放射線障害で鼻血出してる子がいたら、その子は多分もうじき死ぬ
見出しは演出です。最近の治療だと、死ぬ確率はそんなに高くないんじゃないかな。
また既知外ブログ発見。
→≪緊急事態≫喉、鼻、眼、皮膚、下痢、だるい等、異常の有無を周りの人と直ちに話して下さい。 - ジャーナリスト 木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」
病理の専門家と、喉、鼻、皮膚、お腹、下痢、体がだるいなどの症状が自分の、地域的に近い身のまわりでおきていないのか、話して確認しはじめてくださいと呼びかけることをここ数日、話していました。
(中略)
この専門家にこの投稿内容を伝えたところ、典型的な急性の内部被曝症状ではないかという推測をされています。
喉、鼻、皮膚、お腹、下痢、体がだるいなどの症状が自分の、地域的に近い、身のまわりでおきていないのか、話して確認しはじめてください。家族や近くの知人、同じ学校、同じ幼稚園、近所の人、行動パターンが似ている人たちの間で何かおかしなことがおきていないか、相互確認をはじめてください。少しでもはやくはじめてください。
3月の三連休中に同じ雨にあたった二人の子どもが、二人ともいきなり鼻血を出した話や地下鉄で数駅移動する際に、三つの駅で鼻血を出す人と遭遇した話、屋外清掃してほこりまみれになった後、突然背中に茶色の軽い隆起をともなう点が、複数出来ている話など、憂慮されるようなエピソードが次々ときています。
病理のw専門家www。誰?
コメント欄もひどい。
Unknown (都内在住)
2011-06-13 03:20:16
木下さまいつもありがとうございます。私は(大人)お医者さんは放射性物質とは関係がないと言いますが、先月甲状腺に『しこり』があると指摘され、結果は出ていませんが、とても気になります、
うちの子は尿検査に引っかかり、二次検査が来ました(血尿±)気になります…
喉の痛みや変な咳は4月から1ヶ月以上続きました、
子供の学校では鼻血を出す子が多いです、授業参観では顔色の悪い子が多かったです(目の下のクマ、顔色が土色)
これからプール、夏休み明けの秋には運動会もあります
学校給食は汚染地帯の野菜、牛乳などを使っています。
逃げて子供を安全な場所に移したい…
人と違う行動になります、とても目立ってしまいます…でもそんな事気にして居たら、大事な子を守れないですね…
木下さまには本当に頭が下がります、これからどう行動して行こうか…最悪の事態は想定したくありませんが、今から何かできる事を考えていけます。
こんなのが100個ぐらいある。
リンク先の「木下黄太」氏は「逃げてしまったジャーナリスト」として有名らしいです。
→Togetter - 「菊池誠(kikumaco)さんが「低線量の内部被曝で鼻血・下痢」というデマについて解説」
@emalanitwit デマです。鼻血や下痢症状があれば、放射線障害とは別の病気の可能性がありますので、続くようならいずれにしても医者に。放射線障害ではないことだけは確実です。
専門家、というか、もう少しこういう現象に詳しいかたがたのご意見。
→Togetter - 「放射線科医による放射性ヨードI-131の解説と木下黄太氏のブログへの反論」
もしこの甲状腺障害が本当にI-131によるものなら、I-131をどこかから調達して大量摂取させた虐待を疑います。
反論。
匿名ではない実名で書いておられるまともなお医者さんは、佐藤幸男さん、武市宣雄さん、肥田舜太郎さん、などがおられますよ。それからまともな研究者なら、検索DBの使い方の知見があるはずです。一般の方も図書館で見られる資料があります。検索してみてください。
調べる。
武市宣雄氏の論文(?)はCiNiiで調べると3つほど出てきますが、いずれも「甲状腺がん」に関するもので、「急性の内部被曝症状」に関する言及ではないのではと思います。→http://bit.ly/jEPmzT
佐藤幸男氏の論文(?)はCiNiiで調べると5つほど出てきますが、「喉、鼻、皮膚、お腹、下痢、体がだるいなどの症状」「急性の内部被曝症状」に関する言及はうまく見つかりませんでした。→http://bit.ly/lKBrcX
肥田舜太郎氏は、広島の被爆者を治療した経験があるという情報はありましたが、チェルノブイリは関係は見つかりませんでした。「急性の内部被曝症状」に関する知識はあるかも知れませんが、福島原発から飛来しているレベルの放射線量による被曝にくわしいかどうか…。まぁ、反核医師ですかね。医師というより活動家。
意見。
知識が不十分なためにパニックになること自体は私は批判していません。ただ、これまでの知見からあまりにもかけ離れているなら、そこは知識がある人間が情報提供すべきと思いますし、自分の思い込みを喧伝して不安感を広げるという実害をもたらしてるのがいるなら止めるべきです。
