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愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)

2009-02-11

[]『同性愛の歴史』『幻のB級!大都映画がゆく』『そろばん―売りのヤマタネ半生記』

本日の読みたい本・おすすめ版(2009年1月あたり)。

同性愛の歴史

同性愛の歴史

★『同性愛の歴史』(オールドリッチ,ロバート編/東洋書林/8,000円)【→amazon

同性同士の親密な関係は、古代にあって哲学的・精神的な啓蒙への道を拓くひとつの文化とみなされ、英雄伝説や現実生活の友情として記録に留められた。この人類の一属性は、有史以来いかなる社会認識の許で形づくられてきたのか…9ヶ国14人の研究者たちが歴史・芸術・民俗などにおける広範な例を挙げながら、二百数十点の図版とともに“普遍的"とされてきた異性愛中心の世界観の相対化を試みる。

幻のB級!大都映画がゆく (集英社新書 478F)

幻のB級!大都映画がゆく (集英社新書 478F)

★『幻のB級!大都映画がゆく』(本庄慧一郎/集英社/740円)【→amazon

土建業界の雄、河合徳三郎によって昭和二年に設立された河合商会が、伝説の「大都映画」の始まりだった。徳三郎の陣頭指揮のもと、徹底した大衆娯楽路線で、庶民の人気を掴んだ大都映画は、爆発的な製作本数とともに驀進していく。しかし、迫りくる戦争の影からは、映画業界も無縁ではいられなかった―。フィルムが散逸し、現在では一部の作品しかみられない幻の映画の運命とは?戦前・戦中に庶民を熱狂させた、大都映画の歴史ドラマを活写する。

そろばん (PanRolling Library)

そろばん (PanRolling Library)

★『そろばん―売りのヤマタネ半生記』(山崎種二/パンローリング/700円)【→amazon

大物相場師との熾烈な仕手戦、証券会社や美術館の設立、さらに東京穀物商品取引所の初代理事長など、多くの実績とともにこの世を去った偉大な相場師ヤマタネ。相場史上に登場する多くの大物や著名人の中で、大成功を収めたまま最期を迎えた数少ない相場師だ。まさに“相場の神様"である。本書は、昭和52年に刊行された自叙伝を、読者の要望に応え文庫復刊したものである。


読みたい本・次点。

『チョコレート―甘美な宝石の光と影』(ローゼンブラム,モート/河出書房新社/3,000円)

  なぜ世界中の人々をこれほど魅了するのか?アメリカの名ジャーナリストが解き明かす知られざる真実!その起源から、世界一流のショコラティエたちの素顔、最先端の科学が明かした効能、カカオをめぐる競争、最新のチョコレート事情まで、チョコレート好きにはこたえられない名著!国際料理専門家協会(IACP)賞リテラシー・フード・ライティング部門賞受賞作。

『浄土の美術―極楽往生への願いが生んだ救いの美』(内田啓一監修/東京美術/3,000円)

  花樹豊かにして水清らかなる仏国土、すなわち浄土に往き生まれ、来世は仏菩薩のもとで安穏の日々を送ることを夢み、人々は古くから浄土図や来迎図にその欣求心をあらわしてきた。阿弥陀の極楽浄土をはじめ、弥勒の兜率天や観音の補陀洛山など、種々の浄土思想に基づき制作された珠玉の美術作品を紹介する。

『もっと知りたいウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』(藤田治彦/東京美術/1,600円)

  第1章 若きモリスとアーツ&クラフツ前史―良き仲間たちとの出会い;第2章 生活に美と創造の喜びを―商会設立から改組まで;第3章 理想の社会をめざして―環境保護運動への展開と社会主義;第4章 十人分を生きた晩年―アーツ&クラフツとケルムスコット・プレス;第5章 アーツ&クラフツ運動の広がり―ロンドン発の穏やかな世界革命とその理念

『ふしぎがいっぱい!深海生物大図鑑―暗黒の世界を探検しよう』(長沼毅監修/PHP研究所/2,800円)

  第1章 深海の基礎知識(地球と海;海底にもある山脈、火山、平原、谷、川 ほか);第2章 深海の生き物(深海の生物はいつも腹ペコ;エサが流れてくるのをじっと待つ ほか);第3章 深海のオアシス(海底火山を中心にできた深海のオアシス;ふしぎな生き物、チューブワーム ほか);第4章 人はなぜ深海に潜るのか(潜水技術の移り変わり;深海底から地震のメカニズムを探る ほか)

