戻ってきたストックホルム
初夏のような陽気が、続いていた


午前中で、体力をかなり使ってしまい
午後は、近代美術館へ
見たかったものを見て、遅いお昼を食べる

近代美術館は
大学を休学して、ストックホルムに滞在していたときに
ほんとうによく来ていた
展示も、ミュージアムショップもいいし
なにより、カフェからの風景がいい

自分のなかの空気を、入れ替えて
新鮮な目を、すこし、取り戻すことができる場所

わたしのストックホルム
主に、あの頃の経験からできている
無駄な時間なんて、ないのだ、たぶん



旧市街を横切り、セーデルマルムのほうへ歩くも
もう、その頃にはガス欠
どのみち16時で、日曜に開けている店もほぼ閉まるので
あきらめて、公園のベンチに座る

スウェーデンの首都、ストックホルムの片隅
わたしは、ここで何をしているのかしら、と
ふと、思うけれど
ちゃんと、これまでのことを考えてみると
ここに居るのは、それほど不思議なことでもない

降ってくる、透明な光を享受して
走り回る子どもたちを、ながめた



青空との別れを惜しみながら
きょうは、早い時間に、ホテルに戻る
プレミアリーグの最終節を横目に
怒涛のパッキング

明日は、朝早くから、大事な仕事の予定がある
そして、夕方には船で移動だ

旅も終盤戦
だいぶ、疲れもたまってきているけれど
あとすこしと思うと、寂しくもある