もうひとつ。
→Togetter - 「「原発事故の影響で鼻出血や下痢が増えた」という話への長野県在住の血液内科医による解説」
「出血性の病気を普段診ている立場」の医師によるコメント。元々素人目でも「出血するくらいなら病院に駆け込むのが最優先事項なのに、そういう話はとんと耳にしない」という疑問はありましたが、やはり専門家による話は説得力があります。
放射線障害による鼻血・下痢は(多分)止まりません。で、他のところもどんどん悪くなって、ちゃんと治療を受けないと死ぬ。でも、原発で働いている人間ですらそのくらいの放射線は浴びてないので、数mSv程度の放射線量なら、絶対別の治療を受けて、鼻血と下痢はきちんと止めたほうがいいと思います。
→http://togetter.com/id/iwaki2011
エア御用学者な人間は、否定も肯定も出来ない段階で、完全否定する特徴がる。チェルノブイリ子ども基金の調査でも鼻血の症状はあるしカルテにも急性放射線障害と書かれている。
チェルノブイリで鼻血が出たという症例は、以下のサイトで1件だけ見つかりました。
→「チェルノブイリ原発周辺住民の急性放射線障害に関する記録」
19.カルテ№7655/461.(氏名略)女性43歳,搾乳婦,ビソーカヤ村住民.5月6日23時入院.放射能による外傷(?),鼻血のため病院へ送られてくる.患者は5月1日より5日まで,チェムコフ村〜ウラーシ村付近で牛の搾乳にたずさわった.5月5日,頭痛,吐き気,鼻血が出現.
熱中症によるのぼせと区別がつかない。予後も不明。こんなテキストではあまり意味がないですな。
→Togetter - 「関東全域で若者たちに(被曝による)鼻血症状のデマまとめ」
中等度の1.6〜3.2Svの被曝がなければ被曝を原因とした鼻血は出ないと考えられます
政府・東電による情報提供を信じなくてセカンド・オピニオンを求めるのは別に悪いことではありませんが、求める先がとんでもないこと言っているジャーナリストだったり、ネットでデマ飛ばしまくっている人だったりするのは、医者を変えて別の医者にかかるのではなく、ホメオパシーや占い師を信じるレベルです。
一応、セカンド・オピニオンとして以下のテキストを挙げておきます(精査したいです)。
→http://twitter.com/#!/altezzai/statuses/72303775234273281
広河隆一『暴走する原発』小学館では、チェルノブイリ避難民(聞き取り)追跡調査が187ページ以降に記載あり。事故後1週間の身体の変化項目(複数回答)では、どの地区でも「頭痛」「吐き気」「喉の痛み」「鼻血」「疲労感」が高い割合で挙げられている。
俺レベルでは広河w隆一www。でもデータは見てみます。「事故後1週間」だと、「急性放射線障害」で、その場合はそういった症状は考えられますね。
→福島第一原発事故 大気中の放射性ダストと鼻血(ノドの痛み)の関係について|転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ
結論から言うと、
・大気ダストが1000Bq/m3程度あった福島県や近隣地域では有り得るかもしれない?レベルの様な気がしてきました。
・6月現在、大気ダストは不検出なので強く心配する必要はないと思いますが、3月〜4月は北茨城より近い地域では子供は退避か少なくとも野外活動は控えるべきでした。
これに関する具体的な反論は、まだネットでは見ていないですな。俺もそこまで専門的な知識はない。今のところこれが少し気になる知見。
→http://twitter.com/#!/karappo/status/81744956464705536
ビタミンC不足で壊血病の様な状態になり鼻血が出るのでは。ビタミンC不足の原因の一つとしては、放射線でフリーラジカルが増え、それをビタミンC等の抗酸化物質が除去する過程で消耗するからではhttp://j.mp/iowE4x http://togetter.com/li/150517
今の日本の日常生活で「ビタミンC不足」ということはあるんだろうか。壊血病はビタミンCゼロで3週間ぐらいしないとならないみたいなんだけど…。
最近は漫画・アニメでも鼻血出すのは妄想膨らませすぎた宮前かなこと、鼻が弱点の松前緒花ぐらいなもんだっつーの。
『夜戦と永遠−フーコー・ラカン・ルジャンドル−』ほか
今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
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