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luckdragon2009 - 日々のスケッチブック このページをアンテナに追加

2012-08-16(Thu)

知っておきたい。過呼吸(ハイパーベンチレーション)と、長時間潜水に関しての危険。

@o2441

かなり泳げる人でも潜水を限界までやる練習を繰り返してるとおぼれることがあるんだって。市民プールでは潜水泳ぎ禁止ってところも多いよね。過呼吸と息継ぎガマンを交互に繰り返すと呼吸の中枢が一時的におかしくなることがあってヤバイらしいと聞いたけど…。気をつけないとね。

https://twitter.com/o2441/status/235524723746959360

@rt_luckdragon

@o2441 これです。ハイパーベンチレーションの問題。 > http://www.d2.dion.ne.jp/~cmatu/Ikikorae1.htm

https://twitter.com/rt_luckdragon/status/235526643437936641

最近でも、長距離潜水をして肺に水が入り、重症となった『潜水で75m泳ぎ切った中3水泳部員、意識不明*1』のケースがある。また、冒頭で出てきているように、一般のプールでは潜水を禁止している。

あまり知らない方もいると思われるが、潜水に関しては、酸素と二酸化炭素の呼吸分圧、さらに水圧の要素が加わって、意識消失に至る問題発生の可能性がある。

また、特に、特定の呼吸法を行った際には、非常に大きな危険性が生じるケースがある。


良いページがあったので紹介する。『二酸化炭素分圧と酸素分圧の変化』の図をよく見て欲しい。

これは、過呼吸(ハイパーベンチレーション)を行い、長時間息ごらえをした場合に、呼吸内の酸素分圧があまり変わらず、二酸化炭素分圧が低下することを示している。

二酸化炭素の分圧低下により、長時間の息ごらえができるようになるわけだが、実際には酸素分圧の低下により意識消失に至るまで、息ごらえが出来るようになってしまう。このため、特定の時点で呼吸開始できないと、意識消失に至ってしまうので、非常に危険な方法である。

なお、グラフ上では、単純に水深が変化せず、体周囲の水圧が変化しない想定だが、実際には呼吸を開始しようとする場合には、水中から水上へ浮上する必要があるのであり、この際に水圧は減少するため、それに伴い酸素分圧も低下する*2

このため、酸素分圧の低下により、意識消失の酸素分圧レベルに達してしまい、浮上中、水面近くで意識を失うことが起きます。これを称して「シャローウォーター・ブラックアウト」と言います。

潜水で75m泳ぎ切った中3水泳部員、意識不明*3』でも、「水面から顔を出した直後に沈んだという。」と記載されているので、これが起きた公算が大きいでしょう。


元々、ハイパーベンチレーションは、プロのフリーダイバーが行うものであり、「グラン・ブルー」あたりで見たことがあるかも知れないが、それでも意識を失う選手は出る*4ので、水中にダイバーが待機して競技が行われる。

一般の人が真似をするようなものではないので、絶対にやらないでください。


ちなみに、潜水指導団体のひとつである、PADI の『PADI安全潜水標準実施要項了解声明書』より。

また、スキン・ダイビングなどの息ごらえダイビングでは、過剰なハイパーベンチレーションを避けてください*5

http://activities.his-vacation.com/jp/jp/ct/insert/DIVE7SEAS2.pdf

...実際、溺れて亡くなる方も毎年出ていますので、そういった泳法、またはスキンダイビング等を行う際には、ご注意ください。

関連リンク

潜水で75m泳ぎ切った中3水泳部員、意識不明*6

息こらえの繰り返し訓練 規定運動後息こらえ ハイパーベンチレーション

二酸化炭素分圧と酸素分圧の変化

フリーダイビング・コンペティション競技規則 Regulations for international freediving competitions Ver.12(AIDA International)(2009.2)Ver.12(AIDA Japan)(2009.4.1)Japan Apnea Society/AIDA Japan

PADI安全潜水標準実施要項了解声明書

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*1:リンク元の記事は消えてます。(^^;;

*2:呼気全体の圧力が下がるので、各気体の分圧も下がることになる。ドルトンの法則による。

*3:リンク元の記事は消えてます。(^^;;

*4:なお、競技にて意識を失うと、失格です。『フリーダイビング・コンペティション競技規則 Regulations for international freediving competitions Ver.12(AIDA International)(2009.2)Ver.12(AIDA Japan)(2009.4.1)Japan Apnea Society/AIDA Japan』の P.11、「3.1.14 ジャッジによりブラックアウトと判断された全ての競技者は、その競技に於いて失格となるか、ジャッジの決定によりそれ以上のペナルティ(他の競技への出場不可など)が適用される。」。

*5:ここではやることは禁止していない。何故なら、講習中に実際に起きるブラックアウトの危険性について、講習されているからである。了解声明書なので、危険性を十分に理解して本人が行動する、という事になる。ここら辺は、自己責任という事で、本部がアメリカにある指導団体らしい書き方になってます。

*6:リンク元の記事は消えてます。(^^;;