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Luecke

2013-04-30

[][] HJALTE HALBERG interview from Kingpin Magazine

KINGPINに掲載されていたこのインタビューを見たとき、1枚目のポートレイトのHjalteの笑顔とTシャツの見事なよごれっぷりに感動し、さらに彼の性格についても知ることでますますファンになりました。この度、Kingpinのウェブ上でも公開されたために当ブログへの和訳掲載の許可も取りやすくなるのでは?と思い立ち、声をかけてみましたところ、快く許可を頂きました。久々のインタビュー和訳企画、楽しんで貰えれば幸いです。


NATURE OF THE BEAST

HJALTE HALBERG interview from Kingpin Magazine #111 & web, taken with permission

original interview by Gustav Edén

photos by Nils Svensson / Emil Hvilsom / Marcel Veldman /Alex Irvine

introduction by Nis Andersen

translated by Katsushige Ichihashi(Luecke)

http://kingpin.mpora.com/featured-content/hjalte-halberg-interview-from-issue-111.html

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Portrait by Nils Svensson

コペンハーゲンの人間でHjalteは恐らく誰よりも長い時間をスケートボードの上で過ごしているに違いない。スケートに行くとき、Hjalteがいそうな方向にメールのひとつでも投げておけばかなりの確立でCARHARTTのカモ・パンツを履いた彼が自転車でスポットに現れるはずだ。デンマークでも有数のスケーター、なんていう枠組みを超えた存在である彼はとにかく凄まじいエネルギーを燃やし続け人によっては彼をADHD呼ばわりするほど、常に何かしらやり続けている。スケート以外でも彼はMOTOR 80というサッカー・チームでプレイし、さらにOPALというスクーナー(帆船)で大西洋とも格闘している。この帆船で彼は大西洋を越え、カリブの海峡を航行し、素っ裸でイルカと泳いだという。もしもある日、コペンハーゲンでガタイの良い赤ら顔のヴァイキングが甲高い笑い声をあげながら猛スピードで駆け抜ける場面を目撃したならば、それは間違いなくBeast(野獣)が「Yeppah!」と雄叫びをあげる寸前であるはずだ。- Nis Andersen

『プロになったとしても、目標がなければ何ひとつ達成できないものなんだ。でもHjalteなら「広告の締め切りがせまっていて写真が必要なんだ、インタビューの企画もあるんだ」なんて声をかければものすごい集中力で確実にやってのけてくれる』 - Pontus Alv

とある11月の火曜日、Bryggerietスケートパークに足を踏み入れるとパーク内はフル稼働していた。最高に盛り上がっていたセッションからHjalte HalbergとPontus Alvが抜け出してこのインタビューに応えてくれた。

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Front Board. Ph: Emil Hvilsom.

スケートはもういいの? 存分に滑った? 

Hjalte: うん、もう大丈夫。

私たちはBryggerietギムナジウム(Bryggerietスケートパークは中等教育を行う学校も併設しており、一般教育からスケート、アート、映像関係の専門的な授業も受けられるカリキュラムを用意している)の先生たちの控え室の外に座り、インタビューを開始した。

いわゆるチル・スケートはしない、と聞いたんだけど? 

Hjalte: そうだね。スケーターと一緒にチルする(のんびりする)のは嫌いじゃないけど、たまにはスケーター以外の人たちともチルしたいかな。それに僕の場合、スケートパークに行く目的はどうしてもスケートが第一になってしまう。デッキを持っていて、滑る対象が目の前にあるともう滑らずにはいられないんだよ。体力の限界まで滑って、あとはそのまま家に帰る、というのが最高のセッションだね。ひたすら滑り続けてどんどん汗をかいて、体が熱くなって、トランス状態みたいになってもう何もできなくなるまで完全に燃え尽きて... そしてまっすぐ家に帰る。最高さ。ほとんど瞑想みたいにスイッチを切り替えるような感覚。頭が真っ白になってさ。強烈に気持ちいいよ。

いま何歳? あと自分が見かけよりもずっとふけて見えることに気付いたのは何歳のとき?

Hjalte: いま25歳だよ。不思議だよね、9年生(デンマークの義務教育は10年制)まではずっとクラスで一番小さかったのに、10年生でいきなり爆発してこんな風になっちゃったんだ。

いまなら色々と恨みも晴らせるんじゃない?

Hjalte: 復讐するかな?(笑) 

グラフィティについても何か話しておきたい? 

