」という面をプッシュしたこと、公開直前には主演の大泉洋が、各メディアに集中露出したことなど、宣伝展開においてうまく映画を浸透させることができたのが大きかった。加えて、内容に触れるのにはあえて避け、面白そうな映画という側面を大きく打ち出したことも、成功の要因のひとつだろう。

 昨年、同館をメインに単館拡大公開されヒットした『キサラギ』(興収4億円)は、シネクイントだけでは公開1週間で興収600万円。『アフタースクール』は1000万円を超える可能性があり、そのヒットぶりがはっきりとうかがえる。ただ『キサラギ』は、2週目に700万円を記録しており、週を追うごとに盛り上がりを見せた特異な興行展開だった。『アフタースクール』は、スタートから好調な成績になってはいるが、今後、『キサラギ』のような口コミ型になるかどうかは、2週目以降が勝負となる。

 『キサラギ』の製作費はどれくらいだったんだろうなぁ。ちょっと検索してみたけどわからなかったが、まぁ1億行ってなさそうな気もする。

 製作費数十億・数百億という大作・超大作映画が作られる一方で、明らかに金かかってない映画もクチコミでヒットするわけで、でもそのヒットは上限10億ぐらいだろうか、と想像する。

 監督的にはどうなんでしょうね。やはり数十億の映画は作ってみたくなるんだろうな。見ている側としては、いい監督・すごい監督というのは低予算でもいい映画・すごい映画を作れる人だと思うので、次の作品が作れる(次の作品に出資する組織が出てくる)ぐらいのヒットでも全然問題はないわけですが、そういう監督は世間、というか興行主が放っておかない事情が生まれる。映画を商売として流通させる側・それで食っていける側も、リスクとリターンの大きいもののほうが生活しやすい。2時間の映画で10億儲けるよりは、100億儲けたほうが効率がいいわけで。

 『アフタースクール』に限らず、多分いい映画はいくらでも、大ヒットでないレベルで存在するわけなんですが、それで食える人間を増やすためには、現在月1本しか映画を見ない人間を、月10本、とまではいかないにしても、数本見るようにする必要があるわけで、正直言ってそれは絶対に無理。

 劇場アニメの製作費などは以下のところなどを参考に。

"TVアニメ&OVA 1話当たりの予算" - REVの日記 @はてな

 『ファイナルファンタジー』の製作費に卒倒した。

 あと、毎度ながらこれは必読。

注目の起業家 | ベンチャー通信Web(鈴木敏夫プロデューサー)

 『魔女の宅急便』の製作は4億円が見込まれた。興行収入は製作費の4倍ないとペイしない。『魔女の宅急便』では16億円以上のヒットが前提でした。でも邦画のヒットといえば、興行収入10億円が目安。それに『となりのトトロ』では名作『火垂るの墓』と二本立てでも、6億円弱しか稼げなかった。このままだったら、作品を出すことはできないと、真剣に思い始めた。

 まぁ今だとDVDの収益もけっこうあるから、製作費の3倍ぐらいでも大丈夫かも知れない。

さすらいの会社員さすらいの会社員 2008/06/25 10:06 本当は、個別にすこしずつ事情が違う場合もあるのを前提にお読みください。
興収は、映画館での収入なので、興行主(映画館側)の取り分約半分を抜いて、配給会社に支払われます。
(昔は、配収という配給会社に支払われた金額を意味する言葉が使われましたが、各作品によって異なるので比較にならないので、興収という言葉が使われます。)
配給会社は、その収入から自分達の窓口手数料を引いた金額を、製作委員会方式の場合は、その出資比率に応じて分配しますが、
原価としての制作費とは別に、P&A(プリントとアドバタイジング)経費がかかります。最近は、単館系(最近あまり使わなくなりましたね)の作品でも、
劇場サイドの要請もあり、TVスポットを打つことが多いので、製作委員会にTV局が入っていて、TVスポットを割安で打てたとしても、広告費は、それなりに掛かってしまいます。また、最近は単館というよりも、渋谷、池袋とか、新宿、有楽町とかの複数館で、更に、シネコンでも、となるとプリント代は、公開館数かかるので、ある程度の本数のプリント代がかかり、これが意外に馬鹿になりません。最終的な映画の収益は、DVD、放送、VODなど2次使用がありますが、ある程度劇場でヒットをしないと、そちらも期待できなくなるので、製作費とほぼ同じような(あるいは、それ以上の)金額のP&Aを、かけているケースが殆どです。製作委員会にとって、劇場からの収入が興収の半分で、製作費とP&Aを回収し、収支トントン、2次使用分から、各社はプラスになるので、興収で製作費の4倍を売り上げるということが一つの目標になります。ただ、DVDのマーケットが非常にシュリンクしている現在、かなり厳しくなっていると思います。最近に、洋画のメジャー作品を日本国内で回収することが難しくなっていて、メジャーの日本法人以外のビジネスが困難になってきているので(GAGAのように)、最近、邦画バブルといわれるほど、大小さまざまな規模の邦画が、かなりの数製作されていますが、その多くが国内の小さなマーケットしか視野においていないので、劇場、ビデオ、放送、配信、回収は厳しいでしょう。邦画の世界は『漫画は対岸の火事ではない』(邦画に未来はあるか)のです。

さすらいの会社員さすらいの会社員 2008/06/25 10:08 本当は、個別にすこしずつ事情が違う場合もあるのを前提にお読みください。
興収は、映画館での収入なので、興行主(映画館側)の取り分約半分を抜いて、配給会社に支払われます。(昔は、配収という配給会社に支払われた金額を意味する言葉が使われましたが、各作品によって異なるので比較にならないので、興収という言葉が使われます。)配給会社は、その収入から自分達の窓口手数料を引いた金額を、製作委員会方式の場合は、その出資比率に応じて分配しますが、
原価としての制作費とは別に、P&A(プリントとアドバタイジング)経費がかかります。最近は、単館系(最近あまり使わなくなりましたね)の作品でも、
劇場サイドの要請もあり、TVスポットを打つことが多いので、製作委員会にTV局が入っていて、TVスポットを割安で打てたとしても、広告費は、それなりに掛かってしまいます。また、最近は単館というよりも、渋谷、池袋とか、新宿、有楽町とかの複数館で、更に、シネコンでも、となるとプリント代は、公開館数かかるので、ある程度の本数のプリント代がかかり、これが意外に馬鹿になりません。最終的な映画の収益は、DVD、放送、VODなど2次使用がありますが、ある程度劇場でヒットをしないと、そちらも期待できなくなるので、製作費とほぼ同じような(あるいは、それ以上の)金額のP&Aを、かけているケースが殆どです。製作委員会にとって、劇場からの収入が興収の半分で、製作費とP&Aを回収し、収支トントン、2次使用分から、各社はプラスになるので、興収で製作費の4倍を売り上げるということが一つの目標になります。ただ、DVDのマーケットが非常にシュリンクしている現在、かなり厳しくなっていると思います。最近に、洋画のメジャー作品を日本国内で回収することが難しくなっていて、メジャーの日本法人以外のビジネスが困難になってきているので(GAGAのように)、最近、邦画バブルといわれるほど、大小さまざまな規模の邦画が、かなりの数製作されていますが、その多くが国内の小さなマーケットしか視野においていないので、劇場、ビデオ、放送、配信、回収は厳しいでしょう。邦画の世界は『漫画は対岸の火事ではない』(邦画に未来はあるか)のです。

lovelovedoglovelovedog 2008/06/25 22:36 コメントどうもありがとうございます。いろいろ参考になりました。同じテキストが2つあるみたいですが、とりあえずどちらも残しておきます