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愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)

2011-12-03

[]「患者調査」の福島県除外については、調査の方法とか厚生労働省のサイト見てね

 まったく毎日毎日。

 とりあえず「電話で聞きました」的伝聞情報に関して(基づいて)言及しているテキストには、直接には言及しません。「復興を優先」とか、公式アナウンスを待ちたい。

 このようなテキストが厚生労働省にあるため混乱させているようですが。

患者調査

.宮城県の一部地域及び福島県の全域について調査を行わない旨決定し、当該県へ連絡済み。

「人口動態統計」普通にあるからいいんじゃね?

人口動態統計

速報と月報(概数)では、各月の速報集計までに収集できなかった調査票の枚数は含まない。収集できなかった調査票については、収集できた時点の月分の速報数値に含めて公表する。なお、来年9月に公表を予定している平成23年人口動態統計年報(確定数)にて、発生月別の集計を行う予定。

 ほら。

人口動態調査>平成22年人口動態統計>確定数>上巻>死亡>年次>2010年

都道府県(20大都市再掲)別にみた死因簡単分類別死亡率(人口10万対)(エクセルが開きます)

 ちゃんと入ってる。

02119    白 血 病

 まあ、亡くなられたかただけですけどね…。

 すでにご存知でしょうが、「患者調査」って、3年ごとに「その年」の「全患者」を調査するわけじゃないんだよ? 「指定した1日」の、「層化無作為抽出」された医療施設。

 で、「患者調査」で「福島県だけは白血病の調査を除外する」というのは伝聞情報。

 過去の「調査」を見てみても、白血病を独立させて調査した例は(多分)ない。

患者調査>平成20年患者調査>閲覧>年次>2008年

推計患者数,性・年齢階級 × 傷病分類 × 病院−一般診療所別(エクセルが開きます)

 「? 新生物」の項参照。あるのは「(悪性新生物)(再掲)」「胃の悪性新生物(再掲)」「結腸及び直腸の悪性新生物(再掲)」「気管,気管支及び肺の悪性新生物(再掲)」だけ。「? 血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害」「?? 先天奇形,変形及び染色体異常」というのもあるけど、全部「推計患者数」。で、「推定患者数」なんで、実数の少なすぎるものは推定が難しい。

厚生労働省:平成20年患者調査(傷病分類編):患者調査の概要

調査各年の10月の3日間(火曜日〜木曜日)のうち医療施設ごとに指定した1日とした。

 年間統計ではありません。なんで10月にするのかはよく分からない。ご存知のかたは教えてください(春とか冬に多い病気もあると思うんですが…)。

兵庫県/平成20年保健統計年報:

患者調査は、病院及び診療所を利用する患者について、その傷病状況等の実態を明らかにすることを目的として3年毎に層化無作為抽出により実施される。その抽出率は、病院が7.5/10、一般診療所が6.4/100、歯科診療所が2/100となっている。

推計患者数は、調査日当日(平成20年10月21日〜24日のうち医療施設毎に指定した1日)に受療した患者の推計であり、推計退院患者数は、調査期間中(平成20年9月1日〜30日)に退院した患者の推計数である。

 みんな「推計」ですよ。歯科診療所少なすぎな気もするんですが…。

情報求む――患者調査において、「宮城県の一部地域及び福島県の全域について調査を行わない」事について: Interdisciplinary(コメント欄)

これらは10月のある指定された日に医療機関を受診された全患者さんの調査であり、全ての国民の網羅的調査とは異なります。 これでざっくりどの様な病気で治療をうけている人が多いのかなどを調査し、どの様な疾患で医療資源が使われているかを把握するものです。 病気の発病率をみるものではありません。 被災地では調査の実施が難しいのですから省かれたのは当然です。(ご想像通り大変な手間がかかります)

白血病が増えたかどうかを見るのなら、住民全てを対象とした疫学調査が必要ですので別の調査が必要です。

現行の患者調査では正確には分かりません。

あるいは、がんセンターの先生方がライフワークにしている癌全例登録など別な手段を考える必要があります。

このような調査が進まないのは、(癌全例登録など)プライバシーに関わるところが大きいためです。勿論大きな予算も必要です。

隠蔽云々を疑うかたがたには何をいっても通じないと思いますが、患者調査の目的やその結果の使用目的がわかればあまり見当違いの事を言わなくても良いと思います。

患者調査等の概要は、群馬大の中澤港氏のサイトにも要領良くまとめられていました。

http://phi.med.gunma-u.ac.jp/healthstat.html

これはつまり、三年に一度に行われる標本調査で、受療、患者の数や率を調べるもので、そもそも緊急的に用いるような類の調査でも無いという事ですね。

もっと詳細な、がんの罹患の数や率についての調査は、全国がん罹患モニタリング集計というのもありますね。

http://ganjoho.jp/professional/statistics/monita.html

やはりここら辺は知識不足ですし、的確に情報収集してまとめるのは難しいものがあります。仰るように、がんや血液、公衆衛生の専門家の方に教示頂ければありがたいです。

人口統計・保健統計

# 全国の病院、一般診療所、歯科診療所から層化無作為抽出された施設で,指定された3日間のうち1日について,患者の傷病名等を記録し,報告する。

# ▽季節・曜日の代表性は不明

# ▽傷病別に受療率が推計できるが,罹患率は求められない(病気に罹っても医療施設を利用しない人がいるため。罹患率がわかる疾患は限られている)

厚生労働省に電話で聞いた」という謎の人は、「患者調査」に関する基礎知識に欠ける非・医学関係者ですかね。

 厚生労働省は玄人の質問には慣れているけど、ひょっとしたら素人には不親切かも知れない。

 割と素人っぽいことを言うと、放射性物質がある程度落ちた地域の医療データは、がんとか白血病に限らず、今から取っておいたほうがいいんじゃないかな(もう取ってますかね)…。将来増減があったとして(なかったとしても)、「2011年」のデータがないと比較参照できない。まあ少子高齢化とか人口の増減を、どう元データに組み込んで解釈するか、という処理の問題はあるでしょうけど。

 

 こちらにもまとめました。

「福島の患者調査中止」にもあわてない人たち - Togetter