Hjalte: いや、やめておくよ。スケートもグラフィティやアートも、始めるきっかけは純粋にその行為を愛しているからだよね。それで食って行こうなんて考えもしないだろ? スケートボーディングでお金を稼げるなんて思ってもみなかった。これまで一度もね。僕はスポンサーがつくのがかなり遅かった。友達は次々とスポンサーをゲットしていったけど、僕はさっぱりだった。ただひたすらフル・スピードであちこちを行ったり来たりするだけのガキだった。まさかそんな自分にもスポンサーがついてくれるなんて夢にも思わなかったよ。いまでも本当に驚いている。

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Back three. Ph: Nils Svensson

それでは改めて、おめでとう。プロ・スケーターの人生はどう? 

Hjalte: いいものだね。まぁ、冬の間はプロ・スケーターでいるのはいまひとつ楽しめなかったけど、トータルでみれば良いよ。この夏は旅とスケートのおかげで人生最高の夏になった。POLARとPALACEの合同ツアーをマルメとコペンハーゲンでやったし、別のツアーでコスタリカやニューヨークにも行けた。ニューヨークではアパートを借りて二週間滞在したんだ。最高だったよ。

POLARではキャンプ・ツアーにも行った。ほら、空中に放り投げるとポンってテントになっちゃうようなポップアップテントを何個も買って、スウェーデン国内を回ってPOLARのビデオ用に撮影したんだ。その様子を収めたプロモ・ビデオもそろそろ発表されるはず。あとはデンマーク人で僕の親友、Emil Hvilsomのプロジェクトのためにロンドンでも撮影してきた。『Vores KBH』というタイトルのビデオで、英語に訳すと『Our Copenhagen』。かなりヤバいデンマーク産のスケート・ビデオだよ。これもすでに発表されているよね。僕のパートはPontusとのシェア・パートになっている。

冬の間は何をしていたの? 

Hjalte: 今回の冬が「初めてのプロ・スケーターとして冬」だったから慣れていなかったんだろうね。これまでは冬の間はたっぷり仕事して稼いで、春と秋はツアーで国外に出掛けて、夏はデンマークで過ごす、という生活だったから今回の冬みたいに何をすればいいのか分からないようなことは初めてだったんだよ。

正直言って、僕は何もしないでいることができないんだ。何もせずにいるのが本当にきらいなんだよ。何をすれば良いのか分からないまま二日でもたってしまうと最低の気分に陥ってしまう。午後二時まで寝てるのがカッコいいなんて思うような生活は到底無理なんだよ。何かしら自分の一日を埋めてくれる用事がないと気が狂ってしまう。だから最近は平日に起きて、まず考えることは「さぁ、どうしよう? 仕事でも探して稼ぐか? 毎日雨ばっかりじゃん。冬にこの国でスケートするのはやっぱ無理なんだよ」という調子だね。月曜日、目が覚めて午前十時になっても誰ひとり電話でもつかまらないし。

Pontus: ようこそプロ・ライフへ。

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Frontside 180. Ph: Nils Svensson

でもいまはPOLARから給料がもらえるわけでしょ? 

Hjalte: そうだね。他にNIKEやCARHARTTなどからの給料も合わせれば家賃は払える。でも特に羽振りが良いわけじゃないよ。いままでは週に二日ほど臨時教師として働いていたんだ。でもツアーが多いとそれ以上の日数を担当するのは難しい。教育学にすごく興味があるんだけど、高校を中退してしまったからまずはその分を取り返さなきゃいけないんだけど、ずっと子供に関係する仕事に就きたかったんだよね。三年ちかく幼稚園で働いて、そこでスケートの授業をしたこともある。実はスケート・ショップで働きたいと思ったことは一度もないんだ。それは一度もない。

スケート以外のものごとにも関わっていたいんだ。ギターも始めたよ。(ふざけた感じで)プロ・スケーターの後はそれで食っていこうかな。「Oooooh Yeeeah!」てな感じでシンガー・ソングライターも悪くないよね? あとは車の免許も取っているところ。自分にとってはかなり真剣な悩みなんだ。スケート以外にも何か見つけないとスケートをちゃんと楽しめなくなるような気がするから。Pontusが映像を作る楽しみを見つけたように、僕も何か見つけたい。

ツアーの合間、天気が悪いときはとにかく体調をキープすることに専念している。実は今日も朝早くサウナに行ったんだよね。クリスチャニアにかなりいい感じのサウナがあって、混浴なんだよ。

そんなスパなライフスタイルを送ってるの? 

