lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

TATE Modern

午前中3人を送り出し、家事をこなした。早めの昼食を摂ってから家を出た。
District線にのりBlackfriar駅で降りた。相変わらずiPhoneが使えないので、駅から美術館までの道のりをGoogle Mapで記憶させておいた。
そんなに複雑な道のりではなかったので、迷うことなく辿り着いた。2年前にここに来た、と思っていたが、来てみて、初めてということに気がついた。
ものすごく広いエントランスを通ると、屋根まで吹き抜けになっていた。なんて贅沢な空間なんだろう、と感嘆した。常設展は無料なのだが、特別展を観たかったので、これからも通うだろう、と考え一般会員になった。会員証を貰い、ワクワクしながら特別展ギャラリーに向かうエスカレーターに乗った。

Marlene Dumas: The Image as Burden

ベルリンにあるハンブルガー・バーンホーフ現代美術館に行った時、このポストカードを購入した。一度展覧会を観てみたいと思って、ロンドンでの展覧会を検索してみたら、タイミング良くTATE Modernでやっていたのである。
彼女の作品については全く知らず、ポストカードからはお洒落な、可愛いイメージの作風を想像したりして、ちょっとこの雰囲気ばかりの作品だったら、あまり見たくないな、と考えていた。
彼女の作品は想像していたのとはほど遠かった。題材は主に写真を元に油彩、水彩で絵に自分なりに解釈をして描き起こしている。出身はケープタウン、成人してからオランダに移っている。そんな生い立ちからか人種差別をテーマにした作品がたくさんあった。
絵の具は薄く溶かれて描かれていて、油彩画でも水彩画のような雰囲気だった。一番好きだったのは、中世の棺に掘り刻まれた王の遺体の姿を写し取った絵だった。
その絵をまた眺めたくて図録を購入した。展覧会は5月10日までやっているので、また戻って観ようと思っている。