昔、実家で飼っていたニャン太の足に万歩計(ニャン歩計!?)をつけて
いったい一日にどれくらい歩くのか確かめようと思ったことがある。……見事に失敗したけど……。(ΦωΦ)
さて、この本。私がやりたかったことを見事に実現してくれました!近所のノラネコのあとを1日こっそりついていったら?どこに行っている?何をしている?ゆかいな動物行動学入門の本なのだ。豊富なイラストも満載。そして分かったこととは?そのエッセンスを紹介しよう。
【ネコ観察のコツ】
1 ネコは、人にじっと見られるのがきらい。目が合いそうになったら、知らん顔をする。
2 ネコは、そばにくっついている人がきらい。はなれたところから観察する。
3 ネコは急に動くものに敏感。こわがらせないように、動作はゆっくり
4 ネコは、上から見下されるのがきらい。なるべくネコより下から観察する。
5 ネコは、音にも敏感。しずかに。
【ネコ社会のルール】
1 道をあるいているときに、むこうからほかのネコが来てしまったら、なるべく出会わないようにゆずりあうのがルール。先に相手に気づいた方が立ち止まって、じっと待つ。もう一方のネコは遠回りして通る。お互いに相手を見ない。仲が悪いわけではなく、ネコ社会の礼儀として、目は合わせないようにする。
2 ネコは目のわきや口のまわりににおいを出すとところがあって、あちこちに自分のにおいをつけていく。自分の暮らしているところにそのにおいがすると安心。でも、フンのにおいは、なぜかのこしておきたくないらしい。
3 2匹のノラネコが、お互い相手に気づかず突然出会ってしまうとパニック。耳をたおし、毛を逆立てて、最大の緊張状態になってしまう。顔をそらして、でもちらちらと横目でうかがいながら、ゆっくりすれちがう。目をあわせないようにすることが大事。目が合うと敵意をもっていると思われるから。
4 つめとぎは、自分のすんでいるところの目印のようなもの。
5 おとなのネコは、みんなひとりでくらしている。子ネコの世話もすべてお母さんネコがひとりでする。お母さんネコがどんなに忙しくても、オスネコは手伝わない。
6 ネコの社会では、早いもの勝ちがルール。ネコはそれぞれ、2、3か所お気にい入りの休み場所があるが、自分専用とは限らず、ほかのネコが先に寝ていることもある。後から来たネコは、少し離れたところで座って待っていることもあるが、結局はあきらめて、よそへ行ってしまう。
7 ネコは、あちこちに、おしっこをかけていく。これも自分の住んでいるところの目印。このマーキングは交通信号の役目も果たす。においが新しいと、まだ近くにほかのネコがいるから赤信号(ひきかえすか、用心深くすすむ)中ぐらいの古さだと、しばらく前にほかのネコが通ったから気をつけようの黃信号、古いにおいだったら、もうだいじょうぶの青信号。
8 ネコは、歩いているときに、障害物にあってしまうこともある。こんなときは回り道をしたり、ひきかえしたりすればいいのに、ネコは予定の道をがんこに変えないことが多い。あせったり、いらいらしたりせずに、のんびりと道があくのを待つ。
9 ネコはとても規則正しい性格。それぞれ食べる場所やその時間もきめている。
10 ネコは高いところにいる方が気分的に強い。高さの違うところに2匹のネコがいたら、上にいるほうが強気、下にいるほうは弱気になっている。相手がイヌでも人間でも、ネコのこの気分はいっしょ。
ニャンコ好きにはタマリマセン!オススメです。(ΦωΦ)