人生で本当に大切なこと 壁にぶつかっている君たちへ (幻冬舎新書)
- 作者: 王貞治,岡田武史
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/11/29
- メディア: 新書
- クリック: 50回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
世界のホームラン王・王貞治氏とサッカーワールドカップ監督・岡田武史氏。野球とサッカーで日本を代表する二人は困難をいかに乗り越えてきたのか。プレッシャーに打ち克ち、結果を残してきた裏に共通する信念を紹介。そのツボとコツを紹介しよう。
・王貞治
これまで僕には、僕なりの苦労や悩みがいろいろありました。本当にあっちで転びこっちで躓き、それでも「なにくそ」と思いながらやってきました。現役時代は毎年毎年、ホームラン王を獲ることがノルマみたいになっていてそのプレッシャーやストレスは、それはもう強烈なものでした。特にスランプに陥ったときは、食事をしても食べ物の味なんてわからないくらいになります。寝ても覚めても「どうやったら打てるんだろう」とそればかり考えて、文字通り七転八倒する感じです。それで僕は「七転び八起き」という言葉が好きなんです。
・僕はいつも「自分で山をつくれ!」とはっぱをかけるんです。これまで胸が熱くなったり、あるいは心から悔しいと思ったりしたことがなかったのなら、自分で意識して、とてつもない挑戦や厳しい試練の機会をつくる。何を選んでいいのかわからないなら、いちばん難しそうなものをあえて選ぶ。そういうふうにしないと、本物の夢や目標というのは見えてこないのです。
・僕の場合、右へ行くか左へ行くか決めないといけないときにもうひとつ大事にしているのは、好奇心です。「これ、面白そうだな」と思ったら、そっちを選ぶんです。そこから新たに多くの人と出会えたり、未知の可能性が開けたりします。
・「運」を手繰り寄せるにも、それなりの時間がかかるんです。だから、積み重ねを忘れちゃいけません。昨日すごくよかったとしても、今日どうなるかはわからない。「継続は力なり」という言葉がありますが、まさにその通りです。
・「運」は誰にでも平等に来るんです。だから、常に運をつかむように準備している人が「運」のいい人なんです。あるいは、「運」をつかもうと必死になっていると、誰かがちゃんと見ていて、最後にご褒美がもらえる気がします。ところが、運が来ているのに、気づかないことがある。「運」が悪いというのは、そういうことです。自分が準備していなかっただけなのに、「運がない」と嘆いたり、「お前はいいなー」と他人をうらやましがったりする。そんな人をいままでたくさん見てきました。
・「リーダーにとって言葉は決定的に重要です。」言霊(ことだま)といわれるだけあって、言葉には霊魂が宿っているんですよね。口先だけで言っているのか、本気で言っているのか、誰でも一瞬で見抜けるんです。野球でもサッカーでもそうでしょうが、選手は監督の言葉にすごく敏感です。監督が「おい、ベストを尽くすぞ」と口にしても、本当にそう思っていなかったら、すぐ見破られて誰もついてきません。まず自分が本気で信じて、すべてを犠牲にする覚悟を決めないと、本物の言葉は出てこないものです。
・若い人たちもいまのうちからぜひ、リーダーのあり方、つまりリーダーシップというのを意識してほしいと思います。自分の身近なところで本当のリーダーと呼べる人は誰か、手本を探してみてください。その人は何を考えてどんな言葉を発し、そんな行動をとっているのか、よく見ておくことです。本物のリーダーは地位や名誉、年齢なんか関係ありません。そしてチャンスがあれば、自分でもそういうリーダーシップを真似してみる。
やっぱり王さんは大尊敬だなー!これも読んでね。(´▽`)
BOOK〜『野球にときめいて 王貞治、半生を語る』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20111102