昨日までの疲れが、残ったまま
ふたりして、うだうだゴロゴロして
全部キャンセルして寝るのもいいね、なんて言って
それでも結局起き出した、わたしたち

恋人と出かけるのは、ひと月半ぶり
やっぱり、うれしい


東寺のがらくた市に寄ったり
布屋さんに付き合ってもらったり
IKEAで好き勝手ごはんを食べたり
まあ、相変わらず

些細なことで、ケラケラ笑って
助手席から青空を眺める
せっかくの神戸なのに!海に行きたい!と騒いだけれど
ほんとうは、行き先は、どこだっていいのだ



何度、じゃあまたね、を言っても
わたしは、慣れることがない
LINEでの連絡はほぼ週末だけ、会えるのは1、2ヶ月に1度
寂しくないと言えば、嘘になる

それでも、わたしにも彼にも
いまは仕事や勉強があって
これがよい距離で、よい時間の使い方だと、信じている
お互い勝手にがんばろうね、とか言い合いながら
10年こうしてやってきたわけだし
ちょっとやそっとで音を上げるわけにも、いかないのだった

しかし、シャキッとしようとしても
この部屋の静けさだけは、どうしようもないな
毎回、とりあえず越えている壁だって
いまだにしんどいものは、しんどい


次にふたりで会うのは
年末、仕事をおさめてから

いい年だったねえ、と一緒に振り返れるように
わたしはわたしの日々を、過ごすのだ