「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「流通革命の真実 日本流通業のルーツがここにある!」(渥美俊一)

   


流通革命の真実―日本流通業のルーツがここにある!


私が子供の頃の昭和40年代は、いわゆるチェーン店などのお店はほとんど無かったセブン-イレブンなどのコンビニも。個人商店がまだ存在していた時代であった。


それがいまではどうだろうか。買物のほとんどがチェーン店ではないか。時代は変わったなあ〜と思わざるをえない。


さてこの本。それらのチェーン店の育ての親とも言うべき人物、それが渥美俊一氏なのだ。


事業の成功は、一人の天才のひらめきではない。経営を支えたのは経験法則の学習だった。消費の格差解消が商業の生きがいとなった。700社を超える企業を育て上げ、小売総売上高24兆円以上を達成した「経営指導者」が初めて明らかにする真相」そのエッセンスを紹介しよう。


・50年前までは、日本の小売業と飲食業とは零細企業が当然とされ、日商30万円、すなわち年商一億円突破企業は、あこがれの的であった。これが10億円以上だと“商売の神様”とさえ賞賛された。ところが現在小売業だけでもビッグストア(年商50億円以上)が、907社に達し、地方では超一流とされる年商1000億円突破すら100社も誕生した。消費の最前線を担当する商業は、むしろ最も急速に大企業化が進行し、希望あふれる産業へと様変わりしているのだ。


・日本人はかつて買い物を苦痛と不安の日常業務と受け止めていたが、今日では買い物の約半分は、無料駐車場が広いショッピングセンター内で行われている。その中のほとんどはセルフサービス方式で、広々としたスーパーストア型の総合点や専門店で、気軽に自由に家族連れがショッピングを楽しんでいる。一家揃っての外食が当たり前となり、弁当を持たないで通勤しても昼・昼食が手軽にとれる街づくりができている。これらの商業ビジネスは一部のエリートや趣味的な人々に奉仕するものではなう、暮らしの豊かさを、すべての人々に提供する社会的インフラができ始めたことを意味している。


・これこそ日本のチェーンストア志向企業群が、過去半生記営々と築き上げてきた日本の“流通革命なのである。その経緯や内幕はこれまで明らかにされていない。初めてその変革への真相と、今後のあるべき軌道とを解明しようとしたのが本書である。


・1950年代当時の日本人にとって買物は苦痛でした。なぜなら、値段と品質において、「だまされるんじゃないか」という不安と焦燥に駆られ、迷い続けるのが買物だったからです。逆を言えば、気軽に自由に買えるという状態こそ、一番、お客が求めているサービスであり、それが常にできる店が出現すれば、固定客が生まれ、ひとりでに客数が増え続けて繁盛すると、取材しながら考えたのです。


・そういう目で見ると、接客でもなく、陳列でもなく、店内ムードづくりでもなくて、売り方にこそ不変の信頼される方法があるはずだ、と私は結論づけました。その一つが正札販売でした。いや、それ以上にセルフサービスという画期的な売り方が、いま、この日本でクローズアップされるべきだと考え、その普及にのめり込んでいきました。


ダイエー中内功さん、イオンの岡田卓也さん、イトーヨーカ堂伊藤雅俊さん、ニチイの西畑行雄さん、西友堤清二さん、ユニーの西川俊雄さんという、小売業の世界で一兆円企業を育て上げた、経営の天才たちが私の言い分を聞き、認めてくれるようになり私が主宰するチェーンストア研究団体「ペガサスクラブ」の当初からのメンバーだったのです。


オモシロイ。実にオモシロイ!福山雅治ふうに)。渥美俊一さんを追っかけてみよう。オススメです。(・∀・)


   


流通革命の真実―日本流通業のルーツがここにある!