「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「僕とニュー・ミュージックの時代 「青春のJ盤アワー」」(泉麻人)

   


僕とニュー・ミュージックの時代[青春のJ盤アワー]


「酒場のギター弾き 小野塚謠(テル)」として、人間カラオケとして、「流し」として歌を歌い続けて39年。得意なジャンルは、演歌、歌謡曲アイドル歌謡、CMソング、コミックソング、下ネタソングフォーク、そしてニュー・ミュージックだ。……ニュー・ミュージックっていうコトバがもう「ニュー」じゃないけどね。(笑)(・∀・)


さてこの本。「謡曲からロック、フォーク、そしてニュー・ミュージックへ…移り行く時代の中で触れた名盤と「僕」の物語。東京生まれ。東京育ちのコラムニストである泉麻人氏が、自身の体験とその記憶を手がかりに、邦楽名盤とその時代を紐解く音楽エッセイ集」その中で、ワタシの大好きなGAROの記述がイイ!そのエッセンスを紹介しよう。


・小学五六年生の頃のGSブームは、ちょうど中学に上がる頃(69年)に終焉して、フォークブームへとスライドした。当時の言葉を使えば「ニューフォーク」とか「シンガーソングライター」の時代……吉田拓郎加川良六文銭……のアルバムを聴いてギターが弾ける奴の家で「gut's」の譜面を見ながら合唱したものだった。


ガロの存在を知ったのは、フォーク雑誌などのメディアと思われるが、デビューアルバムGAROを聴いたとき、一連の和製フォークとは違った、洋楽に近いシャレたテイストを感じた。発売は71年の11月25日、僕は中三の終盤を迎える頃だ。クラスの二大イケメンとされる二人が、アコースティックギターを見事に合奏しながらガロの「暗い部屋」を披露して、女子の喝采を一手に浴びた。「♪トゥルルルトゥ トゥトゥトゥル〜」CSN&Y「青い目のジュディ」そっくりのコーラスが終盤繰り返されるこのシブイ曲は、どうやらアルバムにフィーチャーされているらしい。そんなきっかけで、ファーストアルバム『GARO』を口入したのではないか、と思われる。





アコースティックの軽快なイントロに始まる「一人で行くさ」は、まさにトップにうってつけのナンバー。あの時代の“ロードムービー”の映像が浮かんでくる。続く「たんぽぽ」は、ギターがちょろっとつま弾かれた後の、マーク(堀内護の歌い出しが印象的だった。フッと吸い込む息の音がリアルに収録されている。アルバム中「たんぽぽ」とともに、比較的ポピュラーな一曲が「地球はメリー・ゴーランド」これはパイロット万年筆のCMソングに使用されたことから、割合と知れ渡った。


加山雄三は不思議なポジションのスターだ。音楽畑における評価はちょっと趣向が違う。いわゆる “ シンガーソングライターの祖 ” あるいは “ Jポップス 源” と見る人も多く、現役のプロのミュージシャンからも一目置かれている。


その他、「アコースティックな讃美歌/GARO」「DOWN TOWNの風景/シュガー・ベイブ」「Gパンからの脱却/よしだたくろう」「海とゴジラと若大将/加山雄三」「垣根の木戸の鍵/荒井由実」「哀愁の西早稲田通り/愛奴」「マンザイブームとテクノポップス/ジューシィ・フルーツ」「ナイアガラの時間/大滝詠一」「ポパイ少年と「普通の女の子」/キャンディーズ」「1978年のディスコクィーン/岩崎宏美」か「ウォークマン越しのTOKIO/イエロー・マジック・オーケストラ」「午前3時の東京ららばい/中原理恵」「突発性ショーケン病/井上堯之バンド」「ニートな春咲小紅/矢野顕子」「飛んでチャクラマンダラ/庄野真代」「リクルートカットの夏に/サザンオールスターズ」「現象液のニオイののする部屋/吉田美奈子」「葉山の合宿所の縁側で/大貫妙子など。


いいなあ。ニュー・ミュージック!歌いたい、ギター弾きたい!叫びたい!コーラスつけたい!オススメです。♪


   


僕とニュー・ミュージックの時代[青春のJ盤アワー]