スペインの大司令塔『ファン・カルロス・バレロン』

バレロン

 明けにサッカー動画王がお送りするのは、スペイン史上最高級の10番とも言える男、『バレロン』だ。

 スペイン代表では、代表があまりトップ下を置かないフォーメーションだったりラウールと重なったりで出番が少なかったため、知名度はそれほど高くないが、その実力たるや全盛期のジダンやアルゼンチン&レアル・マドリードのミスターパーフェクト『レドンド』と並び比較された程である。

 この二人と同じ様に体格に恵まれながら(バレロン184cm、ジダン185cm、レドンド186cm)足下の技術が確かで、なおかつ柔軟性もあるのが特徴だ。3人に共通する点だが、懐が深いのでそもそも物理的に相手にボールを取られにくいという利点を持っている。そして、こういった大柄な選手はテクニックがあまりないものだが、そのテクニックが人並みはずれているため、ある種矛盾しているかの様な球際の強さを誇ることになる。

 レロンの超絶テクニックとして、ドリブルのコース取りの上手さがあげられる。時には直角ターンであったり時には回転ターン等を使いながら相手の関門をくぐり抜け、ないはずだったスペースを滑走していく。
また、相手選手からすると全く想像できないタイミングでそれはないだろうという効果的なパスを繰り出すことも得意としている。
ボールキープ、ドリブル、パスの能力は一般的な10番のレベルを遥かに上回っており、いずれもS〜SSクラスのすばらしい能力の持ち主だ。

 2003-2004シーズンの欧州チャンピオンズリーグで、所属するデポルディーボはACミランを相手にミランのホームで4-0の大逆転勝利(第1戦はミランの3-1)を挙げたが、その2点目だけでなく圧倒的な技術でミランの中盤を蹂躙したのがこのバレロンだった。イタリアが誇るあのACミランの中盤を、見事なまでに駆け抜けてみせた。

 中盤王国スペインが産んだ最高峰の才能。ファン・カルロス・バレロンのサッカー動画を楽しんで欲しい。


□『フアン・カルロス・バレロン・サンターナ』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube



このドリブルがバレロンの真骨頂!



このパス! にくたらしい程効果的!



チャンピオンズリーグ伝説の4-0大逆転勝利!

『フアン・カルロス・バレロン・サンターナ』選手データ by Wikipedia


本名 フアン・カルロス・バレロンサンターナ
愛称 エル・フラーコ(やせっぽち)
カタカナ
ラテン文字表記 Juan Carlos VALERÓN Santana
基本情報
国籍 スペイン
誕生日 1975年6月17日
出身地 ラス・パルマス
身長 184cm
体重 71kg
選手情報
在籍チーム デポルティーボ・ラ・コルーニャ
ポジション MF
背番号 21
利き足 右
代表歴
キャップ 46
得点/失点 5


クラブ

* 1995-1997 ラス・パルマス 54試合 / 2得点 
* 1997-1998 RCDマヨルカ 31試合 / 4得点 
* 1998-2000 アトレティコ・マドリード 65試合 / 7得点
* 2000- デポルティーボ・ラ・コルーニャ 164試合 / 13得点 

代表

46試合 / 5得点

* 1998年11月18日 イタリア代表戦でスペイン代表デビュー。
* 2001-2002 2002 FIFAワールドカップ・日韓大会 - ベスト8
* 2003-2004 EURO2004ポルトガル大会 - 1次リーグ敗退

タイトル

* 1996-1998 U-21欧州選手権 - 優勝
* 2000-2001 スペイン・スーパーカップ - 優勝
* 2001-2002 コパ・デル・レイ - 優勝