Hjalte: POLARとしての活動が始まって、最初にマルメに泊まったときなんてPontusに朝「起きろ、マッサージに行くぞ」と叩き起こされたんだぜ。冗談かと思っていたら本気でさ。行くしかなかったんだから。朝食前にタイ式マッサージだよ。

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Front crook. Ph: Nils Svensson

帆船での航海についても話を聞かせてよ。

Hjalte: Magnusという一番の親友の両親がずっと帆船作りをしていたんだ。スクーナー船でね。彼らは七回も海の上で世界旅行をしたんだけど、遂に年で引退することになって息子に船を引き継いでもらうことにしたんだ。そしてMagnusが船長になったわけ。彼が二年前に期間が一年ほどになる旅を企画して、僕もそれに参加した。昔の貿易船が航行していたようなルートを通ったんだ。まずフランスまで下って、そこからポルトガル、アフリカ、カーボベルデ、ブラジル、カリブ海、ニューヨーク、そしてデンマークに戻るというルートで。僕はその中でスペインからニューヨークまでの航路に参加した。ニューヨークからは飛行機で戻ったけど、四ヶ月は船の上で過ごしたよ。ちゃんと働いてね。

釣りもした?

Hjalte: 釣りもたくさんしたね。魚を死ぬほど釣ったよ。一番すごかったのは35キロもあったシイラだったかな。水がきれいで魚の姿が見えたから船の上から銛(もり)で魚を突き刺してとったこともあったよ。あとはUffeという名前の豚を飼っていたんだ。ブラジルに向かう前に豚を一匹手に入れてね。その豚と一緒に大西洋を渡ったんだけど、その豚にも毎朝、僕らがとった魚を食べさせていたよ。

そしてみんなでUffeを食べたの?

Hjalte: その計画だったんだけど、いざブラジルに着く際に入国でこの豚のちゃんとした書類がないとまずいことになりそうだと気付いて。ブラジルは国内に持ち込むものに関してかなりきびしい審査をするから書類がないと逮捕されたり、とにかく厄介なことになりそうだということでブラジルに着いてすぐに豚を現地の貧しい家族にあげてしまったんだよ。魚でまんまるに太った豚を食べられてさぞかし喜んでいたと思うよ。でなきゃあいつはブラジルの豚の生態系をめちゃくちゃに荒らしていたか、だね。

Pontus: それだけ長期間、陸を離れているのは変な感じがしなかった? 

Hjalte: やばいときもあったね。本格的に航海に出ると、陸からは最低八日間分の距離を離れていることを意味していたから船の上から逃げようがないんだ。合計17人で航海していたんだけど、常に何かしらやるべき仕事が待っていた。ひとつのシフトをこなして少し休憩すればまた違うシフトが待っているような感じで、僕は本をたくさん読んで、料理して、天気を楽しんでいたよ。いつだってやらなきゃいけないことがあったし。

スケートボードも持って行ったの? 

Hjalte: 実は船長はかなりのスケーターだったんだ。CITYFELLASのライダーだったMagnus Maarbjergさ。陸にあがったときはいつだってスケート・セッションになったよ。

じゃあ本当に旅が好きなんだね。

Hjalte: もうほとんど中毒だよ。家にいる期間が長くなると「だめだ、ずっとデンマークになんていられない。世界中に行かなきゃいけない場所がいっぱいあるじゃないか」とそわそわし出すんだ。ちょうど火曜日からポルトガルに行くよ。

旅のどんなところに魅力を感じるの? 

Hjalte: すべてが新しいところ、そして挑戦を強いられるところ。何が起こるか分からない感覚。家にいるとただ快適で、自分の習慣の中に腰を落ち着けてしまうけれど、旅に出ていると常に新しい環境に順応しなきゃいけないし、出会いの連続でその感動や自分が受ける影響を飲み込み続けなきゃいけないだろ?

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Back tail heelflip out. Ph: Marcel Veldman

最近、コペンハーゲンのあちこちに新しいスポットが出現していてもはや狂気の域だよね。一体何が起こってるの?

Hjalte: 港の入り江を再開発していて、都市計画を担当する部署が最近の建築トレンドにすっかり乗っかっちゃってなんでも多機能スペースや複合施設にしちゃうんだよ。バスケット・コートの横に最新デザインの公園を作ったりしてさ。ちょっと前まではゲットーな感じだったノアブロ地区には子供や青少年向けの広場やパブリックスペースがたくさん作られたんだ。白いバンクで囲まれた広場や大きなクォーター・パイプがある広場もその一環さ。あとちょうど大きなヒップもできたばかり。かなり面白いスポットだよ。どんどん新しいものが出てくるんだ。

コペンハーゲンは新しいバルセロナになりそうな感じ? 