『徳川家康の詰め将棋 大坂城包囲網』(安部龍太郎/集英社/700円)

  大坂城包囲網とは、関ヶ原の戦いの後に、豊臣家や西国大名を封じ込めるために、徳川家康が築いた城郭群のことである。姫路城、名古屋城彦根城、伏見城、伊賀上野城、等々、日本が誇る数々の名城群は、関ヶ原以後も強大な経済力を温存し、朝廷という権威を後ろ盾にしていた豊臣家との正面衝突を恐れた家康による、十五年がかりの持久戦の軌跡でもあった。本書は、それらの城を実際に訪ね歩き、戦国期最後の「詰め将棋」を読み解いた画期的な論考である。

『対談 昭和史発掘』(松本清張/文藝春秋/840円)

  独自の史観と厖大な未発表史料を駆使した傑作『昭和史発掘』を完成後、昭和史の全体を作家の目をとおして描き直す壮大な試みが行なわれた。城山三郎五味川純平鶴見俊輔の三氏と語り尽くした「清張昭和史」。

『幕末下級武士のリストラ戦記』(安藤優一郎/文藝春秋/730円)

  幕府が瓦解―。家族のためなら何でもやるぞ。畑仕事、内職、就活、のちに脱サラ。重なる失業にも屈せず、一字の虚偽もない自分史を書き残した将軍の影武者。あっぱれな生涯。

『岩波講座 哲学〈11〉歴史/物語の哲学』(/岩波書店/3,200円)

  私たちの時代の自画像を描くことは可能か。ヨーロッパ中心の視座を転換し少数者、被抑圧者、死者のための歴史を紡ぐとは。歴史を書くという営みの歴史的・批判的諸考察。

『シネマ1999‐2008 私の旅』(杉谷雅博/(福岡)海鳥社/1,700円)

  映画を観ること、それはもう一つの時間への創造的な旅。不思議な力で日常の時間とは異なる、新しい世界へと導いてくれる映画。銀幕は自分をも映し出す。作品に描かれた人と時代を語るエッセイ。

『ハイデガー―ポスト形而上学の時代の時間論』(入谷秀一/(吹田)大阪大学出版会/3,200円)

  アリストテレスの残響を揺曳し成立した『存在と時間』の問題系はニーチェとの対決により劇的に変容し、その時間論はヘルダーリンを介して再びアリストテレスと対峙する。若き俊英による画期的・決定的なハイデガー論。

『オールドノリタケの歴史と背景―近代陶磁の至宝』(井谷善惠/里文出版/2,800円)

  明治維新以降、海外に輸出された近代輸出磁器は、伝統に培われた陶工たちの技術と、西洋的デザインによる東西の美と文化の融合であった。それらは近年、オールド・ノリタケと呼ばれ、近代陶磁の至宝との評価も高い。オールド・ノリタケの歴史的背景と作品の特徴を深く考察した本格的研究書。

『“性"の分割線―近・現代日本のジェンダーと身体』(荻野美穂編/青弓社/3,400円)

  「男らしさ」「女らしさ」は時代ごとに形作られて、さまざまな主張・言説の渦に巻き込まれながら変化し続けてきた。天皇家族写真から和服や男性美をめぐる論争、大正期のインターセックスの語られ方、戦時下の「ミス・ニッポン」の身体イメージなどの多様な事例から、“性"や“身体"という連続体に裂け目を入れて分離しようとする力学を浮き彫りにする。

『経済史上のフランス革命・ナポレオン時代』(服部春彦/多賀出版/5,000円)

  フランス革命・ナポレオン時代にフランス経済及びヨーロッパ国際経済に生じた変化に関して、様々な切り口から考察を試みた8編の論考から構成。

『落語でわかる江戸っ子の暮らしと人情』(歴史の謎を探る会編/河出書房新社/514円)

  なぜ「宵越しの銭は持たない」のか?長屋の住み心地はどうだった?吉原での粋な遊び方とは?…名作落語をテキストに等身大の庶民の姿に迫る、江戸博学の決定版。

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