ま、こんなもんでしょ blog

世の中とプロレスごっこがしたい50代

「あたし彼女」現代語訳

http://d.hatena.ne.jp/konaken/20080927/1222520200

この現代語版を読む前に、一応ネタにしたりしていたので
苦しみつつ全文原作を読んでみた。


すると、結構よくできている話だったんだよね。
なので途中からは、多少稚拙な描写に笑ってしまうも、
さらっと読めて面白かった。


物語の起承転結は当然きちんとしており、
途中出てくる、ブレスレッドやココア、アキが刺されたキズを
見たときのトモの対応などなど、いろいろな場面に布石を打っていて、
それらを作中でうまく回収してうまくまとめているなと。
結局回収しなかったのは、トモの両親ネタぐらいじゃない?


途中、作中の主人公がトモになり、トモはトモなりに
アキを上手く利用していたんだけど、アキ同様本気になってしまう
という、描写を行うことでより、双方の関係に読者を
のめりこませていくというのもよかった。


作者のあとがきとか見ていたら、「実話です」みたいなことだったんだけど
ケータイ小説には必要なファクターなので、あ、そですかwと思ったり。


あと、トモのプロフィールが31歳、常務、CGクリエータ
仕事内容は、イベントのプロデュース。
会社にはネクタイ着用のスーツ姿で出社という設定や
PM10時を超えたら、外で食事とかするのがファミレスしか浮かばない
23歳無職、遊び人の女性。
ってのは、作者の人生経験が垣間見られたトコロでありました。