クルミちゃん、ありがとう

 ご近所に住む先輩ワンコ、クルミちゃんが先日、次の世界へと旅立ちました。先月中旬、地元で花火が行われた夜に、元気な顔を見たばかりなので未だに信じられない気持ちでいます。

 ルーシーが我が家に来た当初から、クルミちゃんとママさんには、何かとお世話になってきました。特に、ボーダーコリーのエネルギーに圧倒されてばかりだった(あ)に、いろいろアドバイスをしていただいたし、イベントに誘っていただいたり、水遊びでご一緒したりと、クルミちゃんとは楽しい思い出がたくさんあります。ママさんは、お仕事だけでなく、ボランティアや趣味にも忙しく、最近はクルミちゃんにも会える機会が少なくなっていました。それでも同胎のマイケル君が元気でいることから、当然クルミちゃんも同じように元気でいるのだろうと思っていました。
 クルミちゃんは、数年前から乳腺にシコリがいくつか見つかり、かかりつけの獣医さんから経過観察を申し付けられていたそうです。今年になって悪性の腫瘍が見つかり、6月に大手術を受けました。10才超の犬に手術を受けさせるかどうかは、家族の中でも意見が分かれ、ママさんもいろいろ悩んだそうです。8月に出会った時には、術後の腹部に大きな傷が残ったものの、本犬は前と変わらず元気そうで、こちらに飛びついて甘えてくれました。
 それからほどなくして足が立たなくなったそうです。かかりつけの獣医さんにはバビ症候群と診断され、有効な治療法がないため、ビタミン剤のみを投与されたそうです。先週、大痙攣を起こし、すぐ他の大きな病院でMRI検査を受けたところ脳腫瘍が発覚。すでに手の施しようがない状態だったそうです。
 家に戻ったクルミちゃんは、食欲が減ったものの最期まで元気だったようです。家族に囲まれて、突然遠吠えのように鳴いて旅立って行ったとか。ちゃんと家族にお別れをしていったのだと思います。
 また一匹、ルーシーがお世話になったワンちゃんが虹の橋を渡っていきました。ルーシーも6才ですから、皆それぞれに年を取っていて、これだけはどうしようもないのだと理解しています。しかし、クルミちゃんの太陽のような明るい笑顔が見られなくなると思うと、正直なところ、とても寂しいです。

 ありがとう、クルミちゃん。大変だったね。最後までよく頑張ったね。
 寂しくなるけど、また、いつか会えるよね。その時は、いつものように熱烈歓迎してね。
 たくさんの思い出を本当にありがとう。