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一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

2014-11-21 「戦火に散った巨人軍最強の捕手 吉原正喜・炎の生涯」(澤宮優)

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戦前、打撃の神様川上哲治バッテリーを組んだ伝説のキャッチャー、吉原正喜巨人軍最強の捕手と言われる。アニメ巨人の星でも登場したよね。


吉原が多くのファンを惹きつけたのは、快速を飛ばして駆け抜けていく一塁へのバックアップだった。打者が打った瞬間、彼も立ち上がって一塁へ走る。マスク、レガースなどの防具を着けているが、打者走者を追い抜いて一塁に着く。打者走者と彼の一塁までの競争は球場名物であった」その吉原正喜の炎の生涯の証言を紹介しよう。


・「後にも先にも吉原以上の捕手巨人にはおらん。きびきびした動き、足の速さ、どれをとっても奴に敵う捕手はおらん。ジャイアンツのナンバーワンの捕手吉原ですよ。川上とは全然違うよ。川上のほうがもっと理性的や、吉原は本当に天真爛漫でやることに愛敬があった。だから吉原のほうがお客さんは喜ぶわけや。吉原ベーブ・ルースや長嶋みたいにお客さんをい楽しめるタイプの男や」(吉原と同期入団(昭和13年)の名二塁手千葉茂


・「今の時代から見ると昔の職業野球は酷いものだったですよ。人気もまったくなかった。吉原はそんな時代に精一杯がんばってプレーして、兵隊に取られて死んでしまった。気の毒だったと思う。せめて盛んになったプロ野球を見せて死なせてあげたかった」(川上哲治


・「吉原さんの特質は今までの野球界で、現在過去を含めて、あれだけ足の早い捕手はいなかったということですね。とにかく全身がバネの固まりで凄いという一語に尽きますね。メジャーリーグでもこれほど馬力のある捕手はいないだろう」(多田文久三)


・「吉原は足が速いし、あのキャッチャーフライ捕るの、いまのどの球団のキャッチャーにもまねできないよ」(水原茂


・「未だに脳裏に焼き付いているのは吉原さんのベースランニングです。びっくりするくらい速いです巨人には他にも俊足の選手はいましたが、吉原さんのはまるで違うんです。ものすごいスピードで塁間を風のように、燃えるように走るんです。人に何か素晴らしいものを与えるような、そんな走りでした。野村克也森昌彦田淵幸一、最近では古田敦也とか有名な捕手は出ましたけど、吉原さんと何か違うんです。人の心に熱く伝わるものがある野球のプレーを超越した素晴らしい人間性をそこに感じるからなんです」(林秀男(戦前の吉原の熱狂なファン))


野球ができるってなんて平和なんだろうね。全ての野球ファンに贈る一冊。オススメです。(・∀・)


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