Hjalte: いやぁ、天気が悪すぎて無理だよ。でもCPH PRO(コペンハーゲンで開催されるスケートの大会。2013年7月にはなんと第40回目を迎えます)のおかげでここにスケート・ツアーをしにくる人が増えたよ。マルメがすぐ近くにあるから多くのスケート・カンパニーが二つの都市を組み合わせてツアーを企画してくれる。面白いのはみんなマルメに泊まって、コペンハーゲンは日帰りツアーで訪れるんだけど、逆のパターンはまずないんだよね。みんなビデオでマルメのスポットの方に馴染みがあるからまずはそこを目指すんだろうね。ほら、Pontusのビデオに出てくるDIY shitとかさ(笑) 

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Frontside ollie. Ph: Alex Irvine.

Jarmers Plads(ヤーマーズ広場)について聞かせてよ。

Hjalte: スケートを始めるとみんなFaelledparken(「公園」)で滑べるんだけど、そのうちコペンハーゲンでももっとドープな存在になりたい奴はJarmersで滑らなきゃいけないんだ(笑) 最初は僕もあの場所は好きじゃなかった。レッジはものすごく高くて、路面も最悪でね。でもだんだん慣れてきて、いまでは世界でも最高のスポットなんじゃないかと思ってる。いつもそこで滑っているよ。

初めて来た人にはやっぱり難しいスポットに思えるみたいだけど、レッジのグラインド具合やスライド具合は絶品なんだよ。とにかく時間をかけて慣れてみてほしい。いまでもみんなが集まるスポットで、いつもいいヴァイブで誰だって普通に来て、滑られるような場所なんだ。

コペンハーゲンとマルメを結ぶ橋が開通して以来、二つの都市のシーンもより密接に結びついた気がするんだけど、どう?

Hjalte: その結びつきに貢献しているのはBryggerietスケート・ギムナジウムの存在も大きいと思う。デンマークからたくさんの子たちがこの学校に通うためにマルメに行くんだ。でもスウェーデンの子はまだあまりデンマークには来てくれていない気がする。

ちょうど昨日、このことについて考えていたんだけど、いまのコペンハーゲンのシーンは本当に、最高の状態にあると思う。コペンハーゲンだとコンクリートを滑り倒すようなヘッズたちも、そこまで不良じゃない普通の子やスケート自体よりも少しファッション・メインな「プリティ・ボーイズ」とも分け隔てなく一緒に滑っているんだよ。シーンがいい感じに混じり合っている。昔はロックなキッズとヒップホップなキッズとの間にいさかいも多かったけど、いまは問題ないよ。ビーフはなし。コミュニティとしての一体感が生まれている。

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Tre flip. Ph: Nils Svensson

どうしてみんな君のことを知っているの? 「デンマークのストリート・スケーティングの顔」だから? 

Hjalte: そんなことはないよ。そうやって有名人みたいに扱われるのはスウェーデンにいるときだけだよ。あとはロンドンでもたまにそんな感じになるかな。POLARとPALACEのコネクションのおかげだと思う。あとはJerome( Cammpbell)がいるからかな。でも確かに、僕はコペンハーゲンでもスケートボーディングでお金を稼いでいる数少ないスケーターの一人かも。Rune( Glifberg)以外だと僕かJonas Skroderくらいだと思う。でも地元のコペンハーゲンにいても「おぉ、俺って有名人?」なんて感じることはまずないよ。

Pontus: 早くそうなるように頑張るよ...

Hjalte: そう、Pontusが本当に一生懸命に僕を売り出してくれたんだ。POLARに加入したときもヨーロッパ中のスケート雑誌に僕を起用した広告を掲載してくれたから少しはみんなに顔をおぼえてもらえたわけで。でも正直言って、自分が有名だとはとてもじゃないけど思えないよ。あとはあれかな、僕はコペンハーゲンで生まれ育って、常にここにいたから外国からやって来るスケーターたちとは一通りつるんできたおかげで海外で少しは顔が知られているのかも。

