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感染症、隠れた危険性と予防の重要性(例えば、日本脳炎)。

日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

最近の小児の日本脳炎罹患状況をみると、熊本県で2006年に3歳児、2009年に7歳児、高知県で2009年に1歳児、山口県で2010年に6歳児、沖縄県で2011年に1歳児、福岡県で10歳児、兵庫県で2013年に5歳児の報告があります。また、2015年千葉県において生後11か月児の日本脳炎症例が報告されました。
日本脳炎流行地域*に渡航・滞在する小児、最近日本脳炎患者が発生した地域・ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域**に居住する小児に対しては、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されます。

https://www.jpeds.or.jp/modules/news/index.php?content_id=197


日本脳炎とは

日本脳炎は症状が現れた時点ですでにウイルスが脳内に達し、脳細胞を破壊しているため、将来ウイルスに効 果的な薬剤が開発されたとしても、一度破壊された脳細胞の修復は困難であろう。日本脳炎の予後を30 年前と比較しても、死亡例は減少したが全治例は約3分の1とほとんど変化していないことから、治療の難しさが明らかである。したがって、日本脳炎は予防が 最も大切な疾患である。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/449-je-intro.html


小児を中心に、感染症の防護とは、予防、つまりはワクチンなどによる感染症自体を発症させない仕組みが重要であり、それは特に発症したら重篤な症状を発生させる、日本脳炎などでは顕著となる。
感染症の危険性と言うのは、日本脳炎のように発症数が多くないとか、インフルエンザ脳症のように、発症数は多いものの、真の危険な症状自体が数が少なく、目立っていないとか、本当の危険性が気付かれていない処に、怖さがある。
実は、感染症の犠牲者と言うのは、ワクチンの普及によって、防護されていて、防護されているときには気づかない。しかし、ワクチンの防護が薄くなったり、何らかの理由でワクチン接種がされていなかったりする時に、感染数が増加し、そこから重篤な患者が出ることになって、始めて気がつく、みたいな側面がある。
それ故に、元々のリスクを防ぐために、大事なワクチンによる防疫の重要性がある。重要な事なので、そこの部分を覚えておいてほしい。


反ワクチン運動は、実は、「人類の感染症に対する、防疫の、大きな脅威」なんですよ。