キング『ペレ』
今日のサッカー動画王は、文字通り『王』の登場だ。サッカーの神様、キング『ペレ』その人である。
星の数程いるサッカー選手の頂点に立ち、世界中の選手、記者、ファンから認められ賞賛されているサッカー界の神様。そのプレーは何から何まで次元を超越している問答無用のスーパープレーヤーだ。あの、マラドーナ、クライフ、ベッケンバウアー等の世界サッカーの歴史に残るスーパースター達と並び、いやそれ以上ともいえる最高級の評価を得ている。
ペレの超絶テクニックの本質はそのバランスにあると言われている。左右両足のキックを強弱完璧に使いこなすことができる希有な選手で、なんと左右両足で強烈なシュートだけでなくループシュートも放つことができた。本当に左右を全く同様に使える選手は世界史上でもペレだけではないかと言われており、そのボディバランスの高さと強靭さと合わさって、完璧なバランス感覚を持ち合わせていた。
このため、相手選手は右か左かどちらに突破してくるのか全く読むことができず、更にペレのプレーは繰り返しが少なく予測不可能で感覚的なものだったため、そのドリブル突破を止めるのは至難の技だった。
中でもペレが最も得意としていたのは、相手選手のバランスとタイミングを見て、裏にチョコッとボールを置いて抜け出すプレーだ。ボールスピード自体はゆっくりとしたものなのだが、緩急と飛び出しのスピード、タイミングがすばらしいため、アッ、オッ、エッ、といった感じであっさりと相手選手を抜きさっていくことができた。更には、切り返し等のキックフェイントや、又抜きドリブル、上体の揺れを利用したフェイントも頻繁に繰り出し、次々と相手を手玉に取っていったものだ。下記のサッカー動画で見て欲しい、不思議なくらい相手選手がバランスを崩して尻餅をついていくのがわかるはずだ。
また、ペレはドリブルだけでなく、シュート力もすばらしいものを持っていた。通常ドリブルが得意な選手は肝心のフィニッシュがイマイチだったりするものだが、ペレは最後の詰めもきっちりと果たすことができた。相手GKをかわしてのシュート、強烈なミドルシュート、チップキック、角をついたコース重視のシュート等、あらゆるパターンで世界記録となる1281ゴールを重ねていった。しかも左右両足で。
その上、身長は171cmと意外に小柄な部類なのだが、そのヘディング能力がこれまたすさまじかった。コブラの様に強いヘッド、と言われている通り、ポジショニングやタイミングはもちろん、単純にジャンプ力や競い合いが極めて強く、大柄な欧州の選手を遥かに上回る高さでヘディングシュートも決めることができた。
これだけ圧倒的な能力を持ちながら、元祖10番をつけていることからわかる様に、味方選手を生かすコンビネーションにも優れており、パス能力も史上屈指の力を持っており、総合的に穴のない完成された選手だった。
正直何から何まですごすぎて、どれが超絶テクニックかと表現するのに切りがない程だ。現代風にわかりやすく言えば、ロナウジーニョの様にドリブルが上手く、ロナウドの様に強靭なバランスで、ジェラードの様にシュートが強烈正確で、バラックの様にヘッドが強く、ジダンの様にイマジネーションに優れている、と言ったところだろうか。あるいは彼らよりもそれぞれ凄いのかもしれない。
完全無欠のサッカー界のキング。マイケル・ジョーダンを抑えて20世紀最高のスポーツマンとも呼ばれる偉大な選手。心根もすばらしく、皆から愛されるこのペレと同時代に生まれたことに感謝しよう。ペレの存在こそがサッカーを世界一の人気スポーツにしたとも言える。ありがとう、ペレ。
□『ペレ』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
すごすぎる・・これがサッカーの神様のプレーだ。
ペレのスーパーゴールシーン！
ペレの全てがここにある！
ペレ直伝のサッカー教室！
本名 エドソン・アランテス・ド・ナシメント
愛称 ペレ、王様
カタカナ ペレ
ラテン文字表記 Edson Arantes do Nascimento, Pelé
基本情報
国籍 ブラジル
誕生日 1940年10月23日
出身地 トレス・コラソンエス
身長 171cm
体重 73kg
選手情報
ポジション FW
利き足 両利き
代表歴
キャップ 92
得点/失点 77 （歴代最多記録）
生涯通算成績1363試合出場1281ゴール（世界最高記録）
1試合5得点6回
1試合4得点30回
ハットトリック92回
1試合最多得点8点
所属クラブ
* 1954 - 56 : バングー
* 1956 - 74 : サントス
* 1974 - 77 : ニューヨーク・コスモス （アメリカ）