Pontusとはどうやって出会ったの? POLAR加入のいきさつを聞かせてよ。

Hjalte: 僕はずっとPontusのことは知っていたよ。初めてマルメに行って、彼に会ったときはめちゃくちゃ怖かったけどね。ものすごい速さで滑っていて、叫び声を上げながら人がいるところにノーズブラントスライドで突っ込んでいって、狂ってるとしか思えなかったよ。「何だ、この変人は?」て感じだった。でもそのあとに僕もCARHARTTのチームに入って、彼と会う機会が何度かあって、あるときSibbarpスケートパークでのイベントで『In Search of the Miraculous』用に映像を撮らせてほしいと頼まれて、いくつか実際に作品にも収録されることになった映像を渡したんだ。でも本当に仲良くなったのはCARHARTTのツアーで一緒にニューヨークに行ったときだったと思う。そのときにブランドを始めるけどメンバーに加わる気はないか誘ってくれたんだよね。

Pontus: Hjalteは初代メンバーのひとりで、彼を表舞台に引っ張り出してチームの一員として、また彼がチームを形作る重要な存在としてどんどん成長していった過程を見れたのは良かったね。

Hjalte: うん、本当に僕をいい方向に導いてくれたと思う。当時は打ち込めるものが何もなかったんだ。ENJOIのフローだったけど、先がさっぱり見えなかった。CARHARTTのメンバーだったのはありがたかったけれど、ツアーは年に一度だからね。そこにPOLARの話が出てきて大きな目標ができたわけさ。もう僕はやる気を刺激されて狂ったように撮影し出したよ。

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Kickflip from the “bump” to the curb cut.

Ph: Nils Svensson

Pontus: ライダーたちの生活をサポートし、スケートの面では目標や方向性をきちんと示してあげるのがスケート・カンパニーを経営する側の仕事なのさ。目標のないプロ・スケーターなんてただの迷子だよ。

Hjalte: そうしないとみんな鬱やアル中になっちゃうからね(笑) 

POLARで今日のスケートボーディングに何を貢献できると思う? 

Hjalte: 多分、自分たちの気持ちに素直に従うことだけだと思う。あまり物事を複雑にしたり、必要以上に洗練したりはしない。別に撮影にHDを使わないということじゃなくて、トリックや滑り全般に対するアプローチのことを言ってるんだ。きっとPontusは超テクニカルなスケーターや「ハンマー・トリック」を連発するようなタイプのスケーターをチームに加えるようなことはしないと思う。もっとスケートの基本やスピード感、観ていて刺激を受けるような感覚が大切なんだと思う。僕たちのやっていることの何が特別なのか、一言で言い表すのは難しいけれど、とにかくユニークだと思う。何をするにもスケートボーディングに対して「正直」な態度で臨んでいるんじゃないかな。デッキのグラフィックからライダーの人選まで、すべてね。このカンパニーは本当に抜きん出ているよ。とにかくシンプルだし、誰にだって手が届く存在だと思うんだ。

上司としてのPontusはどんな感じ? 

Hjalte: 超ドープだよ。制作に関しても単純明快。きっちりしてるし、一緒にいるのも最高に楽しい。良い上司でありながら最高の仲間でもいてくれるような存在だよ。

今後の予定は? 

Hjalte: POLARの映像作品だね。初めてのフルパートだからきっと血と汗と涙の結晶になるはず。そしてこのKINGPINのインタビュー用にも撮影しないとね。実はすでに結構大変なことになっているよ。良い写真をものにするのは簡単じゃないよ。僕は映像の方が得意だね。映像なら割と簡単に撮れるけど、写真だといつも戦いになる。僕はスピードにのってラインを滑ることが多くて、とにかく速さとマニュアルやレッジでのトリックがメインになるんだけど、それらは映像向きなんだよね。写真だとなかなか活かせない。映像にちかいシークエンス(連続写真)なら撮れるけれど、シークエンスばっかりというわけにはいかないだろ? ここもインタビューに載せてくれて構わないよ。時間がかかっているのはそのせいなんだよ。ごめんねAlex!(Alex Irvine/KINGPINの編集長です)

Hjalteは現在、POLAR SKATE CO.、STREETMACHINE SKATESHOP、CARHARTT、NIKE、INDEPENDENT TRUCKSとSPITFIREのスポンサーされています。

http://kingpin.mpora.com/featured-content/hjalte-halberg-interview-from-issue-111.html

どうでしょう? この野獣キャラが先生になりたい、だなんてちょっといい話ではありませんか? またその巨体があのスピードで駆け抜ける様は本当にしびれます。インタビューでも話題にあがっていたコペンハーゲンのショップ STREETMACHINEのビデオ『Vores KBH』のパートはまさに圧巻(他のパート、また作品全体の作りも最高のクオリティなので是非ともじっくりと全編を味わってみて下さい)。今後の活躍がさらに楽しみになります!

http://vimeopro.com/streetmachine/voreskbh