俺が居酒屋の店長だったら、次によしもとばなな御一行様が来られたら「あいすみません、本日は予約で一杯でして」と多分言うね

 見出しは演出です。
 元のテキストはこちら。
よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 - 活字中毒R。

『人生の旅をゆく』(よしもとばなな著・幻冬舎文庫)より。

【この間東京で居酒屋に行ったとき、もちろんビールやおつまみをたくさん注文したあとで、友だちがヨーロッパみやげのデザートワインを開けよう、と言い出した。その子は一時帰国していたが、もう当分の間外国に住むことが決定していて、その日は彼女の送別会もかねていたのだった。
 それで、お店の人にこっそりとグラスをわけてくれる? と相談したら、気のいいバイトの女の子がビールグラスを余分に出してくれた。コルク用の栓抜きはないということだったので、近所にある閉店後の友だちの店から借りてきた。
 それであまりおおっぴらに飲んではいけないから、こそこそと開けて小さく乾杯をして、一本のワインを七人でちょっとずつ味見していたわけだ。
(後略)

 それに対するリアクションはまぁ、こんな感じ。順不同。
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2009-08-13 - ○内○外日記:よしもとばななの「正しさ」になんか頭きた
 
 ぼくは居酒屋に限らずどんな店でも、客と店の人間とが適度な「距離」を保っていない店というのが嫌いなんだが、常連には常連として扱われたいという希望があるんだろうな。ていうか、この場合はまず常連になってから持ち込みをやるかどうか考えろよ、とか思った。
 常連が鬱陶しくて行くのを避けるようにした店とか、常連の扱いに困って店を閉めたところとかも知ってるしなぁ。あ、すみません、実は店ではなくてブログのことでした。
 店は商売ですがサイト(ブログ)はボランティアなんで、それぞれの難しさが違っているとは思いますが、客としての立場をあまり踏み越えない常連が欲しいと思う気持ちはまぁ似ているかな。そのためにはサイト(ブログ)がそれなりに面白くないといけない、というのは最低条件か。
 しかしこの『人生の旅をゆく』がハードカバーで出たのは2006年の6月で、実際に書かれたのはもっと前か。そんなに古いネタでも、料理のしかたによってこんなにも話題になるのですな。
 
 これは以下の日記に続きます。
よしもとばななさんの日記と世界観を肯定的に考えてみる