『東京再発見−土木遺産は語る−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

★『東京再発見−土木遺産は語る−』(伊東孝/岩波書店/735円)【→amazon
皇居二重橋にある龍のレリーフ、帝都を守る橋の配置、そして幻の大運河―。東京には隠れた土木遺構が数多く眠っている。近代化の掛け声とともに造られたトンネル、橋、鉄道、駅、道路…、それらは設計家の美学を反映し、美しいシルエットと素晴らしい装飾に彩られていた。いまに残る土木遺産を訪ね、建造の秘密を解き、現代の土木美を説く。
 
世界を変えた発明と特許 (ちくま新書)

世界を変えた発明と特許 (ちくま新書)

★『世界を変えた発明と特許』(石井正/筑摩書房/798円)【→amazon
発明家はただ発明をすればよいのではない。いかに特許を申請するかが勝負なのだ。世界を変えた大発明の裏には、特許をめぐる発明家同士の激しい攻防があった。ワットは蒸気機関で強すぎる特許を取得したため同業者から執拗に抗議され、ライト兄弟は自分たちの飛行機の基本特許が盗まれたとして泥沼の訴訟を繰り広げた。特許制度は、いかに彼らの利害を調整し、審査や訴訟の仕組みを整備してきたのか。その歴史的経緯を解説しつつ、発明家たちの特許をめぐる苦闘の足跡をたどる。
 ★『世界の傑作戦車50−戦場を駆け抜けた名タンクの実力に迫る−』(毒島刀也/ソフトバンククリエイティブ/1000円)【→amazon
世界初の戦車から、当時最強とうたわれた戦車、その後に多大な影響を与える新しいメカニズムを導入した戦車などを中心に50車種選び、世代ごとに分類。その実力や特徴に迫る。世界の戦場を駆け抜けた傑作戦車を、豊富な写真と図解で紹介した。
 ★『日本近代建築の歴史』(村松貞次郎/岩波書店/1155円)【→amazon
建築はその姿・形によって,もっとも雄弁に時代を語る存在である.西洋化を受け止めた明治の棟梁たち,お雇い外国人たちの活躍,日本人建築家の誕生,鉄とコンクリートの新工法,敗戦から高度成長へ…….何を取り入れ,何を捨ててきたのか,人間の精神的営みを広く視野に入れ,時代と建築の百年にわたる変遷を俯瞰する.
 
江戸の見世物 (岩波新書)

江戸の見世物 (岩波新書)

★『江戸の見世物』(川添裕/岩波書店/840円)【→amazon
江戸時代の見世物は誰にとっても親しみやすい代表的な大衆娯楽の1つであった.一目見ただけで御利益があるといわれた象などの動物見世物をはじめ,細工見世物,軽業,生人形など近世後期の見世物の実像を浮世絵や引札を駆使して描きだす.歌舞伎,祭り,テレビの娯楽番組等にも生きつづけている見世物の原点に迫る.図版多数.