「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「落合博満の超野球学1・バッティングの理屈」

プロ野球の歴史の中で代表する大打者は、60年代は長嶋茂雄、70年代は王貞治、そして80年代は三度の三冠王を獲った落合博満だ。(・∀・)


その天才・落合が語る野球理論の本。彼はセンスや才能ではなく、これほど明確な理論があるとは思わなかった。そのエッセンスを紹介紹介しよう。


・バッティングには、ある到達点にいくまでは身につけなければならない基本があると思う。また、これをやってはいけないという「禁じ手」もある。そして、そんな要素にはすべて理屈がある。その理屈を考え、自分の形にあてはめて考えていくことが、バッティング上達への近道ではないだろうか。


バットスイングにおけるコンパクトとは、「こじんまりとした」ではなく、「無駄のない」と解釈しておきたい。トップの位置はより深く、バットは一直線に振り出し、フォロースルーは大きく、ということになるはずだ。これは打者の持っているパワーや役割に関わらず、バットを正しく降るということの基本だと考えている。ここで最も難しいのは、たたんだ捕手寄りの腕を伸ばしていく時、「ヒジを抜く」という感覚だ。現役時代の私は、両腕を体の前に出し、バットをホームベース方向に傾かせる神主打法はヒジを抜くことがうまくなく、その欠点を解消するために考えだしたのだ。


イチロー打法を真似してはいけない。通常の軸足の使い方は、体の中心線を動かさすに回転することを定義とし、いかに体をスウェーさせないで打つかを考えている。そのために、構えた時点から軸足を我慢させたり、体重移動は軸足太ももの内側に移す館感覚がいいと書いた。ところが、イチローは、投手よりにスウェーさせ、体重を右足に乗せてボールを叩く。私の考えとはまったく異なったスイングである。どちらが正しいのか。どちらも正しいのである。イチローはヒットを打つことだけ、ホームランにならなくても、より高い精度でヒットを打てるメカニズムを研究し、現在の打ち方を考えだしたのである。


その他、「なぜセンター返しが基本なのか」「ティーバッティングをやめよう」「打率4割の条件は目の錯覚は解消すること」「軸足の使い方を徹底的に考える」「バッティングでは大は小を兼ねる」など。


野球を志す人、指導している人は必読だね。写真も多いよ。オススメです。(・